TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

爆発からの脱出！！

「うぉぉぉ！！！！」

　俺は爆発する機体からの脱出を試みる！。

　ぴょんと飛び降りた俺は地面に降下して行く...。

　飛び降りた高さは約5メートル...。

　明らかに死亡するかもしれない高さだが、下が砂浜なのでもしかしたらワンチャン生き残れるかもしれない！。

　ギュッと目を瞑り、叩きつけられるまでの時間を闇の世界に費やす...。

　...？。

　あれ？　いつまでたっても地上につかないぞ？。

　恐る恐る目を開いて見ると、見覚えのあるオレンジの髪色を持つ少女が瞳に映る。

「アリカ、大丈夫か！？」

「トラス！？、何でここに！？」

「あんな所から落ちちゃうとアリカだと死んじゃうだろ！、だから私が下からキャッチしてやったんだよ！」

　ウィンクしながら俺に微笑みかける彼女の瞳に惚れかけてしまう♡。

(おいおい！　そんないい笑みを浮かべるな！！　惚れちゃうだろ！！)

　彼女の良い笑みに心を奪われたが、俺にはリュアがいるから奪われるわけには行かない！！。

　というかトラスも普通に顔はいいんだよな...。

　ちょっと性格がガサツなだけだ。

　ガサツだけど可愛い少女か...、まあ野育ちだしそこは仕方ないよね！。

　ガサツな部分はこれからリュアなどのアリカ☆　の面々と触れ合ってもらい、少しずつ覚えいけば良いだろう。

　常識のある者たちと交遊していれば少しずつそう言った部分は直って行くと思う。

(例・え・ば・俺・と・か・な・！！)

　...。

　あっ！　お前ら今俺の事を「常識のないのはお前だろ！！」とか心で思っただろ！！！。

　俺には常識ありますぅぅ、絶対に非常識な事なんてしないですぅぅ。

　とだけ言っておこう。

　俺が読者と火花を散らす中、トラスが俺にこう言ってきた。

「立てる？」

「ああ、大丈夫だ」

　俺の答えに彼女は応じ、俺を地上に降ろしてくれる。

「ありがとうな、助かった」

「いいよ、私とアリカは友達だしね」

「...！、そうだったな...」

　俺はそう言ってくれる彼女の言葉に感謝した。

　こうして面向かって恥ずかしげもなく「友達」と言う言葉を出された事に得もしれぬ嬉しさを感じたのだった...。