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火の大陸編
初対面
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「もうっ、クロリア離れてっ!」
「あ~ん、釣れないのうザークちゃん...」
クロリアにしっかりと抱きつかれて抜け出せないでいる、私は離れるように命令しているが、全く言うことを聞いてくれない。
それに、さっきからお腹周りをくすぐるように弄られるのが正直気持ち悪いのだ。
嫌がって顔を押しても、普通にまた戻ってくるので気味が悪い。
ここまで言うことを聞いてくれない家臣は初めてなので、私にとってある意味いい経験にはなっている。
ただ、やっぱり鬱陶しいので、頭にきた私は、つい言葉がきつくなる。
「クロリアの変態!、馬鹿!、頭のおかしい黒髪女!!」
私がどんな言葉で罵倒しようとも、彼女には通用しない。
むしろ興奮したような表情でその行為を続けてくる。
「は~い、笑って笑って~...」
クロリアの手が、私の服の中に入ろうとした時だった。
「失礼します!」
聞き覚えのある声が聞こえてきたので、私は助けを求める。
「アオ!、助けて!」
扉を開けて、現状を確認したアオは、クロリアに注意をする。
「クロリア様...、ザーク様が嫌がっています、離れてください」
「ムゥ...、じゃがのう、これは生理現象のようなものじゃからしょうがないんじゃよ~」
「似たような現場をつい最近見た気がするんですけどね」
ジト目で彼女を見つめていると、肩を叩かれてアウスが前に出た。
彼女を目にすると、クロリアの表情が明らかに強張ったのが分かる。
さっきまでのおちゃらけた雰囲気が凍りつき、クロリアは静かにこの場を去ろうとするが、アウスに「どこにいくのかしら?」と圧力をかけられて動けなくなっていた。
「いや~...、あの~、その~、アウス様が戻ってくるとは思いもしなかったので、ここは一旦帰らせて欲しいのじゃが...」
「逃すと思いで...?」
一目散に逃げ出すクロリアを一撃で黙らせてしまうアウスを見て、私は「スゴイ...」と声を漏らした。
クリロアの実力は大体知っている私だが、それを一撃で黙らせれるということは、相当な実力者なのだろうと思う。
彼女がクロリアを抱きかかえながらゆっくり私の前に立ち跪く。
「初めましてザーク様、私はアウスと申します、長い任を終え、今帰って参りました」
はきはきとした彼女の姿に、私は良い印象を受けた。
それよりも、さっきまであんなにはしゃいでいたクロリアが全く動かないので心配になる。
「アウス...、クリロアは大丈夫?」
「ええ...、ご心配には及びません、この子はあなた様が思っているよりも頑丈に躾けられておりますので...」
淡々と説明口調に喋る彼女に、少し恐怖を覚える。
「そ...そうか...」
縮こまってしまい、時期魔王たる威厳を保てていないザークを見たアオが話しを中断するように手を叩いた。
「そこまでです、アウス様も長旅でお疲れでしょう...、今日はもうお休みになられては?」
アウスは一眼ザークを見れたので満足しているような素振りを見せながら、不吉な笑みを浮かべる。
「そうね...、ザーク様に会えたし、これで今日することはもうないわね、ああ、この子にお仕置きしないと...」
クロリアを静かに眺めるアウス。
急にクロリアがバタバタともがき始めた。
「いや...、嫌じゃ!!、鬼に泣かされる~!!、また自由な時間が奪われる~!!」
「鬼とはあんまりね...、まあ悪魔だから似たようなものかもしれないけど...」
舌なめずりをするアウスの姿は、まさしく上位の悪魔のようだった。
アウスに引きずられていくクロリアの姿を、私は半笑いで見送った。
残されたアオと私は顔を見合わせてクスッと笑っていた。
「あ~ん、釣れないのうザークちゃん...」
クロリアにしっかりと抱きつかれて抜け出せないでいる、私は離れるように命令しているが、全く言うことを聞いてくれない。
それに、さっきからお腹周りをくすぐるように弄られるのが正直気持ち悪いのだ。
嫌がって顔を押しても、普通にまた戻ってくるので気味が悪い。
ここまで言うことを聞いてくれない家臣は初めてなので、私にとってある意味いい経験にはなっている。
ただ、やっぱり鬱陶しいので、頭にきた私は、つい言葉がきつくなる。
「クロリアの変態!、馬鹿!、頭のおかしい黒髪女!!」
私がどんな言葉で罵倒しようとも、彼女には通用しない。
むしろ興奮したような表情でその行為を続けてくる。
「は~い、笑って笑って~...」
クロリアの手が、私の服の中に入ろうとした時だった。
「失礼します!」
聞き覚えのある声が聞こえてきたので、私は助けを求める。
「アオ!、助けて!」
扉を開けて、現状を確認したアオは、クロリアに注意をする。
「クロリア様...、ザーク様が嫌がっています、離れてください」
「ムゥ...、じゃがのう、これは生理現象のようなものじゃからしょうがないんじゃよ~」
「似たような現場をつい最近見た気がするんですけどね」
ジト目で彼女を見つめていると、肩を叩かれてアウスが前に出た。
彼女を目にすると、クロリアの表情が明らかに強張ったのが分かる。
さっきまでのおちゃらけた雰囲気が凍りつき、クロリアは静かにこの場を去ろうとするが、アウスに「どこにいくのかしら?」と圧力をかけられて動けなくなっていた。
「いや~...、あの~、その~、アウス様が戻ってくるとは思いもしなかったので、ここは一旦帰らせて欲しいのじゃが...」
「逃すと思いで...?」
一目散に逃げ出すクロリアを一撃で黙らせてしまうアウスを見て、私は「スゴイ...」と声を漏らした。
クリロアの実力は大体知っている私だが、それを一撃で黙らせれるということは、相当な実力者なのだろうと思う。
彼女がクロリアを抱きかかえながらゆっくり私の前に立ち跪く。
「初めましてザーク様、私はアウスと申します、長い任を終え、今帰って参りました」
はきはきとした彼女の姿に、私は良い印象を受けた。
それよりも、さっきまであんなにはしゃいでいたクロリアが全く動かないので心配になる。
「アウス...、クリロアは大丈夫?」
「ええ...、ご心配には及びません、この子はあなた様が思っているよりも頑丈に躾けられておりますので...」
淡々と説明口調に喋る彼女に、少し恐怖を覚える。
「そ...そうか...」
縮こまってしまい、時期魔王たる威厳を保てていないザークを見たアオが話しを中断するように手を叩いた。
「そこまでです、アウス様も長旅でお疲れでしょう...、今日はもうお休みになられては?」
アウスは一眼ザークを見れたので満足しているような素振りを見せながら、不吉な笑みを浮かべる。
「そうね...、ザーク様に会えたし、これで今日することはもうないわね、ああ、この子にお仕置きしないと...」
クロリアを静かに眺めるアウス。
急にクロリアがバタバタともがき始めた。
「いや...、嫌じゃ!!、鬼に泣かされる~!!、また自由な時間が奪われる~!!」
「鬼とはあんまりね...、まあ悪魔だから似たようなものかもしれないけど...」
舌なめずりをするアウスの姿は、まさしく上位の悪魔のようだった。
アウスに引きずられていくクロリアの姿を、私は半笑いで見送った。
残されたアオと私は顔を見合わせてクスッと笑っていた。
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