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忍者と鍛治職人VS【雷帝】②

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【エレキトリック・ランド】

 私とポニーさんはその中をゆっくりと進んでいく。

「あれは何?」

 そう呟くポニーさんの眼前には馬の置物が天井から吊るされている棒に突き刺さったまま回転すると言う機械がありました。

 楽しそうな音楽までかけて誘っているのが見え見えです。

「罠かもしれないので気をつけて下さい」

「う...うん」

 とは言ったものの、私も妙にあの機械には惹かれてしまっていました。

(なんでこんなにワクワクしているのでしょうか? ここは敵の本拠地ですよ?)

 心の中ではそう思っていても、妙に目が離せない。

(誘惑に負けてはいけません!!)

 一度自分のほっぺたをつねり痛みにて甘誘を振り払いました。

「ポニーさん、行きますよ」

 私はそう言いながら彼女の手を引っ張る。

 しばらくいくと、今度は馬車の様な物体が線路の中で走り回っている異様な光景を目にした。

(なんですかアレは?)

 1人でに走る馬車の数にも驚きましたが、特に驚いたのはそのデザインです。

(こんなデザインの馬車は初めて見ました)

 そもそも馬車だと言うのに馬はおらず、魔力で走っている様ですし、椅子の眼前に突起物がありソレでこの馬車をコントロールするのでしょう。

 その様子を見ているとついつい乗ってみたくなりましたが、やはり我慢です。

「行きますよポニーさん!」

 そう言いながら彼女の手を引っ張ろうとしたのですが...。

「ごめんプラル、アレにはちょっとだけ乗ってみたいかも...」

 と声を漏らす彼女なのでした。
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