大きな町で小さな喫茶店を趣味で営む水系最強超能力者ツカサさんの経営戦略!!以前所属していた組織の残党から能力を狙われていますが問題ありません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
文字の大きさ
大中小
3 / 31
カフェイン! エナジードリンク!! ジャンクフード!!!
しおりを挟む
「?」
「……」
「どうした?」
「いえ、なんでもありません」
「ふっ、やっぱりか」
男はニヤリと笑みを浮かべた。
「君は私の事をどこまで知っている?」
「あなたが昔、暗殺業を営んでいた事と、今は殺し屋ではなく喫茶店のマスターとして生きている事ぐらいしか知りません」
「……まだ何かご用ですか? 残念ですが私はもうそう言った仕事は受け付けていないので」
「なるほど、では失礼します。他にお客さんもいるので」
「そうですね、お帰りいただければ幸いです。お会計は1500円になります」
「ふむ。少々値は張るが美味いコーヒーだった。また飲みにくる」
「ありがとうございました」
彼が帰っていくと奴の影に入っていたノエルが入れ替わるように帰ってきた。
「どうしたの?」
「この店の立地条件が良すぎる。ここを組織の残党共に嗅ぎつけられたかもしれない。少しまずいんじゃないの?」
そう呟くノエルに私はこう呟いた。
「問題ないよ、別に。この場所がバレたところで、ここの喫茶店のマスターは私だから」
「でも、もしもって事があるだろう?」
「大丈夫だよ。もし敵が来たとしても返り討ちにすれば良いだけだし」
「それもそうだね」
「とりあえず私たちの食事をとるために一旦店を閉めよう。また昼から営業だよ」
「了解」
閉店準備を始めるとスーツを着込んだレイカが帰ってきた。
「まともな仕事とれた?」
私の質問に彼女はこう答える。
「私がまともな職種につけると思う?」
その言葉を聞いて私は笑う。
「確かに、無理だよね」
「だろ?」
彼女はドヤ顔でそう言うと私の肩にポンと手を置いた。
「じゃあ、今日もよろしく」
「はいよ」
そして私達昼食を取った後、3人で喫茶店の開店作業を始めた。
私はこの時間が好きだ。
3人で収入は少ない物力を合わせて生きていっていると言う実感が凄くするからである。
レイカは私が趣味の店でいつまでも働く事をよしとしていないみたいだが、なんだかんだ乗り気で働いてきてるので悪くはない。
「ツカサ、あんた今幸せ?」
唐突な彼女の問いに私は答えた。
「ああ、幸せさ」
「そっか、それなら良かった」
彼女の笑顔はとても眩しかった。
その笑顔を見ていると本当に彼女がここに居てくれてよかったと思える。
「ふふふ……」
「なんだよ?」
「ううん、なんでもない」
こうして平和な日々が過ぎていくのであった。
~閉店後~
「ねえ、レイカ。今日の晩御飯は何を食べたい? リクエストはあるかい?」
私がそう呟くとノエルが割り込んで来る。
「カフェイン! エナジードリンク!! ジャンクフード!!!」
「はいはい、分かった分かった。今日はノエルの好きにして良いよ」
私は苦笑いを浮かべながらも、彼女にそう返しながら彼女とレイカの手を握りしめた。
「なっ、なんだよ急に!」
「何? ツカサ?」
困惑している2人に私はこう呟く。
「ん~? なんとなくこうしたかっただけ。じゃあ晩御飯にしよっか」
そう呟いた私達は晩御飯を同じ部屋でゆっくりと楽しむのでした。
「……」
「どうした?」
「いえ、なんでもありません」
「ふっ、やっぱりか」
男はニヤリと笑みを浮かべた。
「君は私の事をどこまで知っている?」
「あなたが昔、暗殺業を営んでいた事と、今は殺し屋ではなく喫茶店のマスターとして生きている事ぐらいしか知りません」
「……まだ何かご用ですか? 残念ですが私はもうそう言った仕事は受け付けていないので」
「なるほど、では失礼します。他にお客さんもいるので」
「そうですね、お帰りいただければ幸いです。お会計は1500円になります」
「ふむ。少々値は張るが美味いコーヒーだった。また飲みにくる」
「ありがとうございました」
彼が帰っていくと奴の影に入っていたノエルが入れ替わるように帰ってきた。
「どうしたの?」
「この店の立地条件が良すぎる。ここを組織の残党共に嗅ぎつけられたかもしれない。少しまずいんじゃないの?」
そう呟くノエルに私はこう呟いた。
「問題ないよ、別に。この場所がバレたところで、ここの喫茶店のマスターは私だから」
「でも、もしもって事があるだろう?」
「大丈夫だよ。もし敵が来たとしても返り討ちにすれば良いだけだし」
「それもそうだね」
「とりあえず私たちの食事をとるために一旦店を閉めよう。また昼から営業だよ」
「了解」
閉店準備を始めるとスーツを着込んだレイカが帰ってきた。
「まともな仕事とれた?」
私の質問に彼女はこう答える。
「私がまともな職種につけると思う?」
その言葉を聞いて私は笑う。
「確かに、無理だよね」
「だろ?」
彼女はドヤ顔でそう言うと私の肩にポンと手を置いた。
「じゃあ、今日もよろしく」
「はいよ」
そして私達昼食を取った後、3人で喫茶店の開店作業を始めた。
私はこの時間が好きだ。
3人で収入は少ない物力を合わせて生きていっていると言う実感が凄くするからである。
