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ケモショタな実力
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~訓練場~
アリカ城の中にある訓練場に彼を案内しました。
多種多様な武具を取り揃えてあるこの訓練場であれば、きっと彼の得意な武器もあるはずです。
「好きな武器を使っていいですよ」
私がそう呟くと、彼は小さな短剣を手に取りました。
「こいつがいいかな、取り回しやすそうだし頑丈そうだ」
「私はいつも身につけているこの刀でお相手します」
スチャリと刀を引き抜き自身を写す刀身を見やる。
(今日は調子が良さそう...)
自分の顔を見てそう思う。
「行きます!」
第1撃、サイラ流の剣技をお見舞いしたのですが...。
「えっ...?」
彼は動いていないはずなのに、私の攻撃を躱していました。
「当てて見なよ」
調子に乗るショタに、私は剣を振り続けますが、やっぱり当たりません。
(動いていない訳がないのに、動いていない様に見えるなんて...)
彼の動きには緩急が無く、いつ動いているのかよく分かりません。
それで動きが読めず、攻撃がかすりもしないのでした。
「くっ...!」
「これじゃちっとも面白くないなぁ...、本当にそれでアリカを守れるのかな?」
「あんま調子に乗らないでください!!」
感情の高ぶりによる大振りの一撃。
流石にこれは当たらないと思っていると...。
キィン!!。
確かたる手応えに金属音。
この時、彼が始めてガードしました。
「危ない危ない、当たる所だった」
決め細かな攻撃はカスリもしないのに、雑な大振りは当たった?。
そう思い、もう一度試してみる。
キィン!!。
今度は更に踏み込めた!!。
私の動きを見て彼はニヤリと笑う。
「やるね!チュリア!、正直戦闘面は全く期待して無かったけど、思ってたよりは楽しめてるよ!」
なんか格上っぽいセリフですけど...、ツグミ君はショタですからあんまり強い言葉を使って欲しくありません。
弱く見えるからです。
ちゃんと強いと思うのに、そう言う言葉を使うと、途端に雑魚キャラ感が出るのはなぜでしょうか?。
まあ、今この場においてはあまり意味を成しませんけど...。
なぜなら、元々負ける気なんてさらさらないからです。
多分隙の大きい大振りが当たって、隙の少ない攻撃が当たらないのは、彼の体の大きさが関係しているのだと考える私。
隙の少ない攻撃が当たらないのは、彼の体が小さく、私の攻撃が当たる前に攻撃範囲外に逃げてしまえるからでしょう。
故に大振りの攻撃であれば、刀身の先端でツグミ君を捉えられているのだと思えました。
攻略法さえわかってしまえば、ツグミ君なんてただの力のないショタです。
(この勝負勝てる!)
そう思っていた時期が私にもあるのでした。
アリカ城の中にある訓練場に彼を案内しました。
多種多様な武具を取り揃えてあるこの訓練場であれば、きっと彼の得意な武器もあるはずです。
「好きな武器を使っていいですよ」
私がそう呟くと、彼は小さな短剣を手に取りました。
「こいつがいいかな、取り回しやすそうだし頑丈そうだ」
「私はいつも身につけているこの刀でお相手します」
スチャリと刀を引き抜き自身を写す刀身を見やる。
(今日は調子が良さそう...)
自分の顔を見てそう思う。
「行きます!」
第1撃、サイラ流の剣技をお見舞いしたのですが...。
「えっ...?」
彼は動いていないはずなのに、私の攻撃を躱していました。
「当てて見なよ」
調子に乗るショタに、私は剣を振り続けますが、やっぱり当たりません。
(動いていない訳がないのに、動いていない様に見えるなんて...)
彼の動きには緩急が無く、いつ動いているのかよく分かりません。
それで動きが読めず、攻撃がかすりもしないのでした。
「くっ...!」
「これじゃちっとも面白くないなぁ...、本当にそれでアリカを守れるのかな?」
「あんま調子に乗らないでください!!」
感情の高ぶりによる大振りの一撃。
流石にこれは当たらないと思っていると...。
キィン!!。
確かたる手応えに金属音。
この時、彼が始めてガードしました。
「危ない危ない、当たる所だった」
決め細かな攻撃はカスリもしないのに、雑な大振りは当たった?。
そう思い、もう一度試してみる。
キィン!!。
今度は更に踏み込めた!!。
私の動きを見て彼はニヤリと笑う。
「やるね!チュリア!、正直戦闘面は全く期待して無かったけど、思ってたよりは楽しめてるよ!」
なんか格上っぽいセリフですけど...、ツグミ君はショタですからあんまり強い言葉を使って欲しくありません。
弱く見えるからです。
ちゃんと強いと思うのに、そう言う言葉を使うと、途端に雑魚キャラ感が出るのはなぜでしょうか?。
まあ、今この場においてはあまり意味を成しませんけど...。
なぜなら、元々負ける気なんてさらさらないからです。
多分隙の大きい大振りが当たって、隙の少ない攻撃が当たらないのは、彼の体の大きさが関係しているのだと考える私。
隙の少ない攻撃が当たらないのは、彼の体が小さく、私の攻撃が当たる前に攻撃範囲外に逃げてしまえるからでしょう。
故に大振りの攻撃であれば、刀身の先端でツグミ君を捉えられているのだと思えました。
攻略法さえわかってしまえば、ツグミ君なんてただの力のないショタです。
(この勝負勝てる!)
そう思っていた時期が私にもあるのでした。
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