TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

【5王連合軍】結成パ〜ティ〜☆

　翌日の夜、俺たちは【5王連合軍】の面子と飲み明かしていた。

　チュリアとミユキを始めとしたメイド達が作った豪華な食事が並ぶ中、皆が口々に喋る光景は凄く楽しそうだ。

「いや～...、アリカ達の作るご飯は美味しいねぇ～、ねっシスティお姉ちゃん♪」

「そうじゃのう♪、これも美味しいぞ♪」

「本当？」

　そう言ってトラスの奴が綿あめをサクッと頬張る。

「ん～☆甘い！！」

　目を輝かせながら頬っぺたに手を当てる様は少女らしくてとっても可愛いな...。

　そう思い見とれていたのだが、会話を聞く限り本当にトラスを妹にしたんだなシスティの奴...。

　2人が並んで仲良くしている所を見ると本当の姉妹のようにさえ見えてしまう。

(いいなぁ...ああいうの...、俺もリウと2人で...)

　この場にいない妹の存在が俺の原動力となりギサラという強敵に立ち向かう勇気を与えてくれる。

(今度は絶対に負けないぞ！、俺たち【5王連合軍】の底力見せてやる！！)

　そう思っていると2人が俺の方に近づいてきた。

「よっアリカ」

「よっアリカ」

　2人が全く同じ言葉を同じ仕草で順番に発した瞬間に俺は思わず吹いてしまう。

「ブホッ！！」

　笑いを堪えきれずにプクク...と腹を抑えて必死に笑いを止める様を見た2人が失礼な者でも見たかのように言葉を放つ。

「なんじゃいきなり、わしはただ挨拶しただけじゃろうが！」

「そうだよ、私も挨拶しただけ！」

　2人は至って普通に俺に挨拶したようだけど、これはずるい！。

「いや～...悪い悪い、余りにも息が合ってたから俺を笑わせにきてるのかと思った」

「「ん～...？」」

　疑ぐり深く俺の事を見てくる様子もまるで姉妹だな...。

　獣鬼と死者の筈なのに、2人の息がすっごく合うのはなぜだろうか？。

　種族違いと言えども、やはり気の合う奴と言うものは存在するのだろう。

　システィもトラスも互いに互いを認めあったからこそ【義姉妹】となったらしいしな。

　本当の姉妹ではないにせよ、ここまで息が合ってるのなら本当の姉妹と言っても差し支えないだろう。

　俺がその事について考えていると、サイラ王国の2人が俺達に話かけてくるのだった。