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準決勝チュリア・花畑ステージ⑧
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「がっ! うっ!...、かはっ...」
「そらそらどうした? ククッ、むしろその防御力のせいで気絶もできない様だな...、壊れない上に可愛い声で鳴く良いサンドバックだな...」
ガルジャックの逞しい腕から繰り出される一撃は確実に私の体力を奪い去っていきます。
「くっ...!」
私にできる事と言えば魔力が尽きるまで【極限】の力を防御に回すことだけです。
魔力がなくなったら恐らく一撃で沈められてしまうのは明白。
ここは少しでも時間稼ぎをして誰かが助けに来てくれるのを待つしかありません!
しかし、そんな考えを打ち砕くように彼は私の方に近づいてきて首を締めはじめました。
「打撃技では効果が薄い様だな...、では絞め技はどうだ?」
ゆっくりと力を入れられてだんだんと息苦しさを感じ始める私。
「か...かはっ...!」
苦しそうな私の顔を見てニヤリと笑う彼の姿に若干の恐怖を覚える私。
「なるほどな...、お前のその技は防御力こそ格段に向上させるものの、元々の体力を大きく伸ばせる代物ではない様だな、こうやって首を絞めているだけで簡単に落とせそうだ」
少しずつ首を絞める力を強めてくる彼の体に蹴りを入れる私でしたが...。
「んっ? それで反撃しているつもりか?」
と笑われてしまいました。
それでも必死に抵抗を続けていましたが、ついに視界がぼやけてしまいます...。
(ま...まずい...、意識が....)
体内の酸素が減ってきて意識を保てなくなってしまったのでしょう。
視界が真っ暗になるまで粘っていた私ですが、彼の凄まじい力の前では1分と持たずに意識を失ってしまいました。
私の体が動かなくなると、彼を首を絞めるのをやめて動かなくなった私を見て「落ちたな」と呟くのでした。
「そらそらどうした? ククッ、むしろその防御力のせいで気絶もできない様だな...、壊れない上に可愛い声で鳴く良いサンドバックだな...」
ガルジャックの逞しい腕から繰り出される一撃は確実に私の体力を奪い去っていきます。
「くっ...!」
私にできる事と言えば魔力が尽きるまで【極限】の力を防御に回すことだけです。
魔力がなくなったら恐らく一撃で沈められてしまうのは明白。
ここは少しでも時間稼ぎをして誰かが助けに来てくれるのを待つしかありません!
しかし、そんな考えを打ち砕くように彼は私の方に近づいてきて首を締めはじめました。
「打撃技では効果が薄い様だな...、では絞め技はどうだ?」
ゆっくりと力を入れられてだんだんと息苦しさを感じ始める私。
「か...かはっ...!」
苦しそうな私の顔を見てニヤリと笑う彼の姿に若干の恐怖を覚える私。
「なるほどな...、お前のその技は防御力こそ格段に向上させるものの、元々の体力を大きく伸ばせる代物ではない様だな、こうやって首を絞めているだけで簡単に落とせそうだ」
少しずつ首を絞める力を強めてくる彼の体に蹴りを入れる私でしたが...。
「んっ? それで反撃しているつもりか?」
と笑われてしまいました。
それでも必死に抵抗を続けていましたが、ついに視界がぼやけてしまいます...。
(ま...まずい...、意識が....)
体内の酸素が減ってきて意識を保てなくなってしまったのでしょう。
視界が真っ暗になるまで粘っていた私ですが、彼の凄まじい力の前では1分と持たずに意識を失ってしまいました。
私の体が動かなくなると、彼を首を絞めるのをやめて動かなくなった私を見て「落ちたな」と呟くのでした。
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