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なるほど...

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 俺は頭にあるたんこぶをさすりながら頷いた。

「なるほど...、大規模な軍隊がこちらに向かって進軍していると...」

「ああ、ざっと見て1万人くらいはいる、どうするアリカ」

「う~む...、1万か...」

 俺は頭に手を置いて少し考えた。

(正直そんぐらいならミユキ一人で何とかなるんじゃね?)

 そう結論付くのに時間はかからなかった。

「よしっ!!、もしも我が王国手前までそいつらが進軍してこようものなら迎えうつぞ!!、ミユキに出陣の準備を!!」

「分かった!!、後出来る限り戦力を集めてくる!!」

「うむ!!頼んだぞケロナ!!」

 窓から飛び出すケロナまじカッケェ...。

 そう思いながら、俺は戦の準備を進めるのでした。

 とは言え、すぐ様戦になった場合事前準備していないこちらの方が圧倒的に不利なのは明白。

(こりゃあ厳しい戦いになりそうだな...)

 厳しい戦いになると予想した上で戦略を練る。

 ~準備中~

「取り敢えず声をかけれるだけはかけて来た」

「おう!ありがとうな!ケロナ!」

 取り敢えず城に在住しているルキィとユカとリュアは集まってくれたが、流石に今からドコカの町を統治して貰っているロムパなどを呼んでくる様な時間はないだろう。

「うふふ...、ところでアリカ、私はどの位置防衛すれば良いのかしら♡」

「そうだな、ルキィは城壁から付近に近づいて来た兵士をなぎ倒してくれ、リュアとユカは上空から戦況報告を頼む」

「分かりました、リュア早速行くぞ!!」

「分かってるって!!、アリカ!これ終わったらキスしようね!」

「ああ!いいぞ!!」

 にっこり笑って飛び去る彼らに少し胸をなで下ろす。

(良かった...、あんまり心にダメージを負っていないようだな...、ユカもリュアの奴も...)

 気にしていない様な素振りをしていても、やはり気になってしまう心の傷。

 ギサラという兄と出会ってボコボコにされたユカの心情が気になっていたのである。

(苦しいのは俺だけじゃない、その事だけは忘れないようにしないとな)

 俺もリウを失って苦しんでいるが、やはり国を統治する者として仕事を辞める訳には行かない。

 すぅ~っと息を吐いて心を落ち着かせる。

(大丈夫...、今回もなんとかなる筈だ...、アリカ☆の力を信じろ!!)

 俺が皆を信用しなくては始まらない。

 俺が気分を落ち着けていると、ミユキの奴が姿を表すのだった。
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