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火の大陸編
ピコラの感性
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(なんでこんなガキと一緒に町を歩いているのだろう...、正直ナツキと一緒に歩けてるだけで幸せだったのに...、この子のせいで...、まあちょっとだけこの子のアホ見たいな言葉には興味があるけどね...)
感性が変な人間といるのは存外面白い体験なのだ、ということをピコラは知っている。
興味本位でついて来てしまったが、この子は本当に変な子だ。
歩いているだけで面白というか、まるで今まで外の世界をそこまで知らなかったかのような言動が目立つ。
それにしても本当におかしい発言が多いので笑っていると、不意に声をかけられる。
「あそこで昼食にしよう!」
彼女が指をさした場所にはレストランがある。
私はふっと笑って承諾する。
「まっ、いいんじゃない...」
「じゃあ決まりっ!」
彼女が駆け出す様をみると、少し和やかな気分になる。
私はやれやれという仕草を取ると一緒に入店する。
~店内~
店内は予想通りのレストランと言ったような感じで、食事を取るのに適した時間だったためか賑わっている。
少し待つと空いた席に私たちは呼ばれる。
席に座るとメニューを見る、こういう観光地の食事は変わった物が多いのだが、私はそこまでお腹が空いていないのでカキ氷を頼んだ。
(そういえばあの子は何を頼んだのかしら...?)
私よりも早く頼んでいたのでよく聞いていなかった。
まあ、あの年頃の子が食べるものなど大体予想がつく。
私はあの子の頼んだ物を当てる。
「ズバリ!、あなたの頼んだメニューはお子様ランチでしょ!」
私がズバッと決めていうと、彼女は驚いた顔でこっちを見る。
「なんでわかったの!、ピコラよりも先に注文したし、ピコラは妙に真剣に考えてたからわからないと思ってたのに!」
「ふふん、私の頭脳にかかればこれくらい朝飯前よ」
「ピコラすっごいんだな~」
子供とはいえ、褒められるのは嬉しい、私は腕を組んで料理が運ばれてくるのを待った。
私のカキ氷が先に運ばれてきたので一口食べようとすると、彼女が私のカキ氷を物欲しそうな目で見てくるので「一口食べる?」と聞いて見る。
「いいの!?」
彼女は大きく口を開いて今か今かと待ち構えている。
私はスプーンでカキ氷をすくって彼女の口に運ぶ。
口に運んだ途端に「う~ん」と頰に手をあてて悶えるのが少しだけ可愛らしい。
「もう一口」
「しょうがないわね...」
彼女に頼まれたので、私はもう一回同じ行動をする。
それを続けていると、いつのまにかカキ氷がなくなっていた。
「ちょ、全部あげるとは言ってなかったのに!」
「でもくれたのはペコラだよね~」
満足そうな笑みを浮かべる彼女を見ると、なんだかどうでも良くなってくる。
「まあ、いっか...」
いつのまにか彼女のペースにハマっていることに気がついた私は、そっと笑みを浮かべていた。
そうしていると、彼女のお子様ランチが運ばれてきた。
小さいハンバーグが主役の子供用の料理だった。
私はどうでも良さそうな目でそれを見ていると、彼女がおもむろにハンバーグを半分に切り始めた。
(食べやすいようにカットしているのかな...)
私は手を頰に当てて様子を伺っていると。
「はい、半分!」
半分にカットされたハンバーグをフォークに刺して渡してきたのだ。
私は驚いて聞いてみる。
「もらっていいの?」
彼女はコクンと頷く。
「いいよ、私もピコラのカキ氷食べちゃったし、これでおあいこ様」
彼女にもらったハンバーグの味は、素朴だけど優しい味がした。
感性が変な人間といるのは存外面白い体験なのだ、ということをピコラは知っている。
興味本位でついて来てしまったが、この子は本当に変な子だ。
歩いているだけで面白というか、まるで今まで外の世界をそこまで知らなかったかのような言動が目立つ。
それにしても本当におかしい発言が多いので笑っていると、不意に声をかけられる。
「あそこで昼食にしよう!」
彼女が指をさした場所にはレストランがある。
私はふっと笑って承諾する。
「まっ、いいんじゃない...」
「じゃあ決まりっ!」
彼女が駆け出す様をみると、少し和やかな気分になる。
私はやれやれという仕草を取ると一緒に入店する。
~店内~
店内は予想通りのレストランと言ったような感じで、食事を取るのに適した時間だったためか賑わっている。
少し待つと空いた席に私たちは呼ばれる。
席に座るとメニューを見る、こういう観光地の食事は変わった物が多いのだが、私はそこまでお腹が空いていないのでカキ氷を頼んだ。
(そういえばあの子は何を頼んだのかしら...?)
私よりも早く頼んでいたのでよく聞いていなかった。
まあ、あの年頃の子が食べるものなど大体予想がつく。
私はあの子の頼んだ物を当てる。
「ズバリ!、あなたの頼んだメニューはお子様ランチでしょ!」
私がズバッと決めていうと、彼女は驚いた顔でこっちを見る。
「なんでわかったの!、ピコラよりも先に注文したし、ピコラは妙に真剣に考えてたからわからないと思ってたのに!」
「ふふん、私の頭脳にかかればこれくらい朝飯前よ」
「ピコラすっごいんだな~」
子供とはいえ、褒められるのは嬉しい、私は腕を組んで料理が運ばれてくるのを待った。
私のカキ氷が先に運ばれてきたので一口食べようとすると、彼女が私のカキ氷を物欲しそうな目で見てくるので「一口食べる?」と聞いて見る。
「いいの!?」
彼女は大きく口を開いて今か今かと待ち構えている。
私はスプーンでカキ氷をすくって彼女の口に運ぶ。
口に運んだ途端に「う~ん」と頰に手をあてて悶えるのが少しだけ可愛らしい。
「もう一口」
「しょうがないわね...」
彼女に頼まれたので、私はもう一回同じ行動をする。
それを続けていると、いつのまにかカキ氷がなくなっていた。
「ちょ、全部あげるとは言ってなかったのに!」
「でもくれたのはペコラだよね~」
満足そうな笑みを浮かべる彼女を見ると、なんだかどうでも良くなってくる。
「まあ、いっか...」
いつのまにか彼女のペースにハマっていることに気がついた私は、そっと笑みを浮かべていた。
そうしていると、彼女のお子様ランチが運ばれてきた。
小さいハンバーグが主役の子供用の料理だった。
私はどうでも良さそうな目でそれを見ていると、彼女がおもむろにハンバーグを半分に切り始めた。
(食べやすいようにカットしているのかな...)
私は手を頰に当てて様子を伺っていると。
「はい、半分!」
半分にカットされたハンバーグをフォークに刺して渡してきたのだ。
私は驚いて聞いてみる。
「もらっていいの?」
彼女はコクンと頷く。
「いいよ、私もピコラのカキ氷食べちゃったし、これでおあいこ様」
彼女にもらったハンバーグの味は、素朴だけど優しい味がした。
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