大きな町で小さな喫茶店を趣味で営む水系最強超能力者ツカサさんの経営戦略!!以前所属していた組織の残党から能力を狙われていますが問題ありません
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
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開店
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店が開くとノエルは先ほどとはうって変わりよく働いてくれる。
「お待たせいたしました。こちらモーニングのコーヒーセットになります」
「ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ」
最初のお客さんに商品を出すとすぐに次の客に品出しをする。
「はい。こちらチーズケーキになります。コーヒーは熱いので気をつけてくださいね」
「はい!ありがとうございます!」
彼女の笑顔はとても可愛い。
まだ幼いながら将来美人になるだろうと思わせる顔立ちをしているのだが、彼女が成長することは未来永劫ないのだ。
その事を知っている私は少し渋い顔をしながら彼女を見ていた。
「お会計お願いします」
「はーい!」
レジには3人ほど並んでいるので、彼女はテキパキと対応していく。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
「ふぅ……」
ようやくひと段落つき店内を見渡すともう昼時だと言う事に気づいた。
「そろそろランチの準備をしないとな……ん?」
店の前に見慣れぬ車が止まっていることに気づいた。
そして車の後部座席から男が降りてきて私の方に近寄ってくる。
「なんでしょうか? ここは喫茶店です。注文が無いのであればお帰りを...」
私がそう呟くと彼は渋々モーニングセットを頼んだ。
「モーニングセット一つですね」
「ああ、頼むよ」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
私はまだ幼さが残るノエルに声をかけ
る。
「ノエル、ちょっといいかな? 接客は私がやるからあのお客様の影に取り憑いて様子を見てきてくれるかい?」
「...まあ、接客よりかはマシな仕事だね」
彼女はそう呟くと日常の中にある影の中に消えて行った。
彼女はありとあらゆる影の中を這いずり回る事ができるのだ。
「お待たせ致しました。モーニングセットになります」
「ああ...」
男はパクッと一口食べると目を丸くしていた。
「美味いなこれ……」
「ありがとうございます」
「君は一体何者なんだ?」
「私はただの喫茶店主ですよ」
「ふむ……なるほど……君の名前は?」
「ツカサ=オールレイトです」
「ツカサ...ね。それにさっき配膳していた子を君はノエルと言ったね」
「ええ、彼女はうちの看板娘なのです」
「へぇ~」
男は再び食事を再開した。
「うん。コーヒーも美味いな」
「ありがとうございます」
それからしばらくたわいのない話していると、彼はこんな事を言い出した。
「...所でお伺いしたいのだが」
「はい、なんでしょうか?」
「もう闇の仕事は受け付けていないのか?」
その言葉に私の中で緊張感が高まるのでした。
「お待たせいたしました。こちらモーニングのコーヒーセットになります」
「ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ」
最初のお客さんに商品を出すとすぐに次の客に品出しをする。
「はい。こちらチーズケーキになります。コーヒーは熱いので気をつけてくださいね」
「はい!ありがとうございます!」
彼女の笑顔はとても可愛い。
まだ幼いながら将来美人になるだろうと思わせる顔立ちをしているのだが、彼女が成長することは未来永劫ないのだ。
その事を知っている私は少し渋い顔をしながら彼女を見ていた。
「お会計お願いします」
「はーい!」
レジには3人ほど並んでいるので、彼女はテキパキと対応していく。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
「ふぅ……」
ようやくひと段落つき店内を見渡すともう昼時だと言う事に気づいた。
「そろそろランチの準備をしないとな……ん?」
店の前に見慣れぬ車が止まっていることに気づいた。
そして車の後部座席から男が降りてきて私の方に近寄ってくる。
「なんでしょうか? ここは喫茶店です。注文が無いのであればお帰りを...」
私がそう呟くと彼は渋々モーニングセットを頼んだ。
「モーニングセット一つですね」
「ああ、頼むよ」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
私はまだ幼さが残るノエルに声をかけ
る。
「ノエル、ちょっといいかな? 接客は私がやるからあのお客様の影に取り憑いて様子を見てきてくれるかい?」
「...まあ、接客よりかはマシな仕事だね」
彼女はそう呟くと日常の中にある影の中に消えて行った。
彼女はありとあらゆる影の中を這いずり回る事ができるのだ。
「お待たせ致しました。モーニングセットになります」
「ああ...」
男はパクッと一口食べると目を丸くしていた。
「美味いなこれ……」
「ありがとうございます」
「君は一体何者なんだ?」
「私はただの喫茶店主ですよ」
「ふむ……なるほど……君の名前は?」
「ツカサ=オールレイトです」
「ツカサ...ね。それにさっき配膳していた子を君はノエルと言ったね」
「ええ、彼女はうちの看板娘なのです」
「へぇ~」
男は再び食事を再開した。
「うん。コーヒーも美味いな」
「ありがとうございます」
それからしばらくたわいのない話していると、彼はこんな事を言い出した。
「...所でお伺いしたいのだが」
「はい、なんでしょうか?」
「もう闇の仕事は受け付けていないのか?」
その言葉に私の中で緊張感が高まるのでした。
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カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。
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