TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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龍戦艦!!ミユキ=きゃのん☆

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「行きます!!」

 新たな力を解放したミユキが動きを見せ始めた。

 しかし...。

「あれっ?」

 思ったように体が動かせないのかやや戸惑っている様子。

 それもそのはず、ドラゴンという種族は元の能力値だけで高い戦闘力を誇る為、こういう武器に頼らない者が殆どなのだ。

 詰まる所、龍の遺伝子には武器を扱うという記憶がない為、武器の扱い方を覚えるところから始まるのだった。

 隙だらけな状態のミユキに、再び光剣が襲いかかったのだが...。

 ガァン!!。

 という金属音が鳴り響きミユキ自身にダメージが通っていないようだ。

 装備している彼女自身驚いているようだった。

「この装甲...!、凄いですね!!アリカ様!!、...アリカ様?」

「すまん!時間がかかりそうならひろってくれぇい!!」

 そうこうしている間にもどんどん降下していく俺を見てようやく動いてくれるミユキ。

「あっ!?、すみません!!」

 ビュン!と風を切り俺を頭に乗せてくれたので助かった。

「ふぅ...間一髪だったぜ!」

 そうは言ってもここは大気圏内。

 そう簡単に地上にまで到達するわけが無いのだが、途中で燃え尽きてしまうかもしれないので思わず助けを求めてしまった。

 戦いが長引きそうだし仕方ないね。

 俺がミユキの頭の上に立つと天使を指差して叫んだ。

「おい!!お前!!機械なのか!?」

「...、我は破滅の天使...、人間を守り邪気を払うだけの物...」

 俺の質問に対し、まさか返答が返ってくるとは思わなかったので驚く。

「きぇぇぇぇぇぇ!!!!喋ったぁぁぁぁ~!!!!」

 と。

 取り乱す俺を放っておくかの如く、天使は喋る続ける。

「我は...、ミラ=アルカイム様によって創造されし天使を模倣した願いの象徴...、故に魔族に負けるわけにはいかないのだ...」

「...、機械にも意思があるんだな...」

 それが例え作られたプログラムだとしても、目の前の存在は人の為に俺たちを撃ち滅ぼす天使なのだろうと思うと胸が熱くなる。

(ミラ=アルカイムか...、恐らく優れた技工士か大工だったんだろうな...、じゃなけりゃこんなもん作れねぇよ...)

 目の前の巨大な創作物を見て感激してしまう俺だったが、俺達も滅ぼされる訳にはいかない。

 そう思うと俺はニヤリと不敵に笑うのだった。

「お前の目的はつまんなそうだなぁ...、ただ滅ぼすだけではなく相手と分かり合おうとはしないのか?」

 俺の質問に対し、天使の回答は...。



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