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合流
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我らはアポロ先導の元ついにフリーズの元へと続く階段のふもとまでやってきていた。
そしてそこには先に到着していたのであろうレイナ達が集合していた。
「お~い!」
と声をかけてくるレイナの元へと向かう我ら。
「無事に合流できたな」
そう呟く我にアルフィのやつが声を上げる。
「ようやくきたね、【次元龍】」
その言葉にプラルが言葉を濁す。
「サラ? ケロナさんに対してあなたがそう呟くのですか?」
状況を理解していないプラルとポニーにはそう感じてしまっているのだろう。
しかし、既に我の正体について話していたのか、他のメンバーから感じられる視線が妙に痛く感じる。
(そうか、アルフィのやつ全員にケロナの体の所有権は今我が握っていることを伝えたのだな)
プラルとポニーが狼狽える中、アルフィは自分の正体と我の正体の二つを皆に明かした。
「そんな...、ではケロナさんの体を動かしているのは...」
「そう、【次元龍】だ」
今更隠す気もない。
ここまできてしまった以上、我らは共に戦うべきなのだから...。
アルフィの奴が上手いこと説明してくれたおかげか、少々だが我に対する不信の念も和らいでいるような気がする。
しかし、それでもやっぱり全て「はいそうですか」と信頼できるわけではないらしい。
そりゃそうだ。
我はケロナの体を酷使し、何度もズタボロにしてきた張本人なのだからな。
今更誤って許される気などない。
ただ、我はこうしてケロナの体に長い時を滞在していたおかげか人の心について何となく察せられるようにはなってきている。
それはケロナを通じて得たコミュニティのお陰だと言って間違いないだろう。
彼女の肉体の中で得た経験があるからこそ、我はこうして皆の前に立ち【大帝】と共に戦う仲間として認識できているのだ。
そうでなければあの時の時点で決着を着けていただろう。
しかし、ケロナの意思が我にそうさせてはくれなかった。
『皆がこの世界にいる、だから皆を巻き込んで戦うな』
と。
正直言うと、そんな彼女の意思を聞いただけで戦いを止めれた事に自分でも驚いている。
【大帝】に対する殺戮の意思よりも、ケロナが持つ守る意思の方がまさったという事なのだと今では思う。
以前の我には到底理解できない謎の解釈も今では理解できる。
他者を守りたいと言う我には理解不能であった感情もお陰で学ぶことができた。
きっと【大帝】は今の我を見ると笑うだろう。
だが、それでも構わない。
今の我は目の前にいる存在を守りたいのだから。
我は自分の気持ちを全て仲間に吐き出した。
すると、最初こそ険悪だったムードが徐々に薄れ始めている事に気がつく。
本心から出てくる言葉の力は思っていた以上に強力で皆の心に届いたのだろう。
あれだけ我の事を嫌っていた【勇者】ですら我の手を取ってくれた。
「今回だけだぞ」
と言われたが問題ない。
「ああ、問題ない充分だ」
我はそう返しながら彼の手を握り返す。
それによって仲間達の指揮が上昇し、我らは最高のタイミングで【大帝】の元へと向かうのでした。
そしてそこには先に到着していたのであろうレイナ達が集合していた。
「お~い!」
と声をかけてくるレイナの元へと向かう我ら。
「無事に合流できたな」
そう呟く我にアルフィのやつが声を上げる。
「ようやくきたね、【次元龍】」
その言葉にプラルが言葉を濁す。
「サラ? ケロナさんに対してあなたがそう呟くのですか?」
状況を理解していないプラルとポニーにはそう感じてしまっているのだろう。
しかし、既に我の正体について話していたのか、他のメンバーから感じられる視線が妙に痛く感じる。
(そうか、アルフィのやつ全員にケロナの体の所有権は今我が握っていることを伝えたのだな)
プラルとポニーが狼狽える中、アルフィは自分の正体と我の正体の二つを皆に明かした。
「そんな...、ではケロナさんの体を動かしているのは...」
「そう、【次元龍】だ」
今更隠す気もない。
ここまできてしまった以上、我らは共に戦うべきなのだから...。
アルフィの奴が上手いこと説明してくれたおかげか、少々だが我に対する不信の念も和らいでいるような気がする。
しかし、それでもやっぱり全て「はいそうですか」と信頼できるわけではないらしい。
そりゃそうだ。
我はケロナの体を酷使し、何度もズタボロにしてきた張本人なのだからな。
今更誤って許される気などない。
ただ、我はこうしてケロナの体に長い時を滞在していたおかげか人の心について何となく察せられるようにはなってきている。
それはケロナを通じて得たコミュニティのお陰だと言って間違いないだろう。
彼女の肉体の中で得た経験があるからこそ、我はこうして皆の前に立ち【大帝】と共に戦う仲間として認識できているのだ。
そうでなければあの時の時点で決着を着けていただろう。
しかし、ケロナの意思が我にそうさせてはくれなかった。
『皆がこの世界にいる、だから皆を巻き込んで戦うな』
と。
正直言うと、そんな彼女の意思を聞いただけで戦いを止めれた事に自分でも驚いている。
【大帝】に対する殺戮の意思よりも、ケロナが持つ守る意思の方がまさったという事なのだと今では思う。
以前の我には到底理解できない謎の解釈も今では理解できる。
他者を守りたいと言う我には理解不能であった感情もお陰で学ぶことができた。
きっと【大帝】は今の我を見ると笑うだろう。
だが、それでも構わない。
今の我は目の前にいる存在を守りたいのだから。
我は自分の気持ちを全て仲間に吐き出した。
すると、最初こそ険悪だったムードが徐々に薄れ始めている事に気がつく。
本心から出てくる言葉の力は思っていた以上に強力で皆の心に届いたのだろう。
あれだけ我の事を嫌っていた【勇者】ですら我の手を取ってくれた。
「今回だけだぞ」
と言われたが問題ない。
「ああ、問題ない充分だ」
我はそう返しながら彼の手を握り返す。
それによって仲間達の指揮が上昇し、我らは最高のタイミングで【大帝】の元へと向かうのでした。
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