TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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快挙【改☆】

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 そのまま快調に列車は進んでいき、本当に1時間でサイラ王国からアリカ王国間を走破してしまった!!。

 俺たちの存在を知らないであろうアリカ王国民達は皆びっくりしていたが、俺の姿を見ると途端に安堵のため息を吐く。

「なんだ、アリカ様でしたか」

「だったら安心だ」

 などの声が飛び交う。

 まあ、当然だな。

 突然こんな鋼鉄の塊が天空から現れればどんな人物でもびっくりするだろう。

 それなのにその中から俺が出てくるだけで安心されるのは、それだけこの国に貢献してきた成果だと思う。

 何かしでかしても俺が出てくれば取り敢えず大丈夫と言う認識がアリカ王国民にはあるのだ。

 そして列車の中からお客さんがぞろぞろと出てくると、次に俺は輸送物の持ち運びとこちらからの輸送物の用意に大忙しになる。

(ひぇぇ~!! 分かってはいたけれどやっぱり大忙しだぞ!!)

 なんトンもある物量の輸入物を王国中に行き渡らせるには様々な業者の力が必要なのでこちらも配置決めをしなくてはならない。

 取り敢えず今日の所はアリカ☆ 達の物量でなんとかしたが、この規模の輸入を安定させるにはもう少し時間がかかるそうである。

(これ...思った以上に疲れるな...)

 ぜ~ぜ~と息を吐く俺だったが、そんな俺にクロカは水を渡してきた。

「お疲れ様です、アリカ様」

「ああ、ありがとう」

 手渡しされたペットボトルの水を勢いよく飲み干すと、ようやく一息つける時間になっていた。

 既に日が暮れていて辺りの光と言われれば街灯のみとなっている。

 急ピッチで建設したアリカ王国の改札口にクロカは笑顔を向けている。

「アリカ様ありがとうございます!、こんな立派な駅を作っていただいて姉も喜んでいます!」

「ああ、これからクロミとクロカには働いて貰うからな、これくらいは当然の配慮だ」

 と言いつつも駅を作ったお陰で俺の魔力は大分減っているんだけどね...。

 今こうして彼女と話しているだけでもまあまあしんどいから早く帰って寝たいなどと思っていると...。

「今日は私の宿舎で眠って行って下さい、せっかくアリカ様に作って頂いたので最初はアリカ様が使われるべきかと...」

 ここは彼女の言葉に甘える事にしよう。

「あ...ああ頼む」

 俺は彼女の宿舎に案内されて一つしかないベッドの中に潜り込んだ。

「じゃあお休みなさい」

「お休みなさいませ、アリカ様」

 深々とお辞儀をする彼女を最後に、俺の意識は徐々に夢の中に向かうのでした。
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