TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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ところで...ノース漁村ってどこだ!?

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 アリカ王国を出発して数時間後...。

 俺たちはアリカ王国海域の上で迷っていた。

 理由は簡単だ。

「ノース漁村ってどこだ!!」

 俺が最初にそう言いだして皆が困惑する。

「えっ...、アリカが知っているんじゃないのか?」

 そうケロナが返してきたのできっぱりと答える。

「知らん!!、聞くの忘れた!」

「おいっ!!」

 鋭いツッコミが刺さる中、皆からの意見が飛び交う。

「一旦帰ってからツグミ君を連れてくるのはどう?」

 とルキィ。

「そうだな、我もルキィに賛成だ」

 とロムパ。

 だんだんとそちらの意見に流されそうになってはいたのだが...。

「いや...ダメだ!」

 そう呟く俺。

「何故ですか?」

 そして話に混ざってくるミユキに俺は答える。

「俺に任せとけ的な事を言っておいて、結局ツグミに頼るのがなんかかっこ悪いから」

 俺の変なこだわりに皆ずっこける。

「「「「そう言う理由!?」」」」

 あまりにもしょうもない理由に皆のツッコミが痛い。

「なんだよ...、だってかっこ悪いじゃん!、それにこうして浜辺を空中散歩していればいつかは村くらい見えるだろう?」

「それは...そうですけど...」

「...時間かかりそうだな」

「もう知らん、我は眠っているから着いたら起こしてくれ」

「私もバスタイムでもして時間潰してよっと♡」

 ...。

 皆の反応が冷たい!。

 まあ、そりゃそうだよなと思っていると...。

「アリカ様」

「んっ?」

 声をかけてきたのはユカだった。

「俺は一度ノース漁村に行った事があるので道案内ができます」

 何というベストタイミング!!。

「お~!!ありがとう!」

 俺は彼に感謝を込めてお礼の言葉を述べる。

「ですが意外と遠いので時間はかかりますよ、ミユキ様の足でも2日か3日」

「なんでそんなに時間がかかるんだ?、山を4つ超えるだけだろう?」

「いえ...、その山を4つ超えるというのが問題なのです...」

 話が見えてこない。

「どういう事だ?」

「実は...、その山を4つ陸から突破しようと思うと相当危険な領域を4箇所突破しなくてはならないのです、そちらを選んでもいいのですが、後で兄との決戦を控えているとなると...」

「出来るだけ戦闘は控えたほうがいいな...」

「ですよね?、ならば安全な海側から大幅に旋回して安全にたどり着くほうが利口でしょう」

 確かに!と相槌を打つと、俺はユカに道案内させる事にした。

 ミユキが飛んでいるのだから陸地から言っても問題なくね?と思い相談したのだが、空にも巨大な山鳥や毒の霧などが蔓延している場所があるらしく危ないらしいのだ。

 ミユキの性能であれば強引に突破する事も可能だろうけど、無傷で目的地にたどり着きたいのであればオススメはしないと言われた。

「仕方ない、遠回りになるけどユカの言う通り海側から大きく回ろう...」

「はい、それがよろしいかと...」

 とんだ道草を食ってしまいそうだが、無傷でノース漁村に迎えるのであればそれに越したことはないと思い、しばらくの間空中散歩を楽しむ事にするだった...。

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