TS系最弱な美幼女魔王ちゃんとなった俺は、何故か自分が生み出した使い魔達と無敵のダンジョンを作ることになったんだが！！

魔力を失った賢者♡

「うっ...」

　私はフウミと戦わされ、ずっと押されていました。

　兵士達は悪魔王を名乗る少女に一瞬で心を崩壊させられ、今では壊れた人間の様な呻き声を上げるのみ...。

「どうしたんですかユイ？、貴女は私よりも優秀でしたよね？、いっつもいっつも私より先を行っていてずっとムカついていたの...♡、今はそんな貴女をボコボコにできてとっても幸せよ♡」

　凄く楽しそうな笑顔で私をボコボコ殴ってくる彼女に為すすべがない私...。

「やめて...、フウミ...正気に戻って！闇の力なんかに負けないで！！」

「あ～楽しい♡、魔力を失った賢者をボコボコ甚振るの最高♡、だから...簡単に倒れないでね♡」

「ひっ...！」

　私は彼女から恐怖を得ました。

　抵抗できなくなった相手を楽しそうに嬲り続ける彼女の姿はまさしく悪魔の眷属と言えるでしょう。

「それっ♡！」

　私の髪をぐっと握りしめながら、お腹を殴りつけてくる彼女の姿が恐ろしいと感じる私...。

「がはっ！」

　口から唾を吐き散らしながらお腹を支えてうずくまっていると、彼女はそんな私を足蹴りで踏みつけたのです。

　ガツ！ガツ！と力を入れて踏みつけてくる彼女の表情はとても楽しそうでした。

「いい気味ねぇ♡、私よりも優秀な娘を圧倒出来るこの快感♡、悪魔の眷属になれて幸せ♡」

「フウミ...、お願い..元の良い子に戻って...」

　涙ながらに懇願する私でしたが...。

「はぁ？、なんで元の対魔使になんか戻らなくちゃいけない訳？、今の私は貴女をボコボコにできてスカッとしてるんだから、もうちょっと楽しませてよはね♡ユ・イ♡」

　そう言いながら私の方に近づいてくると、今度は服を剥ぎ取ってきました。

「きゃっ！」

「あはは！賢者様のお肌が丸見えね♡、じゃあそろそろ上と下もさらけ出して貰おうかしら♡」

　彼女の言葉に再び邪悪さを感じた私はどうにか逃げようと這い蹲りながらでも逃げようとしました...が。

　全体重を乗せた一撃が私に足首を捉え、骨が折れるかと思うくらいの激痛に苛まれました。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！」

　体が震え上がるほどの激痛に私は声にならない声をあげます。

「ほらほらほらっ♡、足が折れちゃうぞ～♡」

「ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛！！！」

「あはは♡情けなくて良い声♡、これが本当に大陸を救った賢者なのかしらね♡」

　息を切らしながら私は彼女の事を涙ぐんだ顔で見上げました。

「お願い...、元の優しいフウミに戻ってください...」

　私の必死な懇願も虚しく「くどい！」とだけ叫ばれた後に、気を失うほどの打撃をその身に受けてしまう私のでした...。