TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

リカル=さらうんど☆

　一通りの仕事を終えた俺はミユキに紅茶を頼む。

「ミユキ、紅茶で一服したいんだがいいか？」

「ええ、大丈夫ですよ、お茶を淹れてくるのでしばらくお待ちください」

　丁寧な言葉使いで部屋を後にする彼女の背中が消えるのを確認した後にキャラメイキングを行う俺。

　先程の要素を全て埋め込み、新たな生命を誕生させる。

「【キャラメイキング】！！」

　ぐわっと膨れ上がる自身の魔力を上手に扱い生命を生み出した！！

　煙の様な物がもくもくと上がる中、その中から人影が姿を表した。

「アリカ様...、お呼びでしょうか？」

「へっ...？　男・？」

　俺が1番驚いたのは生まれた生き物が男性だったと言う所である。

　美しいさらさらな白髪が目を引くが、体型を見る限りこいつは確実に男だ。

　アリカ☆ 始まって以来の男性アリカ☆ に俺は度肝を抜かれていた！

　...。

　一応村人とかの汎用キャラに男のアリカ☆ はいたけれど、俺が自分の意思で作り出したアリカ☆ では彼が初めてであると補足しておこう。

　パチクリと目を開きながら俺の方を見てくる彼の名前は...。

「よしっ！　今日からお前の名前はリカル=さらうんど☆　だ！！」

　俺の命名に彼は手を地面に置いて答える。

「はっ！！」

　美幼女に使われるイケメンってなんか...いいよね...、良くない？。

　ちなみにこの美幼女と言うのは俺だからな！

　自分で自分の事を美幼女って言うのもアレだが、本当に美幼女なので仕方がない。

「ではリカルよ、お前の仕事は分かっているな？」

「はっ！　アリカ様の事務仕事を私めが請け負う事でアリカ様の負担を軽減する事です！！」

　その言葉を聞いた俺はうんうんと頷く。

「そうだ、そうすれば俺の自由時間が増えて幸せになれるからな、早速手伝って貰うぞ！」

　そう言いながら明日の分の仕事を彼に押し付ける。

「はっ！　お任せください！！」

　俺はこの後、ミユキの紅茶を飲みながら彼の仕事ぶりを観察する事にするのでした。