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火の大陸編
彼女の敵
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青い髪の女性は不敵な笑みを浮かべており、こちらを舐めるように見てくる。
それを見た時、レスカが飛び出る。
龍化した拳を振り上げて殴りかかる。
凄まじいまでの爆炎と共に彼女が咆哮を上げて連続で殴り続けている。
今まで温厚なレスカの、あんな表情を見たことのない俺は口を開けて見ているしかできなかった。
(あれが...、レスカなのか?...)
青髪の女性は、難なくレスカの強靭な攻撃を受け流している。
それも素手で、なんの魔法も使わずにだ。
「雪...」
俺はアイカがそう呟いて気がついた。
青髪の彼女が出現してから気性が荒くなっていることに。
なにか分からないが、嫌な物を感じる。
青髪の彼女と戦うレスカを見て、俺は叫ぶ。
「レスカ!、そいつと戦ってはダメだ!、なんだか嫌な予感がする!!」
レスカの耳にその言葉は届いたのだが、彼女は笑顔を浮かべて俺を見てくる。
「ユウリ、私はあなたと出会えて幸せでした、本当に勝手な恋人でしたけど、私はユウリのことが大好きです」
「なに言ってるんだお前は...」
「きっと私は彼女から逃げられないでしょう、そして私では彼女には勝てない、ユウリにこれ以上私達の争いに巻き込みたくありません、なのでここでお別れです」
「だからなにを言ってるんだ!!」
激昂する俺を、優しくなだめるレスカ。
綺麗な青い瞳で俺を写しながら淡い涙を見せる。
「大丈夫、彼女の目的は龍の守護者である私ですから、ただ、私が死んだ時にはアイカを、この子を頼みますね...」
龍化したアイカを指差して、ユウリに後を託すレスカ。
「そろそろ決着をつけましょうか...、もう逃がさないけど...」
青髪の彼女は舌舐めずりをしてレスカの方を見ている。
「始めましょうか...、龍と人間の戦いを...」
彼女達の戦いが再び始まる。
俺は何もできずに、彼女達の争いを見ていることしかできない。
レベルの差がありすぎる、青髪の彼女に見切りのスキルを使ったのだが、打ち消された。
あまりにもレベル差が酷いのでスキルが消されたのだ。
「お姉ちゃんはやらせない!!」
アイカが声を上げて、青髪の女性に火炎ブレスを放つ。
ドラゴンのブレスは凄まじい灼熱の咆哮を上げて奴をつつみ込んだのだが。
「あら?、この程度かしら?、だとしたら飛んだ期待ハズレね」
一瞬のうちに炎をが凍りつき、彼女がその中から這いだしてきた。
「...、バケモノ...」
アイカが口を滑らした。
彼女はふふっと笑うと、急に険しい表情になりアイカに氷の弾丸を放つ。
弾丸が全て命中したアイカはその場に貼り付けにされる。
氷が羽やら足やらにしっかりと張り付き、一歩も動けない。
「私からすればあなた達の方がバケモノのに見えるのだけれど」
相変わらず余裕そうな彼女に、レスカは息を吐く。
そんなレスカを見て、彼女は笑みを浮かべる。
「そう、あなたしかいない、あなたが伝説のドラゴン、あなたを倒せばあの人も私を認めてくれる、だから...、あなたはここで死ぬの...」
彼女は魔法の詠唱を始めた、さっきまでのお遊びとは違う、殺し用の魔法。
「まずい!」
レスカが叫んで、俺と動けないアイカの前に立つ。
「レスカ!?」
「大丈夫、私がユウリを守りますから!」
俺の前に仁王立ちし、しっかりと目を凝らして相手を睨む彼女に何もして上げられない自分が恥ずかしい。
ついに彼女の氷と、レスカの炎がぶつかり合う。
海全てが凍てつく魔法と、大地全てが焼け野原になるほどの激炎がぶつかる。
ぶつかったところから蒸発を繰り返すような水の音が聞こえてくる。
何度も氷が水になって蒸発する。
無限に続くかに思えたこのぶつかり合いにも、終着点はあった。
レスカの魔力の方が先に切れて息切れした。
それを見た彼女は、一気に決着をつける。
俺の瞳に映ったのは、レスカがとどめを刺される瞬間だった。
それを見た時、レスカが飛び出る。
龍化した拳を振り上げて殴りかかる。
凄まじいまでの爆炎と共に彼女が咆哮を上げて連続で殴り続けている。
今まで温厚なレスカの、あんな表情を見たことのない俺は口を開けて見ているしかできなかった。
(あれが...、レスカなのか?...)
