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社の地下室
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~社の地下室~
「この社にこんな所が...」
そう呟くティアに私はこう言いました。
「悪いなティア、こんな事につき合わせちゃって」
「いえ、私はケロナ様の騎士ですので、このくらいは当然ですよ」
彼女の言葉に私は少し笑顔になる。
「ありがとうティア」
「はいっ、早く終わらせてお夕飯にしましょう」
ニコニコと笑いながら一緒に地下室を降りて行くと...。
~地下室・大空洞~
社の地下にはくっぽりと開いた大空洞が広がっている。
ただし、どう考えても自然に出来た物ではなく、明らかに人の手によって地形を整えられていた。
大きく激しく揺れ動く水の上には、所々足場に出来そうな木の板が取り付けられているのがいい証拠だ。
「何ですかこれ...」
そんな光景をみた彼女は思わず声を漏らしていた。
そんな彼女のために私は一応答えておく。
「ここは恐らくケロ二郎が後に生まれてくる蛙人の為に用意した試練の場だと思う」
なぜそう思うのかと言うと、以前挑戦した時にもうちょっとだけここより前に進んだのですが、そこに蛙語で~蛙の試練~と書いてある石版が設置されていたからです。
そんな私の話を聞いて、彼女は思い当たる節があるかのように、人差し指を自らの頬っぺたに置きました。
「ケロ二郎って昔話とかになってるあの?」
「昔話?、そんなものがあるのか?」
「はいっ、簡単に説明すると、ケロ二郎っていう蛙の亜人がキュラナ村を創設するまでの昔話です、古すぎてそこから先の文献が無く、今となっては本当にケロ二郎という亜人が存在したのかすら謎ですけどね」
彼女の答えを聞いてヨミの母ちゃんを思い出した。
(そういえばあの人も私の事をケロ二郎と言っていたな...、この地域の人間にとってケロ二郎は英雄的な扱いだとは思っていたが、まさかキュラナ村の創設者だとはな...)
一応彼女からケロ二郎についての昔話を一通り聞いてみて思ったことがある。
ケロ二郎って奴は亜人なのに、一から人間と共存する為のキュラナ村の基礎を固めたという話を聞いてまるでアリカみたいだなと思った。
「まあいいか、ティアって炎の魔法を扱えたよな?」
「はいっ、生活するくらいの簡単な魔法でしたら扱えますけど...」
「それを聞いて安心した、実はこの先に炎を使わないと進めないギミックがあってな、ここは難なく突破出来るけど、1人だと向こうの部屋で手詰まりになってたんだよ」
「そういう事なら任せてください!、このティア=ガルドがケロナ様のお力になります!」
彼女の力強い言葉とともに、私達は蛙の試練にへと立ち向かうのでした。
「この社にこんな所が...」
そう呟くティアに私はこう言いました。
「悪いなティア、こんな事につき合わせちゃって」
「いえ、私はケロナ様の騎士ですので、このくらいは当然ですよ」
彼女の言葉に私は少し笑顔になる。
「ありがとうティア」
「はいっ、早く終わらせてお夕飯にしましょう」
ニコニコと笑いながら一緒に地下室を降りて行くと...。
~地下室・大空洞~
社の地下にはくっぽりと開いた大空洞が広がっている。
ただし、どう考えても自然に出来た物ではなく、明らかに人の手によって地形を整えられていた。
大きく激しく揺れ動く水の上には、所々足場に出来そうな木の板が取り付けられているのがいい証拠だ。
「何ですかこれ...」
そんな光景をみた彼女は思わず声を漏らしていた。
そんな彼女のために私は一応答えておく。
「ここは恐らくケロ二郎が後に生まれてくる蛙人の為に用意した試練の場だと思う」
なぜそう思うのかと言うと、以前挑戦した時にもうちょっとだけここより前に進んだのですが、そこに蛙語で~蛙の試練~と書いてある石版が設置されていたからです。
そんな私の話を聞いて、彼女は思い当たる節があるかのように、人差し指を自らの頬っぺたに置きました。
「ケロ二郎って昔話とかになってるあの?」
「昔話?、そんなものがあるのか?」
「はいっ、簡単に説明すると、ケロ二郎っていう蛙の亜人がキュラナ村を創設するまでの昔話です、古すぎてそこから先の文献が無く、今となっては本当にケロ二郎という亜人が存在したのかすら謎ですけどね」
彼女の答えを聞いてヨミの母ちゃんを思い出した。
(そういえばあの人も私の事をケロ二郎と言っていたな...、この地域の人間にとってケロ二郎は英雄的な扱いだとは思っていたが、まさかキュラナ村の創設者だとはな...)
一応彼女からケロ二郎についての昔話を一通り聞いてみて思ったことがある。
ケロ二郎って奴は亜人なのに、一から人間と共存する為のキュラナ村の基礎を固めたという話を聞いてまるでアリカみたいだなと思った。
「まあいいか、ティアって炎の魔法を扱えたよな?」
「はいっ、生活するくらいの簡単な魔法でしたら扱えますけど...」
「それを聞いて安心した、実はこの先に炎を使わないと進めないギミックがあってな、ここは難なく突破出来るけど、1人だと向こうの部屋で手詰まりになってたんだよ」
「そういう事なら任せてください!、このティア=ガルドがケロナ様のお力になります!」
彼女の力強い言葉とともに、私達は蛙の試練にへと立ち向かうのでした。
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