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城内探索②

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「なんだいその格好は...」

 突如として現れたアポロに私はこう返します。

「仕方ないでしょ、ライファーの趣味には逆らえないんだから」

 彼は私のメイド姿を見て笑っていましたが、徐々に話の内容を変えていきました。

「ところで、この前の夜にそのライファー様に疑われていた所を助けてやった僕にお礼の一つもないのかな?」

 その言葉に私はやっぱりと思いました。

「...やっぱりアレはあなただったのね、ライファー様の追跡から逃れる事のできる侵入者なんている訳がないもの」

「あら? やっぱり分かってた? 一体なんの話!? とか言われると思ってたのに」

 彼は笑いながらそう言っていましたが、私は冷静に返します。

「ライファー様から逃れられて私のプラスになる事をしてくれるのは【大帝城】内にいる存在であなたくらいなものよ」

 私の指摘に彼は「それもそうだね」と呟く。

 一呼吸おいた後に私はこう言いました。

「っで? 私に一体なんのよう? まさかお礼を言って欲しい為だけに会いにきた訳じゃないでしょうね?」

「お礼を言ってもらう為だけに会いにきてはダメか?」

 その言葉に調子を崩されてしまう私。

(こいつ...、やっぱりちょっと苦手だわ)

 そう思っていると、彼は静かにこんな事を言いました。

「今度の休日、暇があるなら僕と一緒に大帝城の外に出てみないか?」

 私はその言葉に対し思わずこう呟く。

「...私に休日なんてあるの?」
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