TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが!!

ルシェ(Twitter名はカイトGT)

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でもさ...

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「でもさ...、ロムパはアリカに首輪をつけられてる?」

 皆が口を開いた者の方に視線を移す。

「ケロナ...、確かにそれはそうだが...」

「だったらさ、様子を見て見ないかい?、アリカがサイラ王国を私達の国と統一できるかを...さ」

「ぬぅ...、だがしかし...」

 ケロナが口を挟んでから明らかに場の空気が変わったのを感じる俺。

 さっきまで冷静に言葉を並べていたロムパの奴が爪を噛みながら顔をしかめている。

 皆も俺の並べる言葉が理想論だと気がついているからこそロムパの言葉に何も言えなかったのに、ケロナが言っている事は悠長すぎる考えだ。

 様子を見る?、しかし一体何年間だ?。

 仮に100年監視を続けて大丈夫だと判断しても、101年後に報復の活動を取るかもしれないのが人間だ。

 恐らくロムパはそれを辿りつきうる未来の1つに考えているのだと思う。

 それほどまでに一度買った人の恨みとは恐ろしい...。

 それを元が人間である俺が1番よく知っているつもりだ。

 知っているからこそ俺は理想論を掲げ皆を指揮する立場になったのもある。

「皆もそうでしょ?、ここに存在する者達はアリカに創造された者達...、でも誰一人としてアリカは束縛していないのがいい証拠、アリカは私達を手駒の様に思っていないと言う事の証明なんだよ」

 いつになくケロナが俺に協力的で助かる。

 この流れならロムパを納得させるのに充分過ぎるだろう。

「分かった...、だが今回の件に我は関与しないからな」

「それでいい、私達だけでなんとかしよう」

「ふん...」

 未だに不快そうな表情を浮かべるロムパと何処と無く笑みを浮かべるケロナとの間に何かがあるように見えるが、なんにせよ無条件降伏を迫る方向に話が決まっていくのであった。

 ~会議終了後~

「ふぅ...」

 俺がベッドに転がるとミユキの奴が「お疲れ様でした」と労いの言葉を述べてくれた。

「ああ...ありがとう」

「ではハーブティーでも淹れますね」

 軽く会釈をすると香りの良いお茶を淹れ始める彼女。

「どうぞ...」

 手渡されたお茶の香りを嗅ぐと疲れがどこかに飛んでいくのを感じた。

 一口飲めば元気が出てくるような気がする...。

 さっぱりとした味わいで目が覚めるような美味しさをお茶から得る俺。

「うん!美味い!」

「その言葉...、至上の喜びにございます」

 俺の言葉で喜んでくれるのは嬉しいのだが、ミユキにはもう少し自分をさらけ出して欲しいと考えている。

「ミユキちょっといいか?」

「はい」

 礼儀正しい彼女に向ける俺の言葉とは...?。
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