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誘惑
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「くそ~、次はあいつに絶対勝ってやる...」
そう思いながら足を踏み入れたのは別のショップだった。
もっと強いカードはないかと探していると、目欲しい物が見つかった。
「あっ!深緑の皇帝アウザ!、これ確か強いんだよね...えっと...お値段は...一枚2000円!?」
そうこのゲーム人気がありすぎて強いカードの高騰が激しい。
人気のあるカードにはそれ相応の価値があり値段が張るのだった。
無論小学生にそれを4枚買うなど到底無理な話なので代役カードを探すのだが、やっぱりこのカードの代役など見つからなかった...。
「2000×4枚で約8000円に消費税...」
喉から手が出るほどに欲しいが、小遣いではどうしようもないので指を加えてみることしかできない。
僕がショーケース越しにカードを眺めていると、見知らぬおじさんが声をかけてきた。
「ねぇ君...、このカード欲しいの?」
突然の声かけに声が上ずったが「うん」と答える。
するとおじさんがニヤニヤした顔つきで僕にこういう話を持ち出してきた。
「おじさんもこのカードゲームが好きなんだけど...どうかな?、おじさんにゲームで勝つことができたらこのアウザを4枚あげよう、ただし...君が負けた時にはおじさんの言うことを一つ聞いてもらうからね...」
そう言いながらショーケース内の物と同じカードを4枚チラつかせてきた。
少し怪しいと思いながらも誘惑に勝てずゲームを承諾する。
(大丈夫...、僕だってクラス内では負け無しなんだ...、昨日のアレもきっと調子が悪かっただけ...)
そう思いこみながらおじさんとのゲームが始まる。
このゲームには絶対に負けられない。
序盤からエネルギーを増やして大きい使い魔を召喚していく。
おじさんがしてくるのは小さい使い魔を壁にしながら僕の手札を枯らしてくるハンデスと呼ばれるデッキタイプだ。
ゲームが終盤になってくると、僕の場には強力な使い魔が三体ならび、おじさんの場には使い魔はいなくなった。
途中から手札を増やすスペルばっかり使ってきたおじさんは場に使い魔を置く事を忘れていたのだろう。
いくら手札が多くても場に使い魔がなくてはこのゲームは勝てない。
勝ちを確信して安心しきっていると、おじさんが笑ったような気がした。
僕の場にはパワーの高い使い魔が三体いる...、緑単色のデッキなので手札は使い切ってしまったがこれを全て倒せるカードなんて...。
そう思った時に気がついてしまった。
あるのだ、緑デッキがもっとも恐れる最強の札が。
それは...。
「飢餓の大地...発動」
やっぱりそうか!、飢餓の大地は黒8コスで打てる除去スペルで、効力は相手の場のパワー5以上の大型に使い魔全滅させると言うもの。
この効果で僕の場にいた使い魔が全滅し墓地に送られた。
ターンが僕に回ってきたのだが、僕が引いたのはコスト2のエネルギー加速カードなので意味がない。
ターンを終了した後おじさんのターンとなり、大量に余っている手札から弱い使い魔を大量に召喚してきたのだ。
(この為に手札を貯めていたのか...)
次の僕のターンで強いカードを引かなくては負ける...。
胸の鼓動が高鳴る中カードを引いた。
僕は引いたカードはコスト3の弱小使い魔だった為敗北が決まってしまった。
一応場には出すが、おじさんのターンでその使い魔はやられてしまい、僕に総攻撃が襲ってくる。
全てのライフを失った結果、僕は敗北してしまった。
2日続けての負けの2文字にやるせない気持ちになる。
「負けちゃったね~僕~...」
「...」
何も言い返せない...、おじさんは正々堂々と戦って僕が負けたのだから何も言えない。
おじさんは勝ったことよりも僕の表情を見てニヤニヤしているみたいだが今はどうでもいい。
「で...、僕に何の罰ゲームを与えるの?」
今となってはそっちの方が気がかりである。
とり合えずおじさんに聞いてみると、予想外の言葉が返ってきた。
「君の小さいおちんちんが見たいな...」
「はい?...」
聞き違いかな?と思ってもう一回聞いてみる。
「えっと...、今なんて言ったの?」
「だから、君の可愛いおちんちんが見たいんだよ...、今からショップの裏側に行こうね...」
この言葉が本気であることは何となく子供なりに察した。
嘘だろ...、大の大人が子供のあそこを見て面白いのかよ...。
しかも僕のちんこが見たいとか頭がイッてるんじゃないかと疑いたくなる。
