TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

余韻【改☆】

「あ～...終わったな～...」

　アリカ城に戻ってきた俺は書類の束を片付けながらアイドル業終了の余韻に浸っていた。

　まだそう日にちもたっていないからか、凄くキラキラした毎日だったなと思い込んでしまっている。

　俺の宣言によりメンバー全員が廃業となってしまったが、根強い人気のせいかヤシャとヨミは2人でもたまに村の中で小さなイベントを取り行っているようだ。

　チユキは廃業後、直ぐにミユキと一体化してそれ以降は見ていない。

　リウは相変わらず俺の膝下で寝ている。

「ZZz...ね～ね...むにゃむにゃ...」

　相変わらず可愛い声を発しながら眠っておるわい♡。

　どれ...ちょっと頬っぺたでも揉み揉みしてやろう♡。

　もみ♡ もみ♡。

「ううん...♡」

　女の子特有の甘い声が聞こえてきたので満足する俺♡。

(ああ～♡ 妹が可愛いんじゃぁ～♡)

　妹の柔らかい頬っぺたを触りながら何度も心地良さを味わう♡。

　まるで猫みたいだなと思いながらも、妹の寝顔を眺めていると...。

「アリカ様、失礼します」

　とミユキが俺の私室へと入ってきた。

「ミユキか、なんだ？」

「実は、サイラ王国から会議のお知らせが届いております」

「サイラ王国から？」

「はい、パルナ様の名義での手紙が送られてきて確認しました所、どうやら輸送の件での会議らしいです」

「輸送の件でか...、確かに最近多いよな、輸送中の馬車が山賊に襲われる話...」

　サイラ王国とは数年前に仲良くなった王国である。

　サイラ王国の女王であるパルナは実の兄である勇者ディンと近親婚をしているのだが、俺の計らいにより体を魔物化しているのでほぼ近親婚では無くなったと言えよう。

　最初はアリカ王国とサイラ王国は敵対国であったが、俺達がサイラ王国を裏で支配していた者を炙り出した結果、今のように手紙を送り合い会議を開ける程の仲に深まったと言う訳である。

「ふむ、我が友パルナの頼みとあれば行くしかないだろう、ミユキ出発の準備を」

「はい」

　俺は彼女の出発の準備を終えるのを待っている間にどのような話し合いを持ちかけるかを考えているのでした。