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始まりの大陸編
昼食
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俺は仲間とともに町に戻る。
そして、近くの飲食店に入り好きな物を頼む。
幸いにもこれまでの金策のお陰でお金は結構持っている。
今のレベルが下がろうとも、レベルMAXだった時代は結構長かったので充分な貯蓄はしてあるのだ。
「好きな物を頼んでいいぞ」
俺はレスカに視線を向ける。
「いえ、出来るだけ安い定食にしておきます、ユウリの稼いだお金なので大切に使わないといけませんし...」
(やっぱレスカはいい子だな、それに比べて...)
俺は魔王に視線を移す。
かなり迷いながらも高額な食事にばかり目が行っているのが丸わかりだ。
俺とレスカが合わせて1000ゴールド程度なのに対して、一人で2000ゴールド以上使おうとしているのだ。
「余はこれがいい!」
最終的に魔王が選んだのは2300ゴールドもするホーケン牛のステーキだったので勇者は店員にメニューを言う時にこう叫んだ。
「焼き魚定食が二つにお子様ランチ一つ」
「勇者よ!、話が違...」
俺は魔王の口を手で押さえて店員に早く行けと命じる。
店員は見てはいけない物を見たような顔でそそくさと店奥へと逃げる。
勇者は魔王を小馬鹿にしたように言い始める。
「レスカをママと勘違いするくらいのお子ちゃまにはお子様ランチで充分だろ」
勇者はニヤニヤしながら魔王をムカつく顔で見つめている。
魔王は子供のように腕を振る。
「勇者よ!、余は子供ではないぞ!」
「さっきママ~って泣いてたのはどこのどいつかな~?」
それを言われると何も言えない魔王。
ム~と唸りながらふくれっ面で勇者を睨むが、スライム一匹倒せない奴に睨まれても何も怖くない。
レスカが魔王をなだめているが魔王の怒りはなかなか収まらない。
しばらくすると料理が運ばれてくる。
俺とレスカはふつうに食べていくが魔王はお子様ランチの旗に目を輝かせていた。
まずオムレツの卵をすごい美味そうに食べていく。
次に子供用に一口サイズに刻まれたウィンナーを頬張って笑顔を見せている。
最後にランチの上にある旗を掲げて喜ぶ様は魔王ではなく、単に無邪気な子供にしか見えない。
「余は感激したぞ!、よもやこれほどまで素晴らしいランチがあるとはな!」
(ただのお子様ランチに何言ってんだか...)
めっちゃ感激してる魔王を尻目に俺は黙々と食事を進めていくが、レスカは魔王の食べる様に目を奪われて食事が進んでいない。
俺は大きくため息をつき(このパーティ大丈夫か?)と思いながら一人旅の楽さを実感している勇者だった。
そして、近くの飲食店に入り好きな物を頼む。
幸いにもこれまでの金策のお陰でお金は結構持っている。
今のレベルが下がろうとも、レベルMAXだった時代は結構長かったので充分な貯蓄はしてあるのだ。
「好きな物を頼んでいいぞ」
俺はレスカに視線を向ける。
「いえ、出来るだけ安い定食にしておきます、ユウリの稼いだお金なので大切に使わないといけませんし...」
(やっぱレスカはいい子だな、それに比べて...)
俺は魔王に視線を移す。
かなり迷いながらも高額な食事にばかり目が行っているのが丸わかりだ。
俺とレスカが合わせて1000ゴールド程度なのに対して、一人で2000ゴールド以上使おうとしているのだ。
「余はこれがいい!」
最終的に魔王が選んだのは2300ゴールドもするホーケン牛のステーキだったので勇者は店員にメニューを言う時にこう叫んだ。
「焼き魚定食が二つにお子様ランチ一つ」
「勇者よ!、話が違...」
俺は魔王の口を手で押さえて店員に早く行けと命じる。
店員は見てはいけない物を見たような顔でそそくさと店奥へと逃げる。
勇者は魔王を小馬鹿にしたように言い始める。
「レスカをママと勘違いするくらいのお子ちゃまにはお子様ランチで充分だろ」
勇者はニヤニヤしながら魔王をムカつく顔で見つめている。
魔王は子供のように腕を振る。
「勇者よ!、余は子供ではないぞ!」
「さっきママ~って泣いてたのはどこのどいつかな~?」
それを言われると何も言えない魔王。
ム~と唸りながらふくれっ面で勇者を睨むが、スライム一匹倒せない奴に睨まれても何も怖くない。
レスカが魔王をなだめているが魔王の怒りはなかなか収まらない。
しばらくすると料理が運ばれてくる。
俺とレスカはふつうに食べていくが魔王はお子様ランチの旗に目を輝かせていた。
まずオムレツの卵をすごい美味そうに食べていく。
次に子供用に一口サイズに刻まれたウィンナーを頬張って笑顔を見せている。
最後にランチの上にある旗を掲げて喜ぶ様は魔王ではなく、単に無邪気な子供にしか見えない。
「余は感激したぞ!、よもやこれほどまで素晴らしいランチがあるとはな!」
(ただのお子様ランチに何言ってんだか...)
めっちゃ感激してる魔王を尻目に俺は黙々と食事を進めていくが、レスカは魔王の食べる様に目を奪われて食事が進んでいない。
俺は大きくため息をつき(このパーティ大丈夫か?)と思いながら一人旅の楽さを実感している勇者だった。
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