まあ、少ない小遣いを取られるよりかはマシだと思い、おじさんの後に続いて店を出た。
そう思いながら足を踏み入れたのは別のショップだった。
もっと強いカードはないかと探していると、目欲しい物が見つかった。
「あっ!深緑の皇帝アウザ!、これ確か強いんだよね...えっと...お値段は...一枚2000円!?」
そうこのゲーム人気がありすぎて強いカードの高騰が激しい。
人気のあるカードにはそれ相応の価値があり値段が張るのだった。
無論小学生にそれを4枚買うなど到底無理な話なので代役カードを探すのだが、やっぱりこのカードの代役など見つからなかった...。
「2000×4枚で約8000円に消費税...」
喉から手が出るほどに欲しいが、小遣いではどうしようもないので指を加えてみることしかできない。
僕がショーケース越しにカードを眺めていると、見知らぬおじさんが声をかけてきた。
「ねぇ君...、このカード欲しいの?」
突然の声かけに声が上ずったが「うん」と答える。
するとおじさんがニヤニヤした顔つきで僕にこういう話を持ち出してきた。
「おじさんもこのカードゲームが好きなんだけど...どうかな?、おじさんにゲームで勝つことができたらこのアウザを4枚あげよう、ただし...君が負けた時にはおじさんの言うことを一つ聞いてもらうからね...」
そう言いながらショーケース内の物と同じカードを4枚チラつかせてきた。
少し怪しいと思いながらも誘惑に勝てずゲームを承諾する。
(大丈夫...、僕だってクラス内では負け無しなんだ...、昨日のアレもきっと調子が悪かっただけ...)
そう思いこみながらおじさんとのゲームが始まる。
このゲームには絶対に負けられない。
序盤からエネルギーを増やして大きい使い魔を召喚していく。
おじさんがしてくるのは小さい使い魔を壁にしながら僕の手札を枯らしてくるハンデスと呼ばれるデッキタイプだ。
ゲームが終盤になってくると、僕の場には強力な使い魔が三体ならび、おじさんの場には使い魔はいなくなった。
途中から手札を増やすスペルばっかり使ってきたおじさんは場に使い魔を置く事を忘れていたのだろう。
いくら手札が多くても場に使い魔がなくてはこのゲームは勝てない。
勝ちを確信して安心しきっていると、おじさんが笑ったような気がした。
僕の場にはパワーの高い使い魔が三体いる...、緑単色のデッキなので手札は使い切ってしまったがこれを全て倒せるカードなんて...。
そう思った時に気がついてしまった。
あるのだ、緑デッキがもっとも恐れる最強の札が。
それは...。
「飢餓の大地...発動」
やっぱりそうか!、飢餓の大地は黒8コスで打てる除去スペルで、効力は相手の場のパワー5以上の大型に使い魔全滅させると言うもの。
この効果で僕の場にいた使い魔が全滅し墓地に送られた。
ターンが僕に回ってきたのだが、僕が引いたのはコスト2のエネルギー加速カードなので意味がない。
ターンを終了した後おじさんのターンとなり、大量に余っている手札から弱い使い魔を大量に召喚してきたのだ。
(この為に手札を貯めていたのか...)
次の僕のターンで強いカードを引かなくては負ける...。
胸の鼓動が高鳴る中カードを引いた。
僕は引いたカードはコスト3の弱小使い魔だった為敗北が決まってしまった。
一応場には出すが、おじさんのターンでその使い魔はやられてしまい、僕に総攻撃が襲ってくる。
全てのライフを失った結果、僕は敗北してしまった。
2日続けての負けの2文字にやるせない気持ちになる。
「負けちゃったね~僕~...」
「...」
何も言い返せない...、おじさんは正々堂々と戦って僕が負けたのだから何も言えない。
おじさんは勝ったことよりも僕の表情を見てニヤニヤしているみたいだが今はどうでもいい。
「で...、僕に何の罰ゲームを与えるの?」
今となってはそっちの方が気がかりである。
とり合えずおじさんに聞いてみると、予想外の言葉が返ってきた。
「君の小さいおちんちんが見たいな...」
「はい?...」
聞き違いかな?と思ってもう一回聞いてみる。
「えっと...、今なんて言ったの?」
「だから、君の可愛いおちんちんが見たいんだよ...、今からショップの裏側に行こうね...」
この言葉が本気であることは何となく子供なりに察した。
嘘だろ...、大の大人が子供のあそこを見て面白いのかよ...。
しかも僕のちんこが見たいとか頭がイッてるんじゃないかと疑いたくなる。
まあ、少ない小遣いを取られるよりかはマシだと思い、おじさんの後に続いて店を出た。
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