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軍艦の火薬兵器
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「アリカ様、軍艦の手配が出来ました、1週間後以降ならいつでもフル装備で出撃可能です!ギサラって奴を火薬兵器でボコボコにしちゃいましょう!」
とパーティーの会場に物騒な話を持ち出してきたのはパルナだ。
白い髪を揺らし、天使のような微笑みを浮かべながらも言っていることは普通に酷い。
てか火薬兵器って...、ファンタジー世界だと魔法系が強いから火薬兵器の火力が軽く見られがちだけど大丈夫なのか?。
俺自身ファンタジー世界においては火薬兵器の立ち位置が微妙な事を知っているからこそ変な顔をしてしまう。
でもよく考えたらサイラ王国にいた破壊の天使って機械だったよな?、あれくらいの兵器を作れる王国だからこそ、彼女の言う火薬兵器にも期待していいのか?。
少し悩んだのだが、一応聞いてみる。
「その火薬兵器とやらはどんな物なのだ?」
「ただの大砲です」
前言撤回、しょぼそう。
「ああ...うん、期待しておく」
「あっ!その目は期待していませね!!」
痛い所を突かれたので軽く返そう。
「ソンナコトナイヨ」
明らかにカタコトになる俺に彼女はむ~っと頰を膨らませた。
「確かにただの大砲ですけど!、威力は凄いんですよ!本当です!信じてください!」
必死に俺に言いよる彼女は子供みたいで可愛い♡。
まあ子供なんだけども...。
普段凛とした佇まいで王としての責務を果たそうとしている姿ばかり見ていたからね、そう見えてしまうのもしょうがない。
目の前にいるのはサイラ王国の王ではなく、実際は自分よりも年下の少女なのだとしっかり認識しなくては!。
パチパチと自らの頬っぺたを叩き目を覚ます。
「うん、信じるよ」(ちょっとだけ)
「その目...結局あんまり信じてませんね?」
「ソンナコトナイヨ」(2回目)
...またカタコトになってしまった...。
これはまずい...、彼女の言葉を信じていないと疑われてしまうだろう。
でも...、だって火薬兵器ときて大砲だもんな...。
異世界だと力不足感があるのは仕方ないと思う。
「もうっ!、後で私達の軍艦を見てびっくりしても知りませんからね!」
プンスカ怒りながら歩いていく彼女の姿はやっぱり可愛い♡。
(可愛い子はどんな表情をしていても可愛いんだよな~♡)
「すみませんアリカ様、妹が失礼を」
頭を下げて謝る勇者ディンに免じて勿論許す。
「まあいいじゃない、それよりも妹さんと仲良くやるんだぞ」
「はいっ!」
彼はそう答えると妹の後についていくのでした。
とパーティーの会場に物騒な話を持ち出してきたのはパルナだ。
白い髪を揺らし、天使のような微笑みを浮かべながらも言っていることは普通に酷い。
てか火薬兵器って...、ファンタジー世界だと魔法系が強いから火薬兵器の火力が軽く見られがちだけど大丈夫なのか?。
俺自身ファンタジー世界においては火薬兵器の立ち位置が微妙な事を知っているからこそ変な顔をしてしまう。
でもよく考えたらサイラ王国にいた破壊の天使って機械だったよな?、あれくらいの兵器を作れる王国だからこそ、彼女の言う火薬兵器にも期待していいのか?。
少し悩んだのだが、一応聞いてみる。
「その火薬兵器とやらはどんな物なのだ?」
「ただの大砲です」
前言撤回、しょぼそう。
「ああ...うん、期待しておく」
「あっ!その目は期待していませね!!」
痛い所を突かれたので軽く返そう。
「ソンナコトナイヨ」
明らかにカタコトになる俺に彼女はむ~っと頰を膨らませた。
「確かにただの大砲ですけど!、威力は凄いんですよ!本当です!信じてください!」
必死に俺に言いよる彼女は子供みたいで可愛い♡。
まあ子供なんだけども...。
普段凛とした佇まいで王としての責務を果たそうとしている姿ばかり見ていたからね、そう見えてしまうのもしょうがない。
目の前にいるのはサイラ王国の王ではなく、実際は自分よりも年下の少女なのだとしっかり認識しなくては!。
パチパチと自らの頬っぺたを叩き目を覚ます。
「うん、信じるよ」(ちょっとだけ)
「その目...結局あんまり信じてませんね?」
「ソンナコトナイヨ」(2回目)
...またカタコトになってしまった...。
これはまずい...、彼女の言葉を信じていないと疑われてしまうだろう。
でも...、だって火薬兵器ときて大砲だもんな...。
異世界だと力不足感があるのは仕方ないと思う。
「もうっ!、後で私達の軍艦を見てびっくりしても知りませんからね!」
プンスカ怒りながら歩いていく彼女の姿はやっぱり可愛い♡。
(可愛い子はどんな表情をしていても可愛いんだよな~♡)
「すみませんアリカ様、妹が失礼を」
頭を下げて謝る勇者ディンに免じて勿論許す。
「まあいいじゃない、それよりも妹さんと仲良くやるんだぞ」
「はいっ!」
彼はそう答えると妹の後についていくのでした。
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