貴族堕ち

私！貴族になりました！！

　ここは城塞都市アルガスタ。
　私はその中流階級の住民の1人娘として生まれました。
　親はとても優しく、私に精一杯の愛を与え育ててくれたのを今でも覚えています。
　私が5歳になる時にもらったクマの人形は10歳になった今でも大事に部屋に置いているのですが、流石に子供っぽいかなと感じる事もありますね。
　この国は今戦時中で、民から沢山のお金を巻き上げて戦争を続けています。
　私のお父さんも戦争に駆り出され戦死し、その後母も後を追うように自殺しました。
　1人残された私は、父さんの友人だったおじさんに引き取られ、“ノット”の名字を与えられ名前をエクセリア=ノットと名乗るようになりました。
　そのおじさんは上流階級に成り上がった人の一人で、主に武器商売が上手くいったそうです。
　どうやら彼の1人娘であるショコラ=ノットが武器を精製する力を持って生まれたらしく、その力で武器を売り捌き巨万の富を得たそうです。
　私とショコラは年が同じ事もあり、気があう事が多かったので直ぐに仲良くなりました。
　血は繋がってないけれど本当の姉妹のように仲良く過ごして行くことになった私達。
　これからどんな事があっても姉妹2人でどうにかやっていこうと思う私でした。