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田植え【改☆】
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「まずは足の付け根が浸かるくらいに水を張る、そして田んぼに種籾を植えたそのあとで蜘蛛や蛙などの害虫駆除をしてくれる生き物を他に放つんだ」
「うん! 分かったやってみる!!」
妹がやる気を出して水を田んぼに放ち出した。
妹とヨミとヤシャの幼女組が田んぼ仕事をしている風景はとても眺めがいい。
1ヶ月ほど滞在した結果、妹はヨミとヤシャの2人と無事に仲良くなれたようだ。
今では毎日こうやって学んだり遊んだりしている。
(うんうん! まだこの国に学校がないだけにこう言う経験はしっかりさせておかないとな!)
そう、何故かこの国には学校がない。
基本的に子供は大人から生きる術を教えてもらうという昔ながらの方法で種を継続してきたらしい。
しかもそれが長年続いてしまった為か、学校という制度がなくても充分生きていけるだけの知識を蓄えてしまえるこの世界の住民すげ~と感じていたのだが、よく考えれば日本人だってそう昔は言うものがなくても生きてきたんだよなと実感せずにはいられない。
何が言いたいかと言うと、昔の人は凄いなと言うことだ。
いや...、よく考えれば人間も悪魔もこうやって親から生きる術を教えて貰えば学校なんて制度自体必要ないのではないのか? と考えてしまう。
まあ、学校は学校で集団行動の大切さを学ぶと言う点で良いとは思うけどね。
俺は妹に声をかけながらどのくらいの幅で種を植えるのかを教える。
大体一歩くらい下がって一つ植えるを繰り返すだけなのだが、それでもその行為をずっと続けるというのは結構しんどい。
ずっとやっていると腰が痛くなってくるのだ。
途中から腰を叩き出す3人娘を見て俺はふふっと笑う。
夕暮れ時になってようやく植え終わると皆憔悴しきった顔を浮かべていた。
「つ...疲れた~...」
妹が田んぼから上がり泥だらけの姿のまま地面に転がった。
肩で息をしながらまだ作業をしているおじいさんやヨミとヤシャを見て「皆凄いなぁ」と呟く。
「リウはもう動けないくらい働いたと思うのに、人間であるヨミちゃんや殆ど魔力を持たないヤシャちゃんもまだまだ動けるんだ...」
感心した表情でみんなを眺める妹の瞳は凄く輝いている。
そんなリウを見て俺は呟いた。
「どうだ? 毎年田植えをしている皆はすごいだろ?」
と言いながら俺もリウの植えた部分を見直して倒れそうな奴を直している。
その様子を見た彼女は「うん!」と泥だらけな顔で満面の笑みを浮かべてくれるのでした。
「うん! 分かったやってみる!!」
妹がやる気を出して水を田んぼに放ち出した。
妹とヨミとヤシャの幼女組が田んぼ仕事をしている風景はとても眺めがいい。
1ヶ月ほど滞在した結果、妹はヨミとヤシャの2人と無事に仲良くなれたようだ。
今では毎日こうやって学んだり遊んだりしている。
(うんうん! まだこの国に学校がないだけにこう言う経験はしっかりさせておかないとな!)
そう、何故かこの国には学校がない。
基本的に子供は大人から生きる術を教えてもらうという昔ながらの方法で種を継続してきたらしい。
しかもそれが長年続いてしまった為か、学校という制度がなくても充分生きていけるだけの知識を蓄えてしまえるこの世界の住民すげ~と感じていたのだが、よく考えれば日本人だってそう昔は言うものがなくても生きてきたんだよなと実感せずにはいられない。
何が言いたいかと言うと、昔の人は凄いなと言うことだ。
いや...、よく考えれば人間も悪魔もこうやって親から生きる術を教えて貰えば学校なんて制度自体必要ないのではないのか? と考えてしまう。
まあ、学校は学校で集団行動の大切さを学ぶと言う点で良いとは思うけどね。
俺は妹に声をかけながらどのくらいの幅で種を植えるのかを教える。
大体一歩くらい下がって一つ植えるを繰り返すだけなのだが、それでもその行為をずっと続けるというのは結構しんどい。
ずっとやっていると腰が痛くなってくるのだ。
途中から腰を叩き出す3人娘を見て俺はふふっと笑う。
夕暮れ時になってようやく植え終わると皆憔悴しきった顔を浮かべていた。
「つ...疲れた~...」
妹が田んぼから上がり泥だらけの姿のまま地面に転がった。
肩で息をしながらまだ作業をしているおじいさんやヨミとヤシャを見て「皆凄いなぁ」と呟く。
「リウはもう動けないくらい働いたと思うのに、人間であるヨミちゃんや殆ど魔力を持たないヤシャちゃんもまだまだ動けるんだ...」
感心した表情でみんなを眺める妹の瞳は凄く輝いている。
そんなリウを見て俺は呟いた。
「どうだ? 毎年田植えをしている皆はすごいだろ?」
と言いながら俺もリウの植えた部分を見直して倒れそうな奴を直している。
その様子を見た彼女は「うん!」と泥だらけな顔で満面の笑みを浮かべてくれるのでした。
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