501 / 968
黒点リウ
しおりを挟む
私はよろよろと立ち上がりながら、リウの体に浮き出る黒点模様を眺めていた...。
彼女はとても苦しそうに息を荒げながら、全身を蝕む黒い魔力に悶え苦しんでいる。
「ふ~...!、ふ~...!」
明らかに苦しみながらも、殺意のある瞳で私を睨みつけ、膨張し続ける魔力を解放してきた!。
「【桜極】!!」
彼女が力を上げたので、私も負けじと魔力を解放するしかない!。
「【蒼極】!!」
互いに臨界点を超え、更に力を伸ばし続ける極限状態の反動ダメージを受け続けながら戦う様は、とても戦闘と呼べる代物ではなかった。
まるで自らを痛めつけるかのように戦い続けるリウを見ていると涙が溢れてくる...。
これは私の考えだが、この時のリウには恐らく仲間と戦いたくないと言う自制心の様な物があったのだと思える。
洗脳されているとは言え、元々私たちは仲間である。
彼女の奥底に眠っている優しい心がそうさせているのだと思うと胸が締め付けられるような思いだ。
(苦しそうだな...、ならせめて一気に終わらせる!!)
私は瞬間的に全身を雷で覆い、一撃の威力と速度を飛躍的に高めた!。
「【蛙伝雷速1の型、火ノ矢!】」
私はただ超早い飛び蹴りを繰り出したのだ!。
リウの目にはまるで私の体が火の矢を放たれた様に見えたに違いなく、その表情は驚きに満ち溢れているように見える。
沢山練習した技が綺麗に決まるのって凄く気持ち良い。
だけど、今はそんな感傷になど浸っている場合ではない。
確かな手応えを感じつつも、吹っ飛ばした彼女の先に回り込んで、彼女の体をキャッチする。
「リウ!!」
「...」
私の問いかけにも返事がないので、気絶したのだろうか?。
まだ動けるのであれば襲いかかってくるはずなのにそうしないと言うことは力が尽きた証拠だと捉えてもいいだろう。
「全く...、姉妹揃って手をかけさえないでよね...」
そい呟きながらリウを抱いたままアリカ達の所に戻ろうとした時...!。
「えっ...?」
いきなり頭上から緑色の体色をしたドラゴンが降り立ち、私に向かって咆哮をあげたのだ!。
「グァァァ!!!!」
いきなりの事に頭が追いつかないまま、私は緑龍の尻尾攻撃で弾き飛ばされてしまう。
「がはっ!?」
ゴロゴロと砂浜を転がりながら受け身を取った私だったが、以外と疲弊してしまっていた。
修行したとは言え、やはり極限状態を長時間維持するのは難しい。
既にリウとの戦いで10分ほど費やしてしまったのは大きく響く。
新たな敵の登場に驚きながらも、再び極限状態となる私なのだった。
彼女はとても苦しそうに息を荒げながら、全身を蝕む黒い魔力に悶え苦しんでいる。
「ふ~...!、ふ~...!」
明らかに苦しみながらも、殺意のある瞳で私を睨みつけ、膨張し続ける魔力を解放してきた!。
「【桜極】!!」
彼女が力を上げたので、私も負けじと魔力を解放するしかない!。
「【蒼極】!!」
互いに臨界点を超え、更に力を伸ばし続ける極限状態の反動ダメージを受け続けながら戦う様は、とても戦闘と呼べる代物ではなかった。
まるで自らを痛めつけるかのように戦い続けるリウを見ていると涙が溢れてくる...。
これは私の考えだが、この時のリウには恐らく仲間と戦いたくないと言う自制心の様な物があったのだと思える。
洗脳されているとは言え、元々私たちは仲間である。
彼女の奥底に眠っている優しい心がそうさせているのだと思うと胸が締め付けられるような思いだ。
(苦しそうだな...、ならせめて一気に終わらせる!!)
私は瞬間的に全身を雷で覆い、一撃の威力と速度を飛躍的に高めた!。
「【蛙伝雷速1の型、火ノ矢!】」
私はただ超早い飛び蹴りを繰り出したのだ!。
リウの目にはまるで私の体が火の矢を放たれた様に見えたに違いなく、その表情は驚きに満ち溢れているように見える。
沢山練習した技が綺麗に決まるのって凄く気持ち良い。
だけど、今はそんな感傷になど浸っている場合ではない。
確かな手応えを感じつつも、吹っ飛ばした彼女の先に回り込んで、彼女の体をキャッチする。
「リウ!!」
「...」
私の問いかけにも返事がないので、気絶したのだろうか?。
まだ動けるのであれば襲いかかってくるはずなのにそうしないと言うことは力が尽きた証拠だと捉えてもいいだろう。
「全く...、姉妹揃って手をかけさえないでよね...」
そい呟きながらリウを抱いたままアリカ達の所に戻ろうとした時...!。
「えっ...?」
いきなり頭上から緑色の体色をしたドラゴンが降り立ち、私に向かって咆哮をあげたのだ!。
「グァァァ!!!!」
いきなりの事に頭が追いつかないまま、私は緑龍の尻尾攻撃で弾き飛ばされてしまう。
「がはっ!?」
ゴロゴロと砂浜を転がりながら受け身を取った私だったが、以外と疲弊してしまっていた。
修行したとは言え、やはり極限状態を長時間維持するのは難しい。
既にリウとの戦いで10分ほど費やしてしまったのは大きく響く。
新たな敵の登場に驚きながらも、再び極限状態となる私なのだった。
0
お気に入りに追加
208
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる