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出撃準備完了!!

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「アリカ様お呼びでしょうか?」

 礼儀よくお辞儀をする蒼きドラゴンメイドに俺は頷いた。

「うむ、ミユキには今から出撃してもらう事になった」

「はい、心得ております、アリカ様に危害を加えようとする不届き者共を粉微塵にすればよろしいのですか?」

「ああ、それも一興、今後この様な遊び半分で我が領土に侵攻してくる者共が現れないとも限らんし、俺の為に派手に暴れてやれ!」

 その言葉を聞いた彼女の瞳は獣の様な物に豹変したのに俺は気がついた。

「はっ...、我が主人アリカ=ふぉーしゅん☆様の命ずるままに...、ここに地獄を作って見せましょう...!」

「うっ...」

 俺はミユキのあまりの迫力に気圧された。

 創造主たる俺の方がその圧倒的存在感に縮こまってしまう...。

「ミユキ...」

「なんでしょうか?」

「やっぱり程々にな...」

 俺がそう言うと、さっきまでの殺伐とした空気が消えた。

「分かりました、程々に敵陣営を壊滅させて来ますね」

 かつりかつり...と靴の音を響かせながら退室する彼女の後ろ姿はカッコいいのだが、何処と無く恐怖を感じずにはいられない。

 嫌な脂汗が頬をつたった時に俺はこう思うのだった。

(...ミユキ怖っ!!)

 ~城壁の上~

「やっと見えて来たな...」

 俺が100均とかに売っていそうな望遠鏡で明かりの下を見てみると、やはり大軍がこちらに向かって歩いてくるのが見える。

 それもほぼ全員が本格的な武装をしており、今から武力行使を行いますよ、と宣言しているのと相違ない様に思えた。

「ミユキ...、やれるか?あの数だ」

 俺が彼女に相談すると、彼女は冷ややかな視線を俺に送って来た。

「大丈夫ですよ、今から面白いものが見れますので、アリカ様はそのまま座っていて下さい」

「?、そうか?」

 余裕たっぷりの表情で彼女は天に手を仰ぎこう叫んだ。

「我、竜王の後を継ぐ者なり!!、古よりカザイの大地を守りたる4対の4醒龍達よ!、我が問い掛けに答えこの地に舞い降りよ!!」

 その言葉に俺は耳を疑う。

「カザイの4醒竜って...、まさか...!」

 俺には聞き覚えがあった。

 その昔、カザイの地にて天災と呼ばれた4匹の龍がいると...。

 その言葉を聞いた後、俺の胸の高鳴りは最高潮に達していた。
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