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進軍開始!!

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 勇ましい音楽と共に僕たちの進軍は始まる。

 砂煙をあげながらダレカ城への道を突き進んで行く。

 その中で僕は背筋を伸ばしながら仲間と会話するのでした。

「なあ、ホミカ、本当にドラゴンが同じ場所に4体も存在すると思うか?」

 彼女は少し考えるそぶりを見せた後、僕の質問に答えてくれる。

「...、いや、幼龍ならともかく、成体した龍が群れをなすはずがない、あるとすれば...」

「強大な力を持ったに統制されていると考えるのが妥当」

 ホミカが答えている所に割り込んでくるトリア。

「ちょっと、割り込んで来ないでよ」

「ごめん、でも重要な事だから」

 二人が言い合っていると、ユイが呑気そうな顔で話に参加してくる。

「まあまあ二人共~、難しい話も大事だけどそれ以上に仕事が終わったら何をするか考えようよ~」

「「ユイは黙ってて!!」」

 いきなり二人に大声でそう言われたユイはびっくりしたのか飛び上がった。

「ひゃい!!」

 それを間近で見た僕は思わず笑いだす。

「あはは」

「「ディン!!」」

 妙に息が合っているのでより笑える。

 二人は姉妹なのではないかと疑ってしまうくらいに息ぴったりなのだ。

 まあ、そんな事は100%ないのだが、そう思えてならないので面白い。

「2人は仲がいいな」

 茶化すように僕が呟くと...。

「「誰が!!」」

 息ぴったりの返しに僕は可笑しくなって2人を指差す。

「そう言う所だよ!」

 あははと笑う僕を怒りの表情で見てくる2人に笑いが止まらない。

 今から戦地に向かうと言うのに、こいつらといるとその事さえ忘れてしまえそうになる。

 それだけ僕が彼女らの事を信頼していると言う事であり事実。

 僕らは4人で勇者なのだから...。

 僕はふと窓から外の様子を伺った。

 ダレカ領域に着くまでまだもう少し時間がある。

 その僅かな時間の間に皆の緊張感を解いておくのもリーダーとしての仕事だろう。

 僕は時間の許す限り他愛のない話で場を盛り上げる事にするのだった。







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