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レイナの短編集(不定期更新)
レベル75の【高位冒険者】自信過剰な旅の純白魔女エルフ【レイナ】さんの魔術師見習い時代!! 短編集!! 第十四段!! 【魔女レイナ】
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「...」
ギルド内のざわめきが私の耳に聞こえてくる。
「マジかよ、あのエルフの嬢ちゃんレベル75なんだってよ」
「ああ、聞いたぜ、今日【昇格】するんだってな」
「魔法使いのレイナって言うとこの辺りじゃ薬作りで有名だし、戦闘の方面でもワイバーンを1人で5体倒したって実績もあるから実力も備えてるんだろうな」
「ああ、一度パーティを組んだ事があるが凄まじい火柱を飛ばしたり自然災害の雷を落としてたりしてたな、ありゃあ凄かった」
「噂をすれば...だな」
私はギイィィっと立て付けの悪い扉に手をかける。
私の登場に冒険者各位が視線を向けてくるが嫌な気分はしない。
私はギルドのカウンターへと向かうとレベルが75になった事を告げる。
「はい、そう言うと思ってレイナさんの【昇格】の準備はしていましたよ」
「話が早くて助かります」
私はギルドの奥にある部屋に連れて行かれ、そこで【昇格の儀】を受ける事になりました。
そしてなりたい職業を選びますが、勿論私が選ぶのは【魔女】です。
私の選択が決まると、ギルド職員の方々が私の潜在能力を解放してくれました。
「今ここに魔法使いレイナに新たなる道を与える! 【昇格】! 【魔女】レイナの誕生をここに伝える!」
激しい魔力のうねりが私を包み込み、全ての能力値を跳ね上げる!
体の中にある魔力が数段上昇し、上級職に就いたことによる特典を得る私。
『上級職【魔女】へと【昇格】しました。【魔女】のユニークスキル【箒】魔法を取得します。【魔女】に就いた事により全ての攻撃魔法のアンロックを開始します。攻撃魔力が大幅に向上します。【魔女】の職業スキルにより貴女が作る薬の効能が大幅に向上します』
様々な特権を得ましたが、やはり一番欲しかったのは...。
「【箒】魔法...!」
そう、夢にまで見た【箒】魔法です。
この魔法は【箒】を自在に操る魔法と言う事で大人気の魔法でした。
なぜなら、この魔法さえ覚えたのならば歩く必要は殆どなくなるからです。
箒を扱い空を飛ぶと言うのは【魔女】の特権であり、空を飛ぶ人を見るだけであの人は【魔女】なんだな~という優越感を得られるのです。
私は早速外に出て覚えたての【箒】魔法を披露しました。
「凄い!」
足が地面から遠のいていき、空体が浮く感覚...!
初めてなのに好奇心の方が勝ってしまい、私はいきなり空を飛んでみる事にしました。
最初はゆっくりと町の上空を飛び交い、慣れてきたので町の外にも出かけてみます。
そこにはいつもと違う光景が広がっており、見慣れた風景でも違った感じがしました。
「アルフィ様はこの光景を眺めていたんですね...」
と思わず師匠の名前を呟く。
ようやく彼女と肩を並べられたと言う実感が湧いてきましたが、私の探求はここで終わりません。
「私はいつの日か貴女も超える【魔女】になりますからね!」
地平線の彼方を見据えながら、私は次なる魔法の探求に勤しむために移動を開始するのでした。
~レイナさんの魔法使い見習い編・完~
ギルド内のざわめきが私の耳に聞こえてくる。
「マジかよ、あのエルフの嬢ちゃんレベル75なんだってよ」
「ああ、聞いたぜ、今日【昇格】するんだってな」
「魔法使いのレイナって言うとこの辺りじゃ薬作りで有名だし、戦闘の方面でもワイバーンを1人で5体倒したって実績もあるから実力も備えてるんだろうな」
「ああ、一度パーティを組んだ事があるが凄まじい火柱を飛ばしたり自然災害の雷を落としてたりしてたな、ありゃあ凄かった」
「噂をすれば...だな」
私はギイィィっと立て付けの悪い扉に手をかける。
私の登場に冒険者各位が視線を向けてくるが嫌な気分はしない。
私はギルドのカウンターへと向かうとレベルが75になった事を告げる。
「はい、そう言うと思ってレイナさんの【昇格】の準備はしていましたよ」
「話が早くて助かります」
私はギルドの奥にある部屋に連れて行かれ、そこで【昇格の儀】を受ける事になりました。
そしてなりたい職業を選びますが、勿論私が選ぶのは【魔女】です。
私の選択が決まると、ギルド職員の方々が私の潜在能力を解放してくれました。
「今ここに魔法使いレイナに新たなる道を与える! 【昇格】! 【魔女】レイナの誕生をここに伝える!」
激しい魔力のうねりが私を包み込み、全ての能力値を跳ね上げる!
体の中にある魔力が数段上昇し、上級職に就いたことによる特典を得る私。
『上級職【魔女】へと【昇格】しました。【魔女】のユニークスキル【箒】魔法を取得します。【魔女】に就いた事により全ての攻撃魔法のアンロックを開始します。攻撃魔力が大幅に向上します。【魔女】の職業スキルにより貴女が作る薬の効能が大幅に向上します』
様々な特権を得ましたが、やはり一番欲しかったのは...。
「【箒】魔法...!」
そう、夢にまで見た【箒】魔法です。
この魔法は【箒】を自在に操る魔法と言う事で大人気の魔法でした。
なぜなら、この魔法さえ覚えたのならば歩く必要は殆どなくなるからです。
箒を扱い空を飛ぶと言うのは【魔女】の特権であり、空を飛ぶ人を見るだけであの人は【魔女】なんだな~という優越感を得られるのです。
私は早速外に出て覚えたての【箒】魔法を披露しました。
「凄い!」
足が地面から遠のいていき、空体が浮く感覚...!
初めてなのに好奇心の方が勝ってしまい、私はいきなり空を飛んでみる事にしました。
最初はゆっくりと町の上空を飛び交い、慣れてきたので町の外にも出かけてみます。
そこにはいつもと違う光景が広がっており、見慣れた風景でも違った感じがしました。
「アルフィ様はこの光景を眺めていたんですね...」
と思わず師匠の名前を呟く。
ようやく彼女と肩を並べられたと言う実感が湧いてきましたが、私の探求はここで終わりません。
「私はいつの日か貴女も超える【魔女】になりますからね!」
地平線の彼方を見据えながら、私は次なる魔法の探求に勤しむために移動を開始するのでした。
~レイナさんの魔法使い見習い編・完~
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感想ありがとうございます。
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感想ありがとうございます。
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