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ケロナ・お城ステージ⑧
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「はぁ...はぁ...」
私の息が切れ始めるとガルジャックは不敵に笑い始める。
「どうした? 俺からは反撃していないと言うのにそのザマか?」
私の怒涛の攻めにも彼はひるまずに堂々と正面から受け切ってみせた。
悔しいが奴の耐久力は見事と言うしかない。
準決勝進出した私たちの中で唯一こいつにまともなダメージを与えられるのはトラスしかいないだろう。
しかし、そのトラスの拳を掴んで宙に固定したまま離さないので彼女は攻撃に参加できないのだ。
「くそっ! 離せ!」
どうにかして拳を離してもらおうと反撃しているトラスでしたが、片手を失って宙に浮かせられている状態ではまるで力が入らないようでした。
やはりあの破壊力を出すには地面に足をつけ、全身を使って攻撃しないといけないようです。
今の彼女の状態ではガルジャックを倒せるほどの力どころか、この窮地から脱するパワーすらないのでした。
私が奴の背中を、トラスが奴の腹を蹴りまくってダメージを与えているのですが、まるで堪える様子のない彼の姿に対し、次第に『私達ではこいつに勝てないのでは?』という疑問が生まれてきてしまう...。
しかし、そんな弱気になっていては勝てる物も勝てなくなってしまうので一度忘れてしまおう。
一度忘れてから勝つための方法を再度考える。
(お腹や背中に蹴りを入れても倒れない、私の魔法じゃガルジャックを一瞬痺れさせるだけ...!)
いや充分だ、一瞬だけでも痺れさせればいいのだ。
「トラス!」
私は彼女の名前を叫びながら奴の腕に電撃を放つ!
「ぐぬっ!? 小癪な真似を...!」
一瞬だけ腕を痺れさせた瞬間にトラスが拘束から抜け出して必殺の2撃を放った!
「【龍殺し・双打】!!」
【極限】の力を得た両の腕を振るい、とてつもない威力の拳を放つ彼女!
山を砕き龍をも殺す【鬼の両拳】がガルジャックの腹に正面からぶつかるのでした。
私の息が切れ始めるとガルジャックは不敵に笑い始める。
「どうした? 俺からは反撃していないと言うのにそのザマか?」
私の怒涛の攻めにも彼はひるまずに堂々と正面から受け切ってみせた。
悔しいが奴の耐久力は見事と言うしかない。
準決勝進出した私たちの中で唯一こいつにまともなダメージを与えられるのはトラスしかいないだろう。
しかし、そのトラスの拳を掴んで宙に固定したまま離さないので彼女は攻撃に参加できないのだ。
「くそっ! 離せ!」
どうにかして拳を離してもらおうと反撃しているトラスでしたが、片手を失って宙に浮かせられている状態ではまるで力が入らないようでした。
やはりあの破壊力を出すには地面に足をつけ、全身を使って攻撃しないといけないようです。
今の彼女の状態ではガルジャックを倒せるほどの力どころか、この窮地から脱するパワーすらないのでした。
私が奴の背中を、トラスが奴の腹を蹴りまくってダメージを与えているのですが、まるで堪える様子のない彼の姿に対し、次第に『私達ではこいつに勝てないのでは?』という疑問が生まれてきてしまう...。
しかし、そんな弱気になっていては勝てる物も勝てなくなってしまうので一度忘れてしまおう。
一度忘れてから勝つための方法を再度考える。
(お腹や背中に蹴りを入れても倒れない、私の魔法じゃガルジャックを一瞬痺れさせるだけ...!)
いや充分だ、一瞬だけでも痺れさせればいいのだ。
「トラス!」
私は彼女の名前を叫びながら奴の腕に電撃を放つ!
「ぐぬっ!? 小癪な真似を...!」
一瞬だけ腕を痺れさせた瞬間にトラスが拘束から抜け出して必殺の2撃を放った!
「【龍殺し・双打】!!」
【極限】の力を得た両の腕を振るい、とてつもない威力の拳を放つ彼女!
山を砕き龍をも殺す【鬼の両拳】がガルジャックの腹に正面からぶつかるのでした。
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