青髪の女性は、難なくレスカの強靭な攻撃を受け流している。
それも素手で、なんの魔法も使わずにだ。
「雪...」
俺はアイカがそう呟いて気がついた。
青髪の彼女が出現してから気性が荒くなっていることに。
なにか分からないが、嫌な物を感じる。
青髪の彼女と戦うレスカを見て、俺は叫ぶ。
「レスカ!、そいつと戦ってはダメだ!、なんだか嫌な予感がする!!」
レスカの耳にその言葉は届いたのだが、彼女は笑顔を浮かべて俺を見てくる。
「ユウリ、私はあなたと出会えて幸せでした、本当に勝手な恋人でしたけど、私はユウリのことが大好きです」
「なに言ってるんだお前は...」
「きっと私は彼女から逃げられないでしょう、そして私では彼女には勝てない、ユウリにこれ以上私達の争いに巻き込みたくありません、なのでここでお別れです」
「だからなにを言ってるんだ!!」
激昂する俺を、優しくなだめるレスカ。
綺麗な青い瞳で俺を写しながら淡い涙を見せる。
「大丈夫、彼女の目的は龍の守護者である私ですから、ただ、私が死んだ時にはアイカを、この子を頼みますね...」
龍化したアイカを指差して、ユウリに後を託すレスカ。
「そろそろ決着をつけましょうか...、もう逃がさないけど...」
青髪の彼女は舌舐めずりをしてレスカの方を見ている。
「始めましょうか...、龍と人間の戦いを...」
彼女達の戦いが再び始まる。
俺は何もできずに、彼女達の争いを見ていることしかできない。
レベルの差がありすぎる、青髪の彼女に見切りのスキルを使ったのだが、打ち消された。
あまりにもレベル差が酷いのでスキルが消されたのだ。
「お姉ちゃんはやらせない!!」
アイカが声を上げて、青髪の女性に火炎ブレスを放つ。
ドラゴンのブレスは凄まじい灼熱の咆哮を上げて奴をつつみ込んだのだが。
「あら?、この程度かしら?、だとしたら飛んだ期待ハズレね」
一瞬のうちに炎をが凍りつき、彼女がその中から這いだしてきた。
「...、バケモノ...」
アイカが口を滑らした。
彼女はふふっと笑うと、急に険しい表情になりアイカに氷の弾丸を放つ。
弾丸が全て命中したアイカはその場に貼り付けにされる。
氷が羽やら足やらにしっかりと張り付き、一歩も動けない。
「私からすればあなた達の方がバケモノのに見えるのだけれど」
相変わらず余裕そうな彼女に、レスカは息を吐く。
そんなレスカを見て、彼女は笑みを浮かべる。
「そう、あなたしかいない、あなたが伝説のドラゴン、あなたを倒せばあの人も私を認めてくれる、だから...、あなたはここで死ぬの...」
彼女は魔法の詠唱を始めた、さっきまでのお遊びとは違う、殺し用の魔法。
「まずい!」
レスカが叫んで、俺と動けないアイカの前に立つ。
「レスカ!?」
「大丈夫、私がユウリを守りますから!」
俺の前に仁王立ちし、しっかりと目を凝らして相手を睨む彼女に何もして上げられない自分が恥ずかしい。
ついに彼女の氷と、レスカの炎がぶつかり合う。
海全てが凍てつく魔法と、大地全てが焼け野原になるほどの激炎がぶつかる。
ぶつかったところから蒸発を繰り返すような水の音が聞こえてくる。
何度も氷が水になって蒸発する。
無限に続くかに思えたこのぶつかり合いにも、終着点はあった。
レスカの魔力の方が先に切れて息切れした。
それを見た彼女は、一気に決着をつける。
俺の瞳に映ったのは、レスカがとどめを刺される瞬間だった。
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