TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

一方的な展開②

　俺が叫び両手を合わせると、下で何やら声が上がっていた。

「なんだ！？、こいつら...、さっき殺した筈じゃ...！」

　兵士達の視線の先には今までに殺されたダレカ王国の国民達が起き上がり立ち上がっていたのである！！。

　人も魔物も俺の魔力によってアリカ☆化しているためか、能力値が格段に向上していた。

「さっきはよくも...！」

　血なまこになった少女の魔物が兵士の首を掻っ切る。

　ただの魔物少女ですら鍛え上げられた兵士を素手で一刀両断出来るほどに力をつけている事に俺は歓喜の声を上げていた。

「素晴らしいな...、強化されたキャラリメイキングの力は...！」

　キャラリメイキング...。

　それはキャラメイキングとキャラカスタムの双方の力を併せ持つ魔法...。

　それにより先ずは死した国民達をアリカ☆として蘇らせ、カスタムによる後遺症で能力値を格段に向上させたのだ！。

　実質的に二つの能力の上位互換となる能力ではあるが、必要魔力がその分上がってしまっている感だけは否めないがな...。

　なので俺自身の魔力をかなり消耗してしまったが問題などない！。

　いつからだろう...。

　これだけの人数を一斉にキャラメイキングしても大丈夫になったのは...。

　この場の環境を一瞬で支配してしまった自分が頼もしくも怖くあって仕方ない。

「環境を支配...か、よし！」

　俺はある事を決めた。

「俺は今日から支配者アリカ=ふぉーしゅん☆だ！！」

　もちろん支配とは名ばかりの物となってはしまうだろうが、今の俺はそう言いたくなるほどに自分の力に酔いしれていた...。

　攻勢は一転すると全く盛り返される事なく我が軍の勝利に終わってしまう...。

「ふん...、この程度で我がアリカ王国を落とせるものか...」

　死した屍をゴミを見るような目で見下ろしていると...。

「「「「はっ！！」」」」

　カザイの4醒龍達が死体の処置を一瞬でしてくれた。

　彼女達が咆哮をあげると全てが灰燼と化し後には何も残らない...。

　ゴミが消えてホッとしたところでもう一度俺は魔法を使う。

「大分街を壊されたからな...、直さないと！」

　俺は指に力を入れて指をぱちっと鳴らすのだった！。

「ダ・ン・ジ・ョ・ン・リ・メ・イ・キ・ン・グ・！！」