TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

ケロナ・お城ステージ②

「【蒼極】！！」

　私は蒼き力を全身に纏いながらガルジャックに特攻を仕掛ける！

「ククッ、いいぞ！　その力だ！」

　私の拳が当たる度にバチっ！　と言う電撃音が鳴り響くのだが...。

「ふむ...、まだその程度ではないのだろう？　本気を出してみろ！」

　そう言った彼は私の腹を蹴りつけてお城ステージの内部に叩き込む！！

「がっ！」

　お城の壁を何個も破壊しながら飛ばされる私に彼が追いついて顔面を掴んでくる。

「女の命である顔を傷つけるのは少し気がひけるが...、これもお前を屈服させるためだ」

　キュイーンという音が鳴り響いたかと思うと彼の手の中から緑色の爆炎が燃え広がりました。

「【緑炎の爆発グリン・バースト】」

　凄まじい攻撃が私の顔面に直撃する瞬間に彼の腹を蹴って脱出する！

　危機一髪の所で逃げれたが、今のをまともに食らえば【蒼極】状態でも恐らくタダでは済まないだろう。

「はぁ...はぁ...」

　息を切らしながらも距離を取る私を見てニヤリと笑う彼が凄く大きく見えました。

「ふむ、なかなかの威力だ、並の男ならばこの一撃でノックアウトだろうな...」

「あんたは元気そうだけどね...」

「そりゃあお前、俺は並の男ではないからな」

　軽いノリでそう返してくる彼の隙を突こうと様子を見ていましたが、なかなか隙を見せてくれません。

(くっ、こいつ本当に強い！)

　彼が目の前に前にいるだけでかなりの威圧感を感じる私に勝機はあるのでしょうか？