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火の大陸編
孤独スキル...唯我独尊!!
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「レスカ!」
「お姉ちゃん!!」
俺とアイカが彼女に近寄る。
龍化が解かれたレスカが静かに横たわり、雪に埋もれている。
ところどころから血を噴出させてもがいている。
「すぐに回復させてやるからな...!」
俺が回復呪文を唱えようとすると、腹部に衝撃が走って、とばされ温泉にダイブする。
まだ凍りついてはいなかったが、もう冷たくなってきている。
一撃が思ったより重く、なかなか浮き上がれない。
「よくもお姉ちゃんを!!」
アイカが青髪の女にもう一度ブレスを吐くが、ダメージはない。
「邪魔」
たったひと蹴りで、アイカの巨体をなぎ倒す。
身体へのダメージがでかかったのか、龍化が解けて人間の姿に戻る。
俺がなんとか自分に回復の呪文をかけて起き上がると、レスカに氷の剣が突き刺さった直後だった。
レスカの無防備な腹部に白くて綺麗な氷の剣が突き刺さり、赤い血で白刃が染まる。
俺は泣き叫びながら、彼女に近づいて回復しようするが、時すでに遅かった。
彼女はもう事切れていた。
彼女の冷たい手を握りながら、苦悶の表情を浮かべている俺。
それを見た青髪の女は俺に詰め寄って囁く。
「早くここで見たことは忘れなさい、あなたは普通の女の子を愛して、そして事故で亡くした、ただそれだけの事」
なぜか俺を慰めるような素振りを見せる彼女に怒りが募る。
「ふざけるな!!、俺はレスカが好きだったんだ!、なんで殺した!」
俺は拳を振り上げて彼女に飛びかかったが、簡単に潰される。
血反吐を吐きながら腹部を抑えてうずくまるが、俺の怒りは収まらない。
奴を怒りの形相で睨みつける。
(絶対に殺す、お前もレスカと同じ目に合わせてやる...)
それを見た彼女は、何かに気がついたように俺の方を見る。
「あなた...、何か封印されているのね...、ちょっと解いてみようかしら...」
彼女が、俺の体に触りながら何かを唱える。
俺はそれを受けると、体が軽くなるような感覚を得た。
そして気がつくと...、俺の体は元に戻っていた。
「あの時のままだ...」
いや、実感としてはあの時よりも力が増している気がする。
彼女の目が見開いて、俺を見る目が変わる。
「なに?、...この圧倒的な存在感は...、それに男...?」
なにが起きたのかわかっていないようで、少し戸惑っている。
俺はあのスキルを使おうとし、言葉を発する。
「孤独スキル“唯我独尊”発動!」
俺は勢いよく飛び出した。
初撃が防がれたが、第2第3の攻撃は防げれていない。
彼女は俺の動きについてくるのでやっとのようだ。
空中に放り出された奴は、俺の動きを掴もうと観察しているが、そんなことをしても無駄だ。
なぜなら、俺の方が強いからだ。
簡単に背後を取って後ろから小突くと、地面に叩きつけられる彼女を見て優越感に浸った。
奴はすぐさま起き上がり、空中に浮く俺の方を見て不敵に笑う。
「あなた強いのね、少し惚れちゃいそうだわ」
「それはどうも、俺は絶対にお前だけはお断りだがな!」
俺は勢いよく奴に近づいて攻撃を繰り出すが、一定の距離を開けたまま絶対にそれ以上近づかないような、位置どりをしている。
すると、彼女は口を開いて俺に話しかけてきた。
「あなたのスキル、唯我独尊ってすごいスキルね、パーティを組んでいなければ1の動きで3~4手の動きができるなんて、まるで魔王様みたい」
(俺のスキルの解析ができるということは、こいつはかなりの使い手だな...、こういう奴は早く決めてしまうに限る!!)
