TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

私の【最終極限】

　私が鞘からあまみん=バスター☆ を抜き放つと今までに見た事がないくらいの魔力を纏っていました。

　蒼く燃え上がるような水の軌跡に思わず私自身がうっとりしてしまいそうになります。

「な...なんだその刀は...！」

　明らかにビビっている様子のガルジャックに言ってやりました。

「これが私の【最終エンド・オブ・極限ザ・リミテッド】だよ...、ガルジャック！！」

　私がそう叫んだ瞬間からとめどない水の魔力が迸り私を強化してくれる。

　これも全て【あまみん=バスター☆】の能力なのです。

　刀が保有している【水の加護】に私自身の波長が合わさった結果、とてつもない【蒼】の魔力を込められるようになったのでした。

　そうしていると刀の【加護】のお陰か私自身の魔力も回復してきたのでそろそろお終いにしましょうか...。

「【蒼極】の力をこの一撃に込める！」

　この一撃はまさしく【最終エンド・オブ・極限ザ・リミテッド】といっても過言ではないでしょう。

　私の持つ【蒼極】の力を刀の持つ【水の加護】で大幅に増幅させただけの一撃だ。

　しかし、それはあらゆる生命の源である水が命を屠る刃と化す事に相違ない。

　だが、それで皆を守れるのなら私は命を司る象徴である【水】でさえ凶器としよう。

　凄まじい水の激流が刀身に覆い被さり、まるでチェーンソーのような唸りをあげ続ける！！

　その轟音からは確かな威力を感じられ、この一撃で全てが終わると確信した！！

「これで...！　最後っ！！」

　私が刀を振りかざして彼に攻撃を仕掛けると、彼も負けじとばかりに拳を振るってきた！

「ぬかせ！　小娘！！」

　蒼と緑の戦いがついに終わりを告げるための終曲に入るのでした。