レイカは私が趣味の店でいつまでも働く事をよしとしていないみたいだが、なんだかんだ乗り気で働いてきてるので悪くはない。
「ツカサ、あんた今幸せ?」
唐突な彼女の問いに私は答えた。
「ああ、幸せさ」
「そっか、それなら良かった」
彼女の笑顔はとても眩しかった。
その笑顔を見ていると本当に彼女がここに居てくれてよかったと思える。
「ふふふ……」
「なんだよ?」
「ううん、なんでもない」
こうして平和な日々が過ぎていくのであった。
~閉店後~
「ねえ、レイカ。今日の晩御飯は何を食べたい? リクエストはあるかい?」
私がそう呟くとノエルが割り込んで来る。
「カフェイン! エナジードリンク!! ジャンクフード!!!」
「はいはい、分かった分かった。今日はノエルの好きにして良いよ」
私は苦笑いを浮かべながらも、彼女にそう返しながら彼女とレイカの手を握りしめた。
「なっ、なんだよ急に!」
「何? ツカサ?」
困惑している2人に私はこう呟く。
「ん~? なんとなくこうしたかっただけ。じゃあ晩御飯にしよっか」
そう呟いた私達は晩御飯を同じ部屋でゆっくりと楽しむのでした。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説


【BIO DEFENSE】 ~終わった世界に作られる都市~
こばん
SF
世界は唐突に終わりを告げる。それはある日突然現れて、平和な日常を過ごす人々に襲い掛かった。それは醜悪な様相に異臭を放ちながら、かつての日常に我が物顔で居座った。
人から人に感染し、感染した人はまだ感染していない人に襲い掛かり、恐るべき加速度で被害は広がって行く。
それに対抗する術は、今は無い。
平和な日常があっという間に非日常の世界に変わり、残った人々は集い、四国でいくつかの都市を形成して反攻の糸口と感染のルーツを探る。
しかしそれに対してか感染者も進化して困難な状況に拍車をかけてくる。
さらにそんな状態のなかでも、権益を求め人の足元をすくうため画策する者、理性をなくし欲望のままに動く者、この状況を利用すらして己の利益のみを求めて動く者らが牙をむき出しにしていきパニックは混迷を極める。
普通の高校生であったカナタもパニックに巻き込まれ、都市の一つに避難した。その都市の守備隊に仲間達と共に入り、第十一番隊として活動していく。様々な人と出会い、別れを繰り返しながら、感染者や都市外の略奪者などと戦い、都市同士の思惑に巻き込まれたりしながら日々を過ごしていた。
そして、やがて一つの真実に辿り着く。
それは大きな選択を迫られるものだった。
bio defence
※物語に出て来るすべての人名及び地名などの固有名詞はすべてフィクションです。作者の頭の中だけに存在するものであり、特定の人物や場所に対して何らかの意味合いを持たせたものではありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
我らの輝かしきとき ~拝啓、坂の上から~
華研えねこ
歴史・時代
講和内容の骨子は、以下の通りである。
一、日本の朝鮮半島に於ける優越権を認める。
二、日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。
三、ロシアは樺太を永久に日本へ譲渡する。
四、ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満洲支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。
五、ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。
六、ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。
そして、1907年7月30日のことである。
【なろう430万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ
海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。
衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。
絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。
ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。
大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。
はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?
小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間/月間1位、四半期2位、年間/累計3位の実績あり。
カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる