TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

文字の大きさ
上 下
362 / 968

響き渡る鐘の音色...

しおりを挟む
 俺たちがしょうもない言い争いをしていると不意に鐘の音色が鳴り始めた。

 か~ん!か~ん!。

 凄く神秘的(?)な音色が王国中に響き渡る!!。

「なんだこの鐘は!!」

 さっきまで動いていなかったのに、教皇様とやらが殺害されてから動き出したようにも思える。

 俺がそんな事を考えているとカズラの奴がよろよろと立ち上がっていた。

「くそ...、なかなかやるな蛙の娘よ...」

「あんたこそ、不意打ちじゃなかったらそこまでダメージ受けてなかったでしょ?、その証拠に今立ち上がれてるもんね」

「ふっ、若い癖に生意気じゃね~か...、いいねぇ♡そそるね♡」

「うげ...気持ち悪...」

 初めてケロナが本気で気持ち悪がる表情を見た気がする...。

 でも...、そんなケロナも好きだ!!と心の中で叫んでいよう...。

 ...。

 そんな事はさておき、俺はカズラに問う。

「おいカズラ!!!、一体この鐘の音はなんだ!?、そこの幼女が死んでから鳴り出したよな!?」

 実際には彼女が死んだ瞬間から鳴っていたことを俺は聞き逃さなかったのだ!。

 戦闘中にも対局を見る...、まるで軍師のようだと自分を誉めたたえる俺。

(俺!!偉いぞ!!)

 彼はそこに気がついた俺の事を褒めてくれる。

「くくく...、よく気がついたな小娘風情が」

「小娘言うな!!!、俺はこれでも20代だ!!」

 年齢でマウントを取ろうとしたのだが...。

「ふん!俺は500歳だ!!」

「なにっ!!、年の差で...負けた!!」

 どうでもいい事にショックを受ける俺。

(まじかよ...、あんなチャラい服装してる奴が500歳だって?、あ・り・え・な・い☆)

 と内心馬鹿にする。

 その事に気がついたのか...。

「おいお前...、今俺の事馬鹿にしただろ?」

 と、怖い顔で返されたのでビビった俺は口笛を吹きながらごまかす。

「ふ~...ふ~...、知らない」

 口笛が下手なのを忘れて一生懸命口を動かすが息しか出てこない俺を見かねたカズラは見本を見せてくれる。

「嘘つけ!!、てかお前口笛下手だな!!、口笛はこうするんだよ、ヒュ~♪ヒュ~♪」

 すんげぇ~上手い!!。

「うめぇぇぇ!!」

 彼の口笛の美味さに感動した俺は思わず拍手してしまう。

「そう?、餓鬼に褒められても...、まあちょっと嬉しいな」

(ちょろいなこいつ...)

 なんとか窮地を凌いだ俺は、もう一度少女と鐘の関連性を問いただすのでした。



しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

奇妙な日常

廣瀬純一
大衆娯楽
新婚夫婦の体が入れ替わる話

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...