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スラナ村...

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 私達は閃光のように一瞬で村に着いたからまだマーカイルはこの場所にたどり着いてはいないようだった。

 私が平和そうな村を見て一安心しているとサラが黒髪を風に揺らしながらこちらに向かって走ってきた。

「ケロナ姉ちゃんおかえり! 勇者様達もいるって事は調査は終わったの?」

 元気な姿でこちらに歩み寄ってくる彼女の手を掴むと私は一目散に駆け出そうとする。

「姉ちゃん?」

「話は後、ここは勇者様達に任せて私達は逃げるよ!」

 そう言った瞬間に奴が現れる!!。

 遺跡のあった方角から空を飛び私達の前の傀儡子マーカイルが姿を現した!!。

 村の人々は彼の出現を口々に叫んだ。

「なんだあれ!! 人間が空中を歩いてる!?」

「悪魔じゃ...」

 そう声をあげる村人に人差し指を向けるマーカイル。

「何をする気だ!!」

 勇者キィアとその仲間達が戦闘態勢に入った次の瞬間!!。

「ぐぎゃぁぁ!!!」

 人差し指を向けられた人間が人形に変わってしまう!!。

 木彫りのよくできた人形だが、生気がなくなっている。

 それを見た他の村人達は絶叫と共に四方八方に散らばるのだが、それを彼は次々に人形へと変えていく!。

「やめろぉぉ!!」

 激昂した勇者が剣を携え切りかかる!!。

 その跳び様はまさしく勇者。

 空中に浮かび続ける彼の元へと一瞬で到達した。

「くらえ!!」

 剣を振るい奴の体にぶちかますのだが...。

「ふんっ、まさか傀儡使いだから本体が弱いとでも思ったのか?」

「何っ!?」

 マーカイルは当然の様に勇者の攻撃を片手で受け止めてしまった!!。

「なっ!!」

 その光景に全員が驚く!!。

「まさか!! キィア様の戦闘レベルは90ですよ!? 」

「傷一つつかないなんておかしいですわ!!」

 驚愕の声をあげるキィアの仲間達を見たマーカイルは自分の戦闘レベルを宣言する。

「はっはっはっ...、まさか俺のレベルが低いとでも思っているのか? 俺のレベルは...」
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