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火の大陸編
いつもの風景...か?
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「そっちに行ったぞ!!」
「任せてください!」
討伐目標の魔物をレスカが焼き殺す。
龍化の力を使い、その姿に炎を纏いながら突撃すれば、この辺の敵は脅威では無い。
「やりました!」
「よくやったレスカ!」
彼女の喜ぶ声とユウリの褒める声が聞こえる。
「よーし、余だってぇ!!」
私は足に痛みが走らないことを確認すると、パンパンっと二回膝を叩いて他の標的に突撃する。
スキルを使えるほどには回復していないので、拳で殴りかかってみる。
思いのほか標的の皮膚が硬かったので、拳にジ~ンと痛みが広がる。
拳を抑えて「痛ーい!!」と情けなく叫ぶ。
「何やってんだ!!」
ユウリに怒られてしょげていると、レスカがさっさと決着を決めてくれる。
龍化したレスカの実力は本物で、かなりの性能を示してくれている。
彼も満足そうな目で彼女を見ている。
いい雰囲気なので、自分の存在が時々いらないのではないかと卑屈になってしまう。
「大丈夫でしたか?マオちゃん」
優しく手を伸ばしてくれる姿は、まさしくレスカ本人なのだが、彼女の正体がアイカだというかことに、違和感を覚える。
私はムスッとしながらも、伸ばされた手を繋いで、お礼を言う。
「...、ありがとう」
「どういたしまして」
言葉使いも完璧にレスカだ、見分けようがない。
あのユウリですら気がついていないので、他の者では絶対に気がつけないだろう。
自分も、子供特有の本能の様な物で気がついただけなので、正直子供に戻っていなければ気がつくことすらなかっただろう。
いつまでもこんなことを考えていては前に進めないと思い振り切ろうとするが。
やはりそれは簡単ではないようで、本物のレスカとの思い出が邪魔をする。
彼女はレスカの思いを継承し、その意思を継いだのだから、レスカ本人だと言っても過言ではない。
ただ、その意思を持って動いているのがアイカなだけだ。
彼女がどうなろうと私は知った事ではないのだが、なんか胸の辺りがムカムカする。
むず痒いというか、気分が悪い時に無性に怒りたくなるような感情が湧き上がってくるのだ。
何度抑えても効かないので、口が滑りそうになるのをどうにかしたい。
(それはアイカなんだ!ユウリ...)
私は自分でもわからないほどの顔をしていたのだろう。
私の異様な表情にユウリが心配して近づいてくる。
「マオ?、大丈夫か?、討伐は終わったし、少し休んで行くか?」
ユウリの優しさに私は何を思ったのか、口が開いて何か言いたそうに彼を見てしまう。
彼は不思議な顔をして私を見ている。
しばらくすると手をポンっと叩いて笑顔になった。
「そうかそうか!、腹が減ったんだな!、それならそうと早く言えばいいんだよ!」
私の髪をくしゃくしゃにするように手を動かしている。
私は無理に笑顔を作る。
「うん...、実はお腹が空いたんだ!、あ~...早く帰って飯にしような!」
「そうだな!、もう帰っても、今日は大物を仕留めたし、多めの宝珠を貰えるから、ちょい豪華な物を食べようぜ!」
ユウリはノリノリで歩いていく。
レスカもユウリの後に続き、私と手を繋いで歩いてくれる。
私は彼女と手を繋いで歩いていたが、レスカの方を悲しそうに見ていた。
「任せてください!」
討伐目標の魔物をレスカが焼き殺す。
龍化の力を使い、その姿に炎を纏いながら突撃すれば、この辺の敵は脅威では無い。
「やりました!」
「よくやったレスカ!」
彼女の喜ぶ声とユウリの褒める声が聞こえる。
「よーし、余だってぇ!!」
私は足に痛みが走らないことを確認すると、パンパンっと二回膝を叩いて他の標的に突撃する。
スキルを使えるほどには回復していないので、拳で殴りかかってみる。
思いのほか標的の皮膚が硬かったので、拳にジ~ンと痛みが広がる。
拳を抑えて「痛ーい!!」と情けなく叫ぶ。
「何やってんだ!!」
ユウリに怒られてしょげていると、レスカがさっさと決着を決めてくれる。
龍化したレスカの実力は本物で、かなりの性能を示してくれている。
彼も満足そうな目で彼女を見ている。
いい雰囲気なので、自分の存在が時々いらないのではないかと卑屈になってしまう。
「大丈夫でしたか?マオちゃん」
優しく手を伸ばしてくれる姿は、まさしくレスカ本人なのだが、彼女の正体がアイカだというかことに、違和感を覚える。
私はムスッとしながらも、伸ばされた手を繋いで、お礼を言う。
「...、ありがとう」
「どういたしまして」
言葉使いも完璧にレスカだ、見分けようがない。
あのユウリですら気がついていないので、他の者では絶対に気がつけないだろう。
自分も、子供特有の本能の様な物で気がついただけなので、正直子供に戻っていなければ気がつくことすらなかっただろう。
いつまでもこんなことを考えていては前に進めないと思い振り切ろうとするが。
やはりそれは簡単ではないようで、本物のレスカとの思い出が邪魔をする。
彼女はレスカの思いを継承し、その意思を継いだのだから、レスカ本人だと言っても過言ではない。
ただ、その意思を持って動いているのがアイカなだけだ。
彼女がどうなろうと私は知った事ではないのだが、なんか胸の辺りがムカムカする。
むず痒いというか、気分が悪い時に無性に怒りたくなるような感情が湧き上がってくるのだ。
何度抑えても効かないので、口が滑りそうになるのをどうにかしたい。
(それはアイカなんだ!ユウリ...)
私は自分でもわからないほどの顔をしていたのだろう。
私の異様な表情にユウリが心配して近づいてくる。
「マオ?、大丈夫か?、討伐は終わったし、少し休んで行くか?」
ユウリの優しさに私は何を思ったのか、口が開いて何か言いたそうに彼を見てしまう。
彼は不思議な顔をして私を見ている。
しばらくすると手をポンっと叩いて笑顔になった。
「そうかそうか!、腹が減ったんだな!、それならそうと早く言えばいいんだよ!」
私の髪をくしゃくしゃにするように手を動かしている。
私は無理に笑顔を作る。
「うん...、実はお腹が空いたんだ!、あ~...早く帰って飯にしような!」
「そうだな!、もう帰っても、今日は大物を仕留めたし、多めの宝珠を貰えるから、ちょい豪華な物を食べようぜ!」
ユウリはノリノリで歩いていく。
レスカもユウリの後に続き、私と手を繋いで歩いてくれる。
私は彼女と手を繋いで歩いていたが、レスカの方を悲しそうに見ていた。
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