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カズラとの対談②
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皆が直ぐそばにいるのであんまり大きな声は出せない。
そしてあんまり長い時間も喋る訳にもいかないので素早く取り引きを行う。
「っで...、カズラ、ギサラ討伐を手伝ってくれると言う見返りに対し、お前は一体俺に何を求めているんだ?」
俺のこの問いに対し、彼はニヤリと笑う。
「そうだな...、あの蒼いカエルの娘...、あいつを俺によこせ」
「蒼いカエルってまさか...、ケロナの事か?」
「ああ、俺はあいつが気に入った...、ああいう気が強く実力の伴っている女はそういないからな」
会場に用意されていたワインを飲みながら彼は自らの要求を提示しきたが、勿論俺としてはケロナを渡す気など全くない。
「他に要求は?」
とりあえず他の要求も聞いておきたい。
まさかカズラの要求がケロナだとは思いもしなかったのでちょっと【5王連合軍】の維持が早くも難しくなりそうだなと考える。
彼は俺の問いに対し「ない」と答える。
「俺にギサラに個人的な恨みがあると嘘の情報を言わせたのはお前なんだからな...」
ニヤニヤと笑いながら俺の方を見てくる彼の表情は本当に楽しそうだ。
俺が【5王連合軍】だなどと言ってしまった事がこんな形で鎖になるとは思わなかった。
若干嵌められた感は正直ある。
だけど、それに対しての対抗策は思いついた。
「カズラ、お前はケロナが欲しいのか?」
「ああ、あの蒼いカエルの亜人が欲しい...、奴は原石だ、磨けばもっともっと光る...、それを磨くのかそれとも原石のまま飼い殺すか...、どちらにせよ楽しみだ...」
後半の飼い殺すという単語は物騒だが、彼の事だ、冗談ではないだろう。
「美しく強い女が更に磨きかかる様も素晴らしいが、その逆もまた然り...」
笑みを浮かべながらガラス越しに存在している彼女の存在を視線に入れる【笑極の魔王】。
その視線に彼女も気がついたのか、身構える様な素振りを見せるケロナ。
正直に「それはできない」と言いたいところだが、俺の方から彼を勧誘してしまったのも事実。
「仕方ないな、要求を飲もう」
俺は彼にケロナを譲る事にした。
「いいんだな?」
「ああ、ギサラを倒した暁にはケロナをカズラに渡す事を誓おう」
俺は彼に嘘偽りなく本当の事を言う。
勿論裏はある。
もしも報酬を渡す時になったら、新しい蛙人ををその場で創造すればいいのだ。
彼は蒼い蛙が欲しいと言い、俺はケロナが欲しいのか?と聞き彼は蒼いカエルの亜人が欲しいと答えたので、蒼い蛙の亜人を寄越せと言いました。
なので蒼いカエルの娘を一体渡せばいいでしょう。
ずるっこい揚げ足取りかもしれませんが、こうでもしないと本当にケロナを持っていかれかねないので仕方ありません。
彼にはケロナに似た蒼い亜人を与える事で満足してもらう事にしましょう!。
俺とカズラはお互いの要求を飲み合い、楽しく笑いあうのでした(嘘笑い)。
そしてあんまり長い時間も喋る訳にもいかないので素早く取り引きを行う。
「っで...、カズラ、ギサラ討伐を手伝ってくれると言う見返りに対し、お前は一体俺に何を求めているんだ?」
俺のこの問いに対し、彼はニヤリと笑う。
「そうだな...、あの蒼いカエルの娘...、あいつを俺によこせ」
「蒼いカエルってまさか...、ケロナの事か?」
「ああ、俺はあいつが気に入った...、ああいう気が強く実力の伴っている女はそういないからな」
会場に用意されていたワインを飲みながら彼は自らの要求を提示しきたが、勿論俺としてはケロナを渡す気など全くない。
「他に要求は?」
とりあえず他の要求も聞いておきたい。
まさかカズラの要求がケロナだとは思いもしなかったのでちょっと【5王連合軍】の維持が早くも難しくなりそうだなと考える。
彼は俺の問いに対し「ない」と答える。
「俺にギサラに個人的な恨みがあると嘘の情報を言わせたのはお前なんだからな...」
ニヤニヤと笑いながら俺の方を見てくる彼の表情は本当に楽しそうだ。
俺が【5王連合軍】だなどと言ってしまった事がこんな形で鎖になるとは思わなかった。
若干嵌められた感は正直ある。
だけど、それに対しての対抗策は思いついた。
「カズラ、お前はケロナが欲しいのか?」
「ああ、あの蒼いカエルの亜人が欲しい...、奴は原石だ、磨けばもっともっと光る...、それを磨くのかそれとも原石のまま飼い殺すか...、どちらにせよ楽しみだ...」
後半の飼い殺すという単語は物騒だが、彼の事だ、冗談ではないだろう。
「美しく強い女が更に磨きかかる様も素晴らしいが、その逆もまた然り...」
笑みを浮かべながらガラス越しに存在している彼女の存在を視線に入れる【笑極の魔王】。
その視線に彼女も気がついたのか、身構える様な素振りを見せるケロナ。
正直に「それはできない」と言いたいところだが、俺の方から彼を勧誘してしまったのも事実。
「仕方ないな、要求を飲もう」
俺は彼にケロナを譲る事にした。
「いいんだな?」
「ああ、ギサラを倒した暁にはケロナをカズラに渡す事を誓おう」
俺は彼に嘘偽りなく本当の事を言う。
勿論裏はある。
もしも報酬を渡す時になったら、新しい蛙人ををその場で創造すればいいのだ。
彼は蒼い蛙が欲しいと言い、俺はケロナが欲しいのか?と聞き彼は蒼いカエルの亜人が欲しいと答えたので、蒼い蛙の亜人を寄越せと言いました。
なので蒼いカエルの娘を一体渡せばいいでしょう。
ずるっこい揚げ足取りかもしれませんが、こうでもしないと本当にケロナを持っていかれかねないので仕方ありません。
彼にはケロナに似た蒼い亜人を与える事で満足してもらう事にしましょう!。
俺とカズラはお互いの要求を飲み合い、楽しく笑いあうのでした(嘘笑い)。
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