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到着!!ノース海岸!!
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俺たちが数日かけてノース海岸に到着すると、そこにはあの時と変わらない海底神殿の入り口が立っていました。
それを見て俺はギサラの元へと戻って来たんだと実感します。
ミユキの甲板から彼の居城を見下ろすと、続々彼の城を取り囲む【5王連合軍】。
まあ、まだカズラが来ていないから実質4王連合軍なのは内緒だよ。
奴の居城を取り囲むのを確認した俺は声をあげる。
「ギサラ!!今お前は完全に包囲されている!!、今すぐ降伏し捕らえたモンスターとテイマー、そして俺の妹を返すというのであれば許してやるぞ!!」
俺の声が届いたのか、例の巨大モニターが動きギサラの姿が画面に映る。
「ほうほうほう...、画面の向こう側からでも伝わってくるぞ...、また素晴らしいモンスター達を俺に提供してくれるようだな...」
彼はパチパチパチと軽く拍手をしながら俺達を煽るような言動を続けていた。
こうやって話していても無駄だと感づいた俺が攻撃の号令をかけようとした時、その手を止める者がいた。
「アリカ様、俺に兄さんと話す機会を与えてください」
「ユカ...」
だった。
彼は真剣な目つきで俺の手を取る。
その熱意に負けた俺は、彼にしばしの猶予を与える事にした。
「ありがとうございます」
「...決断は早めにな」
「...はい」
俺とユカのやりとりが終わると、彼はギサラに向かって言葉を放つ。
「兄さん!!」
「ユカか...?、何しに来た?」
「兄さんを...救いに来た!!」
「俺を救いにだと?」
ユカの言葉に一瞬だけ動揺する彼だったが直ぐに持ち直し不敵な笑みを浮かべる。
「笑えるな...、お前がテイマーの里を崩壊させておいて今更現れたかと思えば...、俺を救うだと?、笑わせるな!!」
「ッ!!」
ギサラの迫力に飲まれてしまうユカの体を俺は支える。
「アリカ様!!」
「ヘヘっ!、バカ兄貴に言いたい事全部ぶちまけてやれ!!、てめーがどれだけ人様に迷惑かけているのかを教えてやればいいんだ!!」
俺の言葉に彼は笑みを浮かべる。
「そうですね...、俺がテイマーの里を崩壊させてしまったことは事実として受け止めるしかない...、けれどそれで兄さんが他人の人生を食い物にしていい理由にはならない!」
立ち直ったユカがギサラに叫ぶ。
「兄さん!!確かに俺のせいでネア姉さんは死んだ...、だから悲しいのは分かるし俺を恨むのも構わない!!、けれど関係のない人を沢山巻き込んでまで姉さんを生き返らせようとするのは間違っている!!」
「...ほう?言うようになったじゃないか...、以前までのお前とは違うようだな...」
「兄さん...、それなら!」
「だが今更自分のやり方は変えられん!、俺は俺のやり方を貫き最強へといたる道を究めん!!それが例え他人の人生を食い物にする行為だとしてもだ!」
「兄さん...!」
話をすげ替えている気もするが忘れていた。
ギサラがモンスターやテイマーを集めている理由の1つの【次元龍リギリアル】の討伐も含まれていると言う事に...。
【ネアの復活】はギサラの願い。
そして【次元龍リギリアル】の討伐こそが彼がネアに報いる唯一無二の方法なのだ!!。
つまり彼が強くなる方法を捨てれる訳がないと言う事に気がつけなかった俺の落ち度である。
よく考えれば分かる事だ。
モンスターや人間を洗脳してでも操り戦力にしてしまうような男が簡単な会話程度で信念を曲げるはずがないと...。
結局会話による交渉は失敗に終わり、今ここに【5王連合軍】と【ギサラ】の戦いが始まるのだった!!。
それを見て俺はギサラの元へと戻って来たんだと実感します。
ミユキの甲板から彼の居城を見下ろすと、続々彼の城を取り囲む【5王連合軍】。
まあ、まだカズラが来ていないから実質4王連合軍なのは内緒だよ。
奴の居城を取り囲むのを確認した俺は声をあげる。
「ギサラ!!今お前は完全に包囲されている!!、今すぐ降伏し捕らえたモンスターとテイマー、そして俺の妹を返すというのであれば許してやるぞ!!」
俺の声が届いたのか、例の巨大モニターが動きギサラの姿が画面に映る。
「ほうほうほう...、画面の向こう側からでも伝わってくるぞ...、また素晴らしいモンスター達を俺に提供してくれるようだな...」
彼はパチパチパチと軽く拍手をしながら俺達を煽るような言動を続けていた。
こうやって話していても無駄だと感づいた俺が攻撃の号令をかけようとした時、その手を止める者がいた。
「アリカ様、俺に兄さんと話す機会を与えてください」
「ユカ...」
だった。
彼は真剣な目つきで俺の手を取る。
その熱意に負けた俺は、彼にしばしの猶予を与える事にした。
「ありがとうございます」
「...決断は早めにな」
「...はい」
俺とユカのやりとりが終わると、彼はギサラに向かって言葉を放つ。
「兄さん!!」
「ユカか...?、何しに来た?」
「兄さんを...救いに来た!!」
「俺を救いにだと?」
ユカの言葉に一瞬だけ動揺する彼だったが直ぐに持ち直し不敵な笑みを浮かべる。
「笑えるな...、お前がテイマーの里を崩壊させておいて今更現れたかと思えば...、俺を救うだと?、笑わせるな!!」
「ッ!!」
ギサラの迫力に飲まれてしまうユカの体を俺は支える。
「アリカ様!!」
「ヘヘっ!、バカ兄貴に言いたい事全部ぶちまけてやれ!!、てめーがどれだけ人様に迷惑かけているのかを教えてやればいいんだ!!」
俺の言葉に彼は笑みを浮かべる。
「そうですね...、俺がテイマーの里を崩壊させてしまったことは事実として受け止めるしかない...、けれどそれで兄さんが他人の人生を食い物にしていい理由にはならない!」
立ち直ったユカがギサラに叫ぶ。
「兄さん!!確かに俺のせいでネア姉さんは死んだ...、だから悲しいのは分かるし俺を恨むのも構わない!!、けれど関係のない人を沢山巻き込んでまで姉さんを生き返らせようとするのは間違っている!!」
「...ほう?言うようになったじゃないか...、以前までのお前とは違うようだな...」
「兄さん...、それなら!」
「だが今更自分のやり方は変えられん!、俺は俺のやり方を貫き最強へといたる道を究めん!!それが例え他人の人生を食い物にする行為だとしてもだ!」
「兄さん...!」
話をすげ替えている気もするが忘れていた。
ギサラがモンスターやテイマーを集めている理由の1つの【次元龍リギリアル】の討伐も含まれていると言う事に...。
【ネアの復活】はギサラの願い。
そして【次元龍リギリアル】の討伐こそが彼がネアに報いる唯一無二の方法なのだ!!。
つまり彼が強くなる方法を捨てれる訳がないと言う事に気がつけなかった俺の落ち度である。
よく考えれば分かる事だ。
モンスターや人間を洗脳してでも操り戦力にしてしまうような男が簡単な会話程度で信念を曲げるはずがないと...。
結局会話による交渉は失敗に終わり、今ここに【5王連合軍】と【ギサラ】の戦いが始まるのだった!!。
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