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【冥帝】サイド⑱【改☆】
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「ツグミ君!!!」
「チュリア...」
チュリアの声を聞いた時から、明らかに苦虫を潰したような表情を浮かべているツグミ...。
やはりあやつも本心ではわしらと戦いたくはないのだろう...。
しかし、一旦顔を下に向けるとすぐさま取り直しわしらに刃を向けてきた!。
ナイフを投げてわしの首を狙うが、それをチュリアがカバーしてくれる。
刀でナイフを弾き飛ばし、わしを守ってくれたのだ。
「大丈夫ですか? システィ様...」
「ああ、じゃがお主の方こそ大丈夫か?」
彼女の足は少しだけ震えていた。
この震え方はギサラが怖いからではないだろう。
今から行われるであろう最終決戦でツグミ君と戦わなくてはならないと言う思いが彼女の太刀筋を鈍らせているのだ。
そんな事などしならないであろうギサラは椅子から立ち上がりこちらを見下げてきた。
「これはこれは【冥帝】御一行様...、貴方達は確か牢獄に閉じ込めておいたはずだよな?、ツグミ」
ギロリとした痛すぎる視線がツグミに注がれると、彼の体はすぐさま戦闘態勢を取る。
「お前の不始末はお前が取れ」
そう呟かれた時のツグミ君の表情はとても固かった。
「...分かりましたギサラ様」
彼はナイフを手に取り上の段から降りてくる...。
「いいじゃろう、わしが主に引導を渡してやる」
銃剣を構えて歩き始めるわしを制止した者がいた。
「ここは私にやらせてください...、ツグミ君とは私が決着をつけたいんです」
「...できるのか?」
わしはつい余計な言葉を口ずさんでしまう。
短い言葉だがチュリアの真理をついている。
わしにはどうしてもチュリアがツグミを始末する事なんてできないと思っているのだが、今の彼女の瞳は本気の目をしていた。
「はぁ...、分かったわしは手を出さん、そちの好きなようにやれ」
「...ありがとうございます、この埋め合わせは必ず...」
真剣な顔つきで刀を抜きはなち、ツグミの元へと向かうチュリア。
そんな二人の異様な様子を全員が見ている。
「チュリアとツグミが本気で戦い合うの...?」
ギュッとわしの手を握ってくるのはトラスだ。
彼女の手の震え具合から、どれだけ不安なのかが伝わってくる...。
わしだって不安だったが、姉としてそんな表情を妹に見せる訳にはいかない。
「大丈夫じゃ、チュリアは負けん」
「でもそれってつまりツグミ君が...」
それ以上先のことはトラスも言わなかった。
いや、言いたくなかったのだろう...。
わしらが固唾を呑んで見守る中、ついに2人の対決が始まってしまうのでした。
「チュリア...」
チュリアの声を聞いた時から、明らかに苦虫を潰したような表情を浮かべているツグミ...。
やはりあやつも本心ではわしらと戦いたくはないのだろう...。
しかし、一旦顔を下に向けるとすぐさま取り直しわしらに刃を向けてきた!。
ナイフを投げてわしの首を狙うが、それをチュリアがカバーしてくれる。
刀でナイフを弾き飛ばし、わしを守ってくれたのだ。
「大丈夫ですか? システィ様...」
「ああ、じゃがお主の方こそ大丈夫か?」
彼女の足は少しだけ震えていた。
この震え方はギサラが怖いからではないだろう。
今から行われるであろう最終決戦でツグミ君と戦わなくてはならないと言う思いが彼女の太刀筋を鈍らせているのだ。
そんな事などしならないであろうギサラは椅子から立ち上がりこちらを見下げてきた。
「これはこれは【冥帝】御一行様...、貴方達は確か牢獄に閉じ込めておいたはずだよな?、ツグミ」
ギロリとした痛すぎる視線がツグミに注がれると、彼の体はすぐさま戦闘態勢を取る。
「お前の不始末はお前が取れ」
そう呟かれた時のツグミ君の表情はとても固かった。
「...分かりましたギサラ様」
彼はナイフを手に取り上の段から降りてくる...。
「いいじゃろう、わしが主に引導を渡してやる」
銃剣を構えて歩き始めるわしを制止した者がいた。
「ここは私にやらせてください...、ツグミ君とは私が決着をつけたいんです」
「...できるのか?」
わしはつい余計な言葉を口ずさんでしまう。
短い言葉だがチュリアの真理をついている。
わしにはどうしてもチュリアがツグミを始末する事なんてできないと思っているのだが、今の彼女の瞳は本気の目をしていた。
「はぁ...、分かったわしは手を出さん、そちの好きなようにやれ」
「...ありがとうございます、この埋め合わせは必ず...」
真剣な顔つきで刀を抜きはなち、ツグミの元へと向かうチュリア。
そんな二人の異様な様子を全員が見ている。
「チュリアとツグミが本気で戦い合うの...?」
ギュッとわしの手を握ってくるのはトラスだ。
彼女の手の震え具合から、どれだけ不安なのかが伝わってくる...。
わしだって不安だったが、姉としてそんな表情を妹に見せる訳にはいかない。
「大丈夫じゃ、チュリアは負けん」
「でもそれってつまりツグミ君が...」
それ以上先のことはトラスも言わなかった。
いや、言いたくなかったのだろう...。
わしらが固唾を呑んで見守る中、ついに2人の対決が始まってしまうのでした。
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