「うるせぇ!!」
俺は叫びながら勇者のスキル欄を並べる。
有用なスキルを選び、4回連続で行う。
まず、自分に攻撃力倍化の魔法をかけて、そのまま“6連撃”のスキルを二回放った後に“完全防御”のスキルを使う。
6連撃はその名の通り、一瞬で6回攻撃するスキルで、完全防御のスキルは、受けるダメージ量を約100分の一に抑える強力なスキルだ。
もしも固定ダメージのような物を受ければ、意味はないのだが、固定ダメージに俺を即死させれるほどのスキルは存在しない。
奴の魔法ですらかすり傷程度のダメージで済ました上で、致命傷クラスの攻撃を計12回繰り返したのでひとたまりもない。
奴からすればなにをされたのかすら気がつかないだろう。
確かに奴は強いが、それはあくまで一般的な目線での強いかどうかだ。
元の俺の強さは、常識では測れないレベルにまで及んでいた。
地に倒れ伏した奴の髪を握りしめてよく顔を拝む。
こちらが完全に圧倒しているのだが、彼女は不敵な笑みを崩さないどころか、狂ったように笑い声をあげる。
「素晴らしいわね、あなた...」
「この後に及んでまだそんな減らず口を...、謝れよ...」
俺の中で怒りが爆発する。
「いいからその口でレスカに謝れって言ってんだよ!!」
俺の魂からの叫びもこいつには届きそうにない。
ヘラヘラと薄笑いを続ける彼女に腹が立った俺はとどめを刺そうとする。
「封印...」
彼女がそう呟くと、俺の体は女の子に戻っていた。
急に力が抜けたので、奴がすぐさま俺から離れる。
彼女はよろけながらも、不敵な笑みを浮かべたまま自分の名前を名乗った。
「私の名前はアウス、またどこかで会いましょう...、あなたは強い、再び私も力を増してあなたの前に現れるとしましょう...」
アウスは少し嬉しそうな表情で走り去った。
「待てっ!!、レスカに謝りやがれ!!」
俺が叫んでも虚しく響き渡るだけだった。
「お姉ちゃん!!」
俺とアイカが彼女に近寄る。
龍化が解かれたレスカが静かに横たわり、雪に埋もれている。
ところどころから血を噴出させてもがいている。
「すぐに回復させてやるからな...!」
俺が回復呪文を唱えようとすると、腹部に衝撃が走って、とばされ温泉にダイブする。
まだ凍りついてはいなかったが、もう冷たくなってきている。
一撃が思ったより重く、なかなか浮き上がれない。
「よくもお姉ちゃんを!!」
アイカが青髪の女にもう一度ブレスを吐くが、ダメージはない。
「邪魔」
たったひと蹴りで、アイカの巨体をなぎ倒す。
身体へのダメージがでかかったのか、龍化が解けて人間の姿に戻る。
俺がなんとか自分に回復の呪文をかけて起き上がると、レスカに氷の剣が突き刺さった直後だった。
レスカの無防備な腹部に白くて綺麗な氷の剣が突き刺さり、赤い血で白刃が染まる。
俺は泣き叫びながら、彼女に近づいて回復しようするが、時すでに遅かった。
彼女はもう事切れていた。
彼女の冷たい手を握りながら、苦悶の表情を浮かべている俺。
それを見た青髪の女は俺に詰め寄って囁く。
「早くここで見たことは忘れなさい、あなたは普通の女の子を愛して、そして事故で亡くした、ただそれだけの事」
なぜか俺を慰めるような素振りを見せる彼女に怒りが募る。
「ふざけるな!!、俺はレスカが好きだったんだ!、なんで殺した!」
俺は拳を振り上げて彼女に飛びかかったが、簡単に潰される。
血反吐を吐きながら腹部を抑えてうずくまるが、俺の怒りは収まらない。
奴を怒りの形相で睨みつける。
(絶対に殺す、お前もレスカと同じ目に合わせてやる...)
