TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

村に滞在する条件【改☆】

　次元の歪みの調査もあるのでしばらくキュラナ村に滞在する事にする俺だったが、チュリアから課せられる条件が厳しかった！。

　まずは毎日の仕事をこなす事。

　次に週間毎にアリカ王国から使者をだしてもらい、週一で経済状況を調べること。

　最後におじいさんとおばあさんの手伝いをすることだった。

　正直言って最初のが無ければ後はどうでもいいのだが、このアリカ王国での仕事をこちらでもしなければならないと言うのが苦痛だ！。

　資料を見て可決させるか否かを決めるのだが、その量が一人でこなせる量を遥かに超えている！。

　これが嫌でしばらくの間キュラナ村に身を潜めようとしていたというのにこれでは意味がない。

　まあ、それでも妹が自然と触れ合う機会を与えられただし多少の不満は我慢するとしようか。

　そうして1ヶ月ほど経ったある日...。

「そろそろ今年の田植えを始めるぞ」

　とおじいさんが言い出した。

「田植え？」

　リウがおじいさんの言葉に興味を持って首を傾げる。

「そうじゃよリウちゃん、リウちゃんが毎日食べてるお米を今から作るんじゃ」

「お米を作るの！？」

　妹が驚いたような声をあげるのも無理はない。

　妹はこう言った物には疎い都会で育った物だからか、食べ物を育てると言うことを知らない。

　そう言う意味も兼ねて俺は今回の長期滞在を結構したのだ。

　妹には是非とも見聞を広めてもらいたいし、食べ物を育てるのにはこれだけの労力がかかっている事を知ってほしい。

　そうすればきっとわがままな子には育つことはないと思うからだ。

　おじいさんが倉庫から種籾たねもみ袋をリウに渡す。

「はいっこれが種籾じゃよ」

「これが種籾...」

　まじまじと緑色に育った小さな宝石を見つめる妹に俺は感心していた。

「ようし！　ではね～ねが種籾の植え方を教えてやろう！」

　ついついおじいさんを差し置いて出しゃ張ってしまう俺なのでした。