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砂漠の国アイシア
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今のわしの名前はシスティ=クラウニー。
それに間違いはない。
けどこれだけは言える。
その名前は昔持っていた名前ではないだろうと言うこと...。
それを今から話していこうと思う...。
あれは今から何年前になるのか...、いや数十年前とも数百年前とも取れてしまう。
2度と過ぎ去った時を戻すことが出来ないように、わしの真名も取り戻す事など出来はしないだろう。
(真名を忘れたので、これからもわしの名前は一貫システィでいかせてもらうぞ?)
~砂漠の国~
わしはあの時確かにそこにいたのを覚えている。
ここから遥か遠くにあった、今は亡き砂漠の王国アイシア。
そこはただ暑いだけの空間...。
昼は日差しが強く、夜は極寒の寒さが命を蝕む死の領域。
そんな中でわしは育った。
毎日が忙しく、生命の源である『水』を求めて旅する毎日。
過酷な状況では裏切り騙しは当たり前、騙される方が悪いとさえ言われていた。
じゃが...、わしはいつも願っていた。
大量の『水』さえあればくだらない争いは無くなり、国は1つにまとまるだろうと...。
1人の『人間』として並み居る魔族を打ち倒し、徐々に勢力を拡大して行った。
そんなある日、わしの耳にとある情報が舞い込んできた。
「皆が浴びるほどの水を簡単に手に入れることができるアイテムがあるらしい」
と。
最初こそ怪しんだわしじゃったが、その情報を提供してくれた赤毛の男は相当な情報屋で皆信頼しておったからな、誰も疑う事なく出陣した。
わしらの盗賊団はアイシア中でもトップクラスに強く、砂漠の国の領域を取り纏めることが出来るのはわしらだけじゃと言われておった。
わしらの最善期だったからこそ、そこに付け込まれたのだと今では思う...。
強力な魔物のいるダンジョンを進み、ついにその最奥地にまで進出したまでは良かったのじゃが...。
そこで赤毛の情報屋が正体を現した。
赤毛の情報屋の正体...、それがカズラじゃった。
奴はわしらの力量を測る為にわざと嘘の情報を流したのだと、この時になって気がついたがもう遅かった。
戦力の全てを知られていたわしらに魔王の強大な魔力から逃れる術はなかった。
1人...また1人とわしらは食い殺されていった...。
じゃが...、奴はわしが最後の1人になった時なんて言ったと思う?。
その言葉がこれじゃ。
「お前は美しいな...、気高く強く、知性も高い...、俺の嫁にならないか?」
それに間違いはない。
けどこれだけは言える。
その名前は昔持っていた名前ではないだろうと言うこと...。
それを今から話していこうと思う...。
あれは今から何年前になるのか...、いや数十年前とも数百年前とも取れてしまう。
2度と過ぎ去った時を戻すことが出来ないように、わしの真名も取り戻す事など出来はしないだろう。
(真名を忘れたので、これからもわしの名前は一貫システィでいかせてもらうぞ?)
~砂漠の国~
わしはあの時確かにそこにいたのを覚えている。
ここから遥か遠くにあった、今は亡き砂漠の王国アイシア。
そこはただ暑いだけの空間...。
昼は日差しが強く、夜は極寒の寒さが命を蝕む死の領域。
そんな中でわしは育った。
毎日が忙しく、生命の源である『水』を求めて旅する毎日。
過酷な状況では裏切り騙しは当たり前、騙される方が悪いとさえ言われていた。
じゃが...、わしはいつも願っていた。
大量の『水』さえあればくだらない争いは無くなり、国は1つにまとまるだろうと...。
1人の『人間』として並み居る魔族を打ち倒し、徐々に勢力を拡大して行った。
そんなある日、わしの耳にとある情報が舞い込んできた。
「皆が浴びるほどの水を簡単に手に入れることができるアイテムがあるらしい」
と。
最初こそ怪しんだわしじゃったが、その情報を提供してくれた赤毛の男は相当な情報屋で皆信頼しておったからな、誰も疑う事なく出陣した。
わしらの盗賊団はアイシア中でもトップクラスに強く、砂漠の国の領域を取り纏めることが出来るのはわしらだけじゃと言われておった。
わしらの最善期だったからこそ、そこに付け込まれたのだと今では思う...。
強力な魔物のいるダンジョンを進み、ついにその最奥地にまで進出したまでは良かったのじゃが...。
そこで赤毛の情報屋が正体を現した。
赤毛の情報屋の正体...、それがカズラじゃった。
奴はわしらの力量を測る為にわざと嘘の情報を流したのだと、この時になって気がついたがもう遅かった。
戦力の全てを知られていたわしらに魔王の強大な魔力から逃れる術はなかった。
1人...また1人とわしらは食い殺されていった...。
じゃが...、奴はわしが最後の1人になった時なんて言ったと思う?。
その言葉がこれじゃ。
「お前は美しいな...、気高く強く、知性も高い...、俺の嫁にならないか?」
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