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決勝に進む人たち全員身内!!

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 俺達のライブが終わり、瞬くして予選大会が終了した。

 そこで今大会の主催者として俺が予選通過者の4名に声をかけるというイベントがあるのだが...。

「予選通過者4名! ケロナ・トラス・システィ・チュリア! まずは予選突破おめでとう!」

 と俺が彼女達の名前を呼んだ瞬間にこう思ってしまう。

(やばい!! 予選通過者全員身内だ!!)

 このままだと「やらせだ!! 」とか言われてしまうかもしれないが、これはやらせではない。

 本当に彼女達が自分の力で予選を通過してきたので、決してやらせではないぞ!!

 俺はアイドル衣装のまま彼女達に準決勝のやり方を説明した。

「次に準決勝をとりおこなうが、ルールが予選と比べて少し特殊なのでよ~く聞くように!」

 俺がそう言うと彼女達からさっさとルールを説明してと急かされた。

(俺王様なのに威厳ないよね...ぐすん...)

 と思いながらも説明を続けた。

「諸君らには今から溶岩ステージ、氷河ステージ、花畑ステージ、森林ステージのいずれかに向かうこのアリカ☆ に乗ってもらう!」

 そう言いながら見せるのはカバの様なアリカ☆ だ。

「こいつは呑気そうな顔をしているが意外と素早いぞ!」

 皆に説明しても誰も信じてくれなかった。

「えっ...これに乗るの?」

 ちょっと引き気味なケロナ。

「そうじゃのう...、なんと言うかこれに乗るのはな...」

 ケロナと同意見なシシスティ。

「まあ、アリカ様のセンスですし」

 と妙にけなしてくるチュリア。

 そんな中1人だけこいつの良さを分かってくれる者がいた。

「カバじゃん! 私の森にも生息してるよ!」

 そう、トラスだ。

 彼女だけは自然の中で育った為か、このハイセンスなカバの姿にも理解がある様だ。

「トラスだけだよ~...、俺のハイセンスな選択を喜んでくれるのは...」

 お~おいおいおいと、少女に抱きつく幼女な俺。

「アリカは相変わらず泣き虫さんだね、私の方が年下だって事忘れちゃうよ」

 年下のトラスにも若干馬鹿にされながら、ついに準決勝のゴングが鳴り響くのでした。
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