TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

円卓会議④

「まずはわしじゃろ？、リウちゃんとやらを一目見てみたいからのう」

　何故かシスティがしゃしゃりでてきたが、彼女の戦闘センスの高さは私が身をもって体験しているので、背中を預ける仲間として意義はない。

「そうだな、システィには是非付いてきてもらいたい」

「そうじゃろ、アリカは見る目があるぞ」

　ふふん♪と自信有り気に笑う彼女は尻尾を嬉しそうに揺らしていた。

「私も行こう」

　今度はティラスが言葉を発する。

「いいのか？、片腕は治っていないようだけど...」

　アリカが不安そうにそう呟く。

　そう...、彼の腕は未だ完治していない。

　今の技術では彼の腕を完全に再生する事は叶わないのだ。

　失った腕を触りながら彼は呟いた。

「...娘を連れて行く」

　彼の言葉にシスティは驚いていた。

「なんじゃと！？、トラスを連れて行くのか！？」

　私も含めここにいるほぼ全ての者達が、なぜシスティがそんなに驚いているのかわからないでいると彼女の口からとんでもない発言が飛び出してきた。

「トラスはわしの妹・分・じゃぞ！、ギサラの居城に向かわせるなぞ絶対にダメじゃ！」

　声を荒げて怒りを表すシスティ。

　彼女のその言葉に私は驚いていた。

「システィっていつのまにトラスを妹にしたの？」

「最近じゃ、あやつから言ってきたのじゃから仕方なく...な」

　澄ました顔で凄いこと言うな...。

　彼女の表情と声質からして見るに、遊び半分で妹分にしたようではなさそうである。

　と言う事はトラスの奴は冥・帝・の・義・妹・で・あ・り・獣・鬼・団・団・長・の・娘・と言うことになるな...。

　まあ、あまり深く関わるのは面倒だし、今は言葉を出さないようにしていよう...。

　事の成り行きを見守っていると、システィとティラスの言い合いが始まるのでした。