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...②
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「父ちゃん...」
倒れ伏した仲間達を見た俺の心境は、自身でも驚くほど燃え上がっていた...。
ティラスが急降下しトラスにとどめを刺そうとしていたが、それをケロナが止めに入る!。
「ぐっ...!」
【蒼極】の力を最大限に発揮し、一度は攻撃を凌いだが、やはり手負い状態の彼女では彼と渡り合えない。
すぐさま【極限状態】が解けて元の状態に戻ってしまう...。
「しまっ...!」
ティラスはその隙を見逃さない。
力を使い切ったケロナを抱きしめると、そのまま力を入れて骨を砕こうとしてた。
グググ...っと力を入れケロナが凄まじいまでの絶叫を出し始める。
「ぁぁ...、ああああ!!!」
その声は痛みの衝撃が俺にまで響いてきそうなほど激しいものであった。
そんな彼女を見ていると、俺はゆっくりとティラスに近づいてパンっと1発殴りつける。
彼は俺の一撃など全く意に反していないように散り作ろう。
なのでもう1発入れる。
パンっと乾いた音が鳴り響くが全くダメージを当てられていない。
そりゃそうだ...、リュアやロムパですらロクにダメージを当てられない相手に、俺の攻撃なんかが効くわけがない。
それでも攻撃をし続けていると、流石に煩わしくなったのか足蹴りを食らわして来た。
素早い動きに俺はついていけない。
簡単に吹き飛ばされる。
彼にとってこれは攻撃というよりも、恐らくハエを落とす程度の仕草なのだろう。
そういった態度が全身から滲み溢れている。
ハエを叩く程度の労力で俺の体など簡単に壊れてしまう。
「アリカ...!、...あぁぁぁぁぁ!!!」
私の心配をしながら苦しむケロナの声が胸に突き刺さる。
~海の中~
海中にまで吹き飛ばされ、波に揺られながら俺は察していた。
(ハハッ...、俺ってやっぱりこの程度なんだよな...、でも...皆を殺したことだけは絶対に許せない...!)
冷たい海中で俺は何かに縋り付く。
(誰でもいい!、この状況を変えてくれ...頼む...!)
自身の無力さを嫌という程味わって来た俺だったが、こんな所で皆を失いたくないと言う気持ちが何者かを呼び出した!。
~ノース海岸~
力尽きた戦士達を見下ろすティラスとモニター越しに声を出すハロ。
「ようやく終わったみたいだね...、よくもまあ獣鬼団の団長を相手にここまで戦えたものだよ、個人で国1つ攻め滅ぼせるであろう伝説のエメラルドドラゴン、それがティラスの正体なんだからね...」
敗北したアリカ☆の面々にも賞賛の言葉を与えている。
「まあ、あなた達の体はしっかりと回収してギサラの役に立てるから安心して..」
そこまで言いかけると海を割きながら接近してくる何かに視線を奪われる彼女。
「何この反応...!、凄まじい魔力を持った何かがこっちに向かってくる!」
倒れ伏した仲間達を見た俺の心境は、自身でも驚くほど燃え上がっていた...。
ティラスが急降下しトラスにとどめを刺そうとしていたが、それをケロナが止めに入る!。
「ぐっ...!」
【蒼極】の力を最大限に発揮し、一度は攻撃を凌いだが、やはり手負い状態の彼女では彼と渡り合えない。
すぐさま【極限状態】が解けて元の状態に戻ってしまう...。
「しまっ...!」
ティラスはその隙を見逃さない。
力を使い切ったケロナを抱きしめると、そのまま力を入れて骨を砕こうとしてた。
グググ...っと力を入れケロナが凄まじいまでの絶叫を出し始める。
「ぁぁ...、ああああ!!!」
その声は痛みの衝撃が俺にまで響いてきそうなほど激しいものであった。
そんな彼女を見ていると、俺はゆっくりとティラスに近づいてパンっと1発殴りつける。
彼は俺の一撃など全く意に反していないように散り作ろう。
なのでもう1発入れる。
パンっと乾いた音が鳴り響くが全くダメージを当てられていない。
そりゃそうだ...、リュアやロムパですらロクにダメージを当てられない相手に、俺の攻撃なんかが効くわけがない。
それでも攻撃をし続けていると、流石に煩わしくなったのか足蹴りを食らわして来た。
素早い動きに俺はついていけない。
簡単に吹き飛ばされる。
彼にとってこれは攻撃というよりも、恐らくハエを落とす程度の仕草なのだろう。
そういった態度が全身から滲み溢れている。
ハエを叩く程度の労力で俺の体など簡単に壊れてしまう。
「アリカ...!、...あぁぁぁぁぁ!!!」
私の心配をしながら苦しむケロナの声が胸に突き刺さる。
~海の中~
海中にまで吹き飛ばされ、波に揺られながら俺は察していた。
(ハハッ...、俺ってやっぱりこの程度なんだよな...、でも...皆を殺したことだけは絶対に許せない...!)
冷たい海中で俺は何かに縋り付く。
(誰でもいい!、この状況を変えてくれ...頼む...!)
自身の無力さを嫌という程味わって来た俺だったが、こんな所で皆を失いたくないと言う気持ちが何者かを呼び出した!。
~ノース海岸~
力尽きた戦士達を見下ろすティラスとモニター越しに声を出すハロ。
「ようやく終わったみたいだね...、よくもまあ獣鬼団の団長を相手にここまで戦えたものだよ、個人で国1つ攻め滅ぼせるであろう伝説のエメラルドドラゴン、それがティラスの正体なんだからね...」
敗北したアリカ☆の面々にも賞賛の言葉を与えている。
「まあ、あなた達の体はしっかりと回収してギサラの役に立てるから安心して..」
そこまで言いかけると海を割きながら接近してくる何かに視線を奪われる彼女。
「何この反応...!、凄まじい魔力を持った何かがこっちに向かってくる!」
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