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善戦!!

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 とりあえず今のところ苦戦しているグループは無さそうだ。

 あれだけ大量のテイマーを相手にするのだから用心してきたけれど、少し過剰過ぎだったのかも知れませんね。

 冷静に考えれば相手の【極限】能力持ちはギサラとリウの2名のみ!。

 対するこちらはケロナとティラス、そして一応カズラがいるので実質3人です!。

 数的有利を取っているのでこれなら勝てると思えてなりません!。

 地上も空中も海上も善戦しているのを見ていると、これならば余裕で勝利を収めるのではないか?とさえ思えてしまいます。

(ふっ...、ちょっと気合い入れすぎたかな?人数もかなり集めたし【5王連合軍】なんて1人のテイマーに対して組むまでもなかったか?)

 そこまで考えると、ある事に気がつきました。

(...そういえばギサラもハロも出てきていないな)

 あまりにも初動が弱いのに武将クラスの奴らが一切善戦に出てこない事に俺は違和感を覚えたのです。

(こういう時には絶対何かあるんだよな...、やっぱりギサラを舐めちゃだめだ)

 俺はミユキの背中から辺りを全て見回してしっかり確認を行いました。

 よく見ればホウザもいませんし、あの煙を放たれると厄介です!。

 効果範囲がどれくらいなのかは分かりませんが、周囲を見えなくさせるというアドバンテージは地味ながらかなり大きい...。

 ああいう奴が戦場をかき乱すのは必然であり役目なので必死に目を凝らして探しましたが、やはりいません。

 と言うことは全戦力を未だに温存していると言う状況なのでしょうか?、ここ劣勢で?。

 不可解な彼らの動きに注意していると、陸路のテイマー達はあらかた一掃できたようだ。

 まあ、腕が治りフルパワーになったティラスがいるのだ。

 当然と言えば当然だろう。

 余裕綽々な態度で陸路の防衛に戻る彼ら【獣鬼団】に敬礼したのちにサイラ海軍の方を見る。

 やはりディン達以外の戦艦はテイマー達に追いつかれないように逃げながら魔法弾を連発してどうにか敬遠しているようだった。

 海軍というだけあって砲台や大砲の打ち合いではめっぽう強いのだが、どうやら白兵戦はそこまで得意ではないらしい。

 だからああやって逃げ回り隙をみてはいくつか魔法弾を放つやり方を行なっている。

 もしも戦艦をミレイアに進化させていなかったら、今頃海上は奴らの手中に収まっていただろう。

 ここに来て強化した意味が出て来る。

 「強化は出来る時にしておくのがいいとシュミレーションRPGで学んだからな」

そうしていると、ドヤ顔でそう呟く俺の瞳に海を割いて現れる銀色の怪獣が映ってしまうのでした!。

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