TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

ドラゴン達の祝福【改☆】

「アリカ様、ここらで1つこのミユキめにネタを披露させて貰えないでしょうか？」

　突然俺の後ろに控えていたドラゴンメイドがそう呟いてきたので俺はコクリと頷いた。

「ああ、いいぞ」

　俺の言葉に彼女はニコリと笑いながら空に飛翔した。

「我が【竜王】の名において命ずる...、【四醒龍】達よ！！　この場に集え！！」

　彼女の大声と共に大型のドラゴン達が姿を表す。

「お呼びでしょうか...、ミユキお姉様...」

【四醒龍】のリーダーであるヒョウカが静かに声を漏らしながらお辞儀をした。

「ヒョウカよ...、【竜王】ミユキの名前において命ずる...、このファリア大陸の美しき夜空に綺麗な花を咲かせてみせよ！！」

　ミユキの言葉に評価はにっこりと笑い答えを出す。

「承知いたしました...、今宵は最高の夜となりましょう...」

　ヒョウカの号令と共に四醒龍達は夜空に咆哮を上げた！！。

　ドラゴン特有の声色と共に夜空に沢山のブレスが撒き散らかされる！！。

　しかし、それらは無骨なだけの咆哮だけではなく、夜空に輝く大きな花と形をなしていた！！。

「綺麗...」

　俺の膝下にいたリウも夜空をそのつぶらな瞳で眺めているのが可愛い♡。

(ああ～！！　妹が可愛すぎるんじゃぁ～！！)

　俺がそう思っていると、ミユキがフィニッシュを決める！！。

　大きな花の中心から水の風鈴を表すかのような演出を醸し出す！！。

　花の中に突如として現れた風鈴の音色がここまで聞こえてくるかのようなクオリティがありとても満足してしまう。

「うむ！！　良いぞ！！　ミユキ！！」

　しかしこれで終わらないのが彼女達だった。

　それぞれの得意分野を活かし、砕け散った風鈴の中から画竜点睛とばかりに5色のドラゴンをブレスで形作る！！。

　ブレスでできた夜空に浮かぶ巨大ドラゴンの姿にこの場にいた全員が目を輝かせた。

「アリカ様どうですかぁ～！！」

　明るくなった夜空からそう叫ぶミユキに俺はグッドを出す。

「良いぞぉ～！！　ミユキ！！」

　そこら中からパチパチパチと拍手が飛び交うのを見た俺は自然と笑顔になっているのでした。