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始まりの大陸編
魅了
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~海面~
俺とマオは同時に海面に顔を出して息を吸う。
特にマオは必死に呼吸している。
荒い呼吸音がこっちにまで聞こえてくる。
「マオ大丈夫か?」
「大丈夫な訳ないだろ!」
「そんだけでかい声出せるなら大丈夫だな」
俺は一安心して胸を撫で下ろしたが、問題が残っている。
「さて、どうやって船の上に戻ろうか...」
俺が考えていると、船から梯子が下されてきた。
船上を見上げるとナツキや冒険者達が顔を覗かせていた。
「とりあえず助かったな...」
俺はマオを先に梯子を登らせる。
次に俺が梯子に手をかけようとした時に、何かを感じ取った俺は梯子から手を離して海に潜る。
梯子の一番下にタコ足が物凄い勢いで近づいて来たのだ。
海に潜らなければ捕まっていただろう。
感がさえた自分を褒めたいが、それどころではないようだ。
タコの本体が海面に顔を出して俺を見てくる。
それも興奮したような目つきで舐めるように俺を見てきたので気持ちが悪い。
俺は逃げようと海中に潜って逃走するが全速力のタコに勝てるわけもなく退路をタコ足に絶たれる。
(くそっ...、どうするつもりだ)
俺は後ろに見えるタコの本体を睨みつけながらも考えるのをやめない。
もう一度雷の杖を使って...、ダメだ、あれは一回使うとしばらく使えなくなるデメリットが存在するのを思い出して舌打ちをする。
じわじわと攻めよってくるタコ足に絡め取られ、囚われる。
ぎっちりと絡め取られた俺はなすすべなく海面に出されてしまう。
「くそっ、離せ!」
必死にもがく俺だが、今の俺の力ではどうあがいても振りほどけない。
抵抗する術を失った俺を見て満足そうなタコ。
(なんでこいつは俺を見て、こんなに喜んでいるんだ?)
疑問に思ったその時、俺は魔王城で魔王の部下たちが俺に婚約の話を持ちかけてきたことを思い出していた。
(もしかして...、女になった俺には魔物専用で、魅了《チャーム》の効果があるのか!?)
まさかとは思ったがそうとしか考えられない。
何を条件に魅了が発動しているのにかはわからないが、確かにタコの状態は魅了と、俺の見切りのスキルが判断している。
さっきからタコの魔物は俺をじっと見つめて動こうとしない。
それどころか興奮したような目つきで俺を眺めているのが確信をつく。
(これはまずい、触手プレイとかレベル高すぎて俺には無理だ)
貞操が危ないと悟った俺はどうにか動けないか試してみる。
その時だった。
天を割くような轟音とともに大型船から一斉に射撃が開始された。
「俺がまだいるんですがー!!」
ユウリは叫ぶが、もう遅い。
一応タコの背後からの砲撃だったのでこっちにまで被害が届いていないが、それにしても無茶すぎるだろとは思う。
無防備な頭を何度も強力な砲撃で撃ち抜かれたタコは水面上に浮いたまま倒れ、小さい島のようになる。
俺は倒れたタコの上に立って大型船に手を振っていた。
俺とマオは同時に海面に顔を出して息を吸う。
特にマオは必死に呼吸している。
荒い呼吸音がこっちにまで聞こえてくる。
「マオ大丈夫か?」
「大丈夫な訳ないだろ!」
「そんだけでかい声出せるなら大丈夫だな」
俺は一安心して胸を撫で下ろしたが、問題が残っている。
「さて、どうやって船の上に戻ろうか...」
俺が考えていると、船から梯子が下されてきた。
船上を見上げるとナツキや冒険者達が顔を覗かせていた。
「とりあえず助かったな...」
俺はマオを先に梯子を登らせる。
次に俺が梯子に手をかけようとした時に、何かを感じ取った俺は梯子から手を離して海に潜る。
梯子の一番下にタコ足が物凄い勢いで近づいて来たのだ。
海に潜らなければ捕まっていただろう。
感がさえた自分を褒めたいが、それどころではないようだ。
タコの本体が海面に顔を出して俺を見てくる。
それも興奮したような目つきで舐めるように俺を見てきたので気持ちが悪い。
俺は逃げようと海中に潜って逃走するが全速力のタコに勝てるわけもなく退路をタコ足に絶たれる。
(くそっ...、どうするつもりだ)
俺は後ろに見えるタコの本体を睨みつけながらも考えるのをやめない。
もう一度雷の杖を使って...、ダメだ、あれは一回使うとしばらく使えなくなるデメリットが存在するのを思い出して舌打ちをする。
じわじわと攻めよってくるタコ足に絡め取られ、囚われる。
ぎっちりと絡め取られた俺はなすすべなく海面に出されてしまう。
「くそっ、離せ!」
必死にもがく俺だが、今の俺の力ではどうあがいても振りほどけない。
抵抗する術を失った俺を見て満足そうなタコ。
(なんでこいつは俺を見て、こんなに喜んでいるんだ?)
疑問に思ったその時、俺は魔王城で魔王の部下たちが俺に婚約の話を持ちかけてきたことを思い出していた。
(もしかして...、女になった俺には魔物専用で、魅了《チャーム》の効果があるのか!?)
まさかとは思ったがそうとしか考えられない。
何を条件に魅了が発動しているのにかはわからないが、確かにタコの状態は魅了と、俺の見切りのスキルが判断している。
さっきからタコの魔物は俺をじっと見つめて動こうとしない。
それどころか興奮したような目つきで俺を眺めているのが確信をつく。
(これはまずい、触手プレイとかレベル高すぎて俺には無理だ)
貞操が危ないと悟った俺はどうにか動けないか試してみる。
その時だった。
天を割くような轟音とともに大型船から一斉に射撃が開始された。
「俺がまだいるんですがー!!」
ユウリは叫ぶが、もう遅い。
一応タコの背後からの砲撃だったのでこっちにまで被害が届いていないが、それにしても無茶すぎるだろとは思う。
無防備な頭を何度も強力な砲撃で撃ち抜かれたタコは水面上に浮いたまま倒れ、小さい島のようになる。
俺は倒れたタコの上に立って大型船に手を振っていた。
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