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蒼き蛙の帰還
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「ふぅっ」と私は息を吐く。
「やっと帰ってこれたな」
そう思いながら社の扉を開けると...。
「ケロナ様!!」
赤い髪の騎士であるティアが私の事を出迎えてくれる。
「心配かけたな、っでヨミは?」
「今眠った所です」
そう呟きながら、私に眠ったばかりの赤ちゃんであるヨミを見せびらかしてきた。
ヨミの寝顔を見ていると、疲れも吹き飛んでしまう。
思わず頬っぺたをぷにぷにしてしまい、嫌がるように手を動かして来るのがとっても可愛い♡。
「やっぱ可愛いな、ヨミは...」
この寝顔を見た時、今の私はこの子を守る為に存在しているのだと再認識しました。
「ふふっ、嫌がっているように見えますけど、ヨミもきっとケロナ様が帰って来てくれた事を喜んでいますよ」
彼女はそう言っているが、これはどう見ても嫌がっているようにしか見えない。
でも...。
(可愛いからついやっちゃうんだよな♡)
ぷに♡ぷに♡。
人間の赤ん坊の頬っぺたには癒しの効果でもあるのでしょうか?。
そう思ってしまう程に、癒される♡。
しばらくヨミのもちもち肌を堪能した後に社の中に入りました。
「とりあえずお茶を出しますね」
ティアが台所の方に向かって走り、温かいお茶を用意してくれます。
「ありがとう」
お茶を飲みながら、しばらくくつろいでいると...。
「はいっ!、ケロナ様の大好きな大福ですよ~♪」
「おおっ!、ティアの作る大福は久しぶりだな、ありがたく頂く事にしよう」
彼女の用意してくれた大福を食べていると、あの時に食べた大福の事を思い出す。
そう...、私が言っているのはヨミの母さんの大福だ。
人間の作る食べ物は基本的になんでも美味しいのだが、大福は特に私が気に入っている食べ物なのです。
これ程までにあんこと皮のバランスが取れている最高の食べ物はそうありません!。
2つほど食べて満足した私は、それを温かいお茶で流し込みました。
つるん、と喉奥に入って行くこの感覚は何度味わってもいいものだと思います。
「あ~...美味しい」
「お口に合ったのなら幸いです」
彼女は笑みを浮かべ、私のことを見ていました。
こういう平和な時間を過ごしていると、力なんて必要ないのではないでは?と勘違いしていまいそうになるのだが、それは大きな間違いなのだと直ぐに考えを改める。
なぜなら、まだリウが捕まって催眠をかけている事実が頭から離れないからだ。
そして、わざわざ社に戻ってきたのはティアとヨミに会うためだけではない。
一息ついた私は社の奥にある祭壇を調べ始めた。
最初こそ何をしているのか分からないと言った表情で私の事を見つめていたティアでしたが、祭壇の奥に地下へと続く隠し通路を見た瞬間に驚くのでした。
「やっと帰ってこれたな」
そう思いながら社の扉を開けると...。
「ケロナ様!!」
赤い髪の騎士であるティアが私の事を出迎えてくれる。
「心配かけたな、っでヨミは?」
「今眠った所です」
そう呟きながら、私に眠ったばかりの赤ちゃんであるヨミを見せびらかしてきた。
ヨミの寝顔を見ていると、疲れも吹き飛んでしまう。
思わず頬っぺたをぷにぷにしてしまい、嫌がるように手を動かして来るのがとっても可愛い♡。
「やっぱ可愛いな、ヨミは...」
この寝顔を見た時、今の私はこの子を守る為に存在しているのだと再認識しました。
「ふふっ、嫌がっているように見えますけど、ヨミもきっとケロナ様が帰って来てくれた事を喜んでいますよ」
彼女はそう言っているが、これはどう見ても嫌がっているようにしか見えない。
でも...。
(可愛いからついやっちゃうんだよな♡)
ぷに♡ぷに♡。
人間の赤ん坊の頬っぺたには癒しの効果でもあるのでしょうか?。
そう思ってしまう程に、癒される♡。
しばらくヨミのもちもち肌を堪能した後に社の中に入りました。
「とりあえずお茶を出しますね」
ティアが台所の方に向かって走り、温かいお茶を用意してくれます。
「ありがとう」
お茶を飲みながら、しばらくくつろいでいると...。
「はいっ!、ケロナ様の大好きな大福ですよ~♪」
「おおっ!、ティアの作る大福は久しぶりだな、ありがたく頂く事にしよう」
彼女の用意してくれた大福を食べていると、あの時に食べた大福の事を思い出す。
そう...、私が言っているのはヨミの母さんの大福だ。
人間の作る食べ物は基本的になんでも美味しいのだが、大福は特に私が気に入っている食べ物なのです。
これ程までにあんこと皮のバランスが取れている最高の食べ物はそうありません!。
2つほど食べて満足した私は、それを温かいお茶で流し込みました。
つるん、と喉奥に入って行くこの感覚は何度味わってもいいものだと思います。
「あ~...美味しい」
「お口に合ったのなら幸いです」
彼女は笑みを浮かべ、私のことを見ていました。
こういう平和な時間を過ごしていると、力なんて必要ないのではないでは?と勘違いしていまいそうになるのだが、それは大きな間違いなのだと直ぐに考えを改める。
なぜなら、まだリウが捕まって催眠をかけている事実が頭から離れないからだ。
そして、わざわざ社に戻ってきたのはティアとヨミに会うためだけではない。
一息ついた私は社の奥にある祭壇を調べ始めた。
最初こそ何をしているのか分からないと言った表情で私の事を見つめていたティアでしたが、祭壇の奥に地下へと続く隠し通路を見た瞬間に驚くのでした。
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