それを見た彼女は、何かに気がついたように俺の方を見る。
「あなた...、何か封印されているのね...、ちょっと解いてみようかしら...」
彼女が、俺の体に触りながら何かを唱える。
俺はそれを受けると、体が軽くなるような感覚を得た。
そして気がつくと...、俺の体は元に戻っていた。
「あの時のままだ...」
いや、実感としてはあの時よりも力が増している気がする。
彼女の目が見開いて、俺を見る目が変わる。
「なに?、...この圧倒的な存在感は...、それに男...?」
なにが起きたのかわかっていないようで、少し戸惑っている。
俺はあのスキルを使おうとし、言葉を発する。
「孤独スキル“唯我独尊”発動!」
俺は勢いよく飛び出した。
初撃が防がれたが、第2第3の攻撃は防げれていない。
彼女は俺の動きについてくるのでやっとのようだ。
空中に放り出された奴は、俺の動きを掴もうと観察しているが、そんなことをしても無駄だ。
なぜなら、俺の方が強いからだ。
簡単に背後を取って後ろから小突くと、地面に叩きつけられる彼女を見て優越感に浸った。
奴はすぐさま起き上がり、空中に浮く俺の方を見て不敵に笑う。
「あなた強いのね、少し惚れちゃいそうだわ」
「それはどうも、俺は絶対にお前だけはお断りだがな!」
俺は勢いよく奴に近づいて攻撃を繰り出すが、一定の距離を開けたまま絶対にそれ以上近づかないような、位置どりをしている。
すると、彼女は口を開いて俺に話しかけてきた。
「あなたのスキル、唯我独尊ってすごいスキルね、パーティを組んでいなければ1の動きで3~4手の動きができるなんて、まるで魔王様みたい」
(俺のスキルの解析ができるということは、こいつはかなりの使い手だな...、こういう奴は早く決めてしまうに限る!!)
「うるせぇ!!」
俺は叫びながら勇者のスキル欄を並べる。
有用なスキルを選び、4回連続で行う。
まず、自分に攻撃力倍化の魔法をかけて、そのまま“6連撃”のスキルを二回放った後に“完全防御”のスキルを使う。
6連撃はその名の通り、一瞬で6回攻撃するスキルで、完全防御のスキルは、受けるダメージ量を約100分の一に抑える強力なスキルだ。
もしも固定ダメージのような物を受ければ、意味はないのだが、固定ダメージに俺を即死させれるほどのスキルは存在しない。
奴の魔法ですらかすり傷程度のダメージで済ました上で、致命傷クラスの攻撃を計12回繰り返したのでひとたまりもない。
奴からすればなにをされたのかすら気がつかないだろう。
確かに奴は強いが、それはあくまで一般的な目線での強いかどうかだ。
元の俺の強さは、常識では測れないレベルにまで及んでいた。
地に倒れ伏した奴の髪を握りしめてよく顔を拝む。
こちらが完全に圧倒しているのだが、彼女は不敵な笑みを崩さないどころか、狂ったように笑い声をあげる。
「素晴らしいわね、あなた...」
「この後に及んでまだそんな減らず口を...、謝れよ...」
俺の中で怒りが爆発する。
「いいからその口でレスカに謝れって言ってんだよ!!」
俺の魂からの叫びもこいつには届きそうにない。
ヘラヘラと薄笑いを続ける彼女に腹が立った俺はとどめを刺そうとする。
「封印...」
彼女がそう呟くと、俺の体は女の子に戻っていた。
急に力が抜けたので、奴がすぐさま俺から離れる。
彼女はよろけながらも、不敵な笑みを浮かべたまま自分の名前を名乗った。
「私の名前はアウス、またどこかで会いましょう...、あなたは強い、再び私も力を増してあなたの前に現れるとしましょう...」
アウスは少し嬉しそうな表情で走り去った。
「待てっ!!、レスカに謝りやがれ